天才だが性格に難ありの心臓外科医トンマーゾは、医大生の息子が「神父になりたい」と宣言して動揺。派手な言動で人気のピエトロ神父に息子が洗脳されていると睨み、素性を偽って教会に潜入する。そしてふたりは対立するも、やがてまさかの友情が芽生え…。

「神慢の思し召し」は、傲慢な天才外科医とムショ帰りのカリスマ神父という対照的な二人の人生を描いた作品です。一見相容れない医学と神学の衝突劇をユーモラスに描き出し、観る者に笑いを誘います。しかし、その中には絆や信仰、人生の真理について深く考えさせる要素も散りばめられています。この作品は、その独特な視点と深いメッセージ性で東京国際映画祭の観客賞を受賞しました。人間の生き方や価値観を問いかける、感動的な人生賛歌と言えるでしょう。