真夜中からとびうつれ

小さな箱に灯る明かりと、その穴をのぞく目。鐘を打ち鳴らす男が登場するや、暗闇の中で光の灯る箱に群がる人々。その中を縦横無尽に駆け抜けていく帽子をかぶった青いワンピースの少女が、何もないところから再び映画が生まれる瞬間を体現していく。

「真夜中からとびうつれ」は、亀岡拓次と多部未華子が初タッグを組んだショートムービーです。季刊雑誌「真夜中」の映画特集の連動企画として生まれたこの作品は、何もないところから映画が誕生する瞬間を描いています。横浜聡子監督の鋭い感性が光る、ちょっとシュールな13分間の短編映画です。