じょじゃーす

40代/女性

627 件のレビュー

投稿日順 評価順

VIVANT

4.0

5名のキャスト(このメンツだけで凄い作品だということが一目瞭然…)とタイトルしか紹介されず、一体どんな作品なのだろうと期待と不安が入り交じっていたのですが、第1話から日本のドラマとは思えない規模の大きさに度肝を抜かれました。 そして驚愕の展開に、何度目を見開いたことか。でも最終的に伝わったのは、平和の大切さでした。 キャスト、スケールどちらの面においても、贅を尽くしたテレビ作品だったのではないでしょうか。

2025.04.15 投稿

半沢直樹(2020)

3.5

人の命が掛かっていたり、大金が動くというストーリーが非常にシリアスで、毎週のように緊迫した展開がありました。 一方で熱い男・半沢の堺さん、“顔芸”と称されて話題になった香川さん、ねっとりとした愛之助さんらの演技は、今作以外では通用しないほど濃厚で、思わず笑ってしまいます。 色んな側面で楽しめるドラマかもしれませんね。

2025.04.14 投稿

半沢直樹(2013)

3.5

最初の放送時は全く視聴しておらず、周囲の人間が「倍返しだ!」と言ったり、机をたたく仕草を真似ている様子にキョトンとしていました。 2020年版が放送されると知り、慌てて鑑賞。上述の様子を理解しましたし、真似たくなる気持ちにも共感しました(笑) 本当にドロドロ、ハラハラ。銀行という舞台におけるサスペンスですね。

2025.04.14 投稿

少年と犬(2025)

3.5

人は誰でも何かしらの過ちを犯すし、それを背負って生きていかなければなりません。 和正や美羽などが抱える苦しみに共感はできるけど、どうも感動を押し付けてくるような描き方に感じてしまい、むしろ感動は遠ざかりました。 半端なナラタージュ方式が説明っぽくなってしまい、こちらが想像することさえも奪われてしまった印象です。 と言いつつも、多門役のシェパード・さくらの演技は見事で、犬が好きな人は目頭が熱くなってしまうかもしれません。

2025.04.13 投稿

オー!マイ・ボス!恋は別冊で

3.0

よくあるラブストーリーのひとつではありますが、『恋つづ』にハマった人にとっては、続編のような楽しさがありました。 奈未の恋の行方が気になる一方で、超絶クールな麗子の恋模様もまたよくて。魔女のような麗子が好きな人の前では激しく動揺する姿が可愛かったです。

2025.04.12 投稿

恋はつづくよどこまでも

3.5

それはないだろ…と突っ込みたくなるような演出や展開が多々ありましたが、コロナ禍で暗くなりがちだった日本を明るくしてくれた作品だと思います。 現代のお話なのですが、往年からあるようなラブコメのような雰囲気があって、懐かしさも感じました。 萌音ちゃんがラブストーリーのヒロインというのは意外でしたが、どんどん可愛くなっていく姿に、こちらもキュン。勇者と魔王とは、なんと響きのよい例え(笑)。とてもいいコンビでした。

2025.04.12 投稿

中学聖日記

3.5

放送前から話題になった作品で、私もタイトルに対して抵抗を感じていました。 テレビをつけたら、偶然このドラマが放送されておりそのまま観たのですが、タイトルからイメージする艶っぽい雰囲気ではなく、聖や黒岩の純粋な恋心が描かれていたので、そのまま最終回まで観ることに。 新人とは思えない水上君(当時は岡田君)の存在感が強くて、久々にスター性のある俳優が登場したと思えました。

2025.04.11 投稿

義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル

3.5

定期的にスペシャルドラマをお届けしてくれるので、なんだか親戚の様子を見ている気持ちになります。 今回は主な舞台が大阪だったため、とても新鮮でした。亜紀子とみゆきが相変わらず仲がよくて、いい家族だなぁ…としみじみ。

2025.04.11 投稿

花のち晴れ~花男 Next Season~

3.5

学生時代に『花より男子』の原作にハマった人間です。(もちろん映像も視聴) 大人になったこともあって、続編と呼べる作品が発表されていたことを知らずにいたのですが、つい嬉しくなってドラマだけでも…と思い視聴しました。 世界観は花男と同様で、必死に頑張る主人公に肩入れしちゃいますね。

2025.04.10 投稿

逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類! 新春スペシャル!!

4.0

みくりと平匡が精神的にも夫婦となったところで本編が終わったので、やはり続きが気になっていました。 原作漫画と内容が一致しているのかは分かりませんが、コロナの時代が描かれていたため、これまで以上に現実味があり、意外にもハラハラとする場面が多かったです。コミカルさは以前と変わらず、秀逸でした! ガッキーと源さんが現実でもご結婚されたので、もう続編は無いんだろうなぁ…。

2025.04.10 投稿

逃げるは恥だが役に立つ

4.0

契約結婚なんて現実からは乖離した話だと当初は思っていたのですが、みくりや平匡が抱える劣等感や社会状況などは、現実そのもので何度共感したことか。野木亜紀子さんの脚本の素晴らしさが伝わってきます。 とは言え、基本はコメディ。みくりの妄想パロディを、しっかりと時間を取って再現されるところがいいではないですか! ちなみにガッキー&源さんのコンビがとにかくお似合いで、本当に結婚しないかな?と密かに思っていたら、なんとまぁ現実となりました♡嬉しい限りです。

2025.04.10 投稿

Undo

4.0

心底にあるストレスの塊。萌実と同じ行動には至らないものの、その発端となったであろう感情にはとても共感ができました。決して夫だけが原因ではないはず。 不気味で怖いのだけど、映像は美しい。岩井監督の原点が感じられる作品です。

2025.04.10 投稿

人生は上々だ

3.5

浜ちゃんとキムタクという組み合わせがとても意外でしたが、作品中では本当の友人のようで、非常に息の合ったコンビでした。 だらしない人間の役をキムタクが演じることは滅多にないので、今となっては貴重な作品ですね。 エンディングソングもドラマにマッチしていました。

2025.04.09 投稿

ホームワーク スペシャル

3.0

ドラマ本編では、予想外な終わり方。そのため圭介たちのその後が気になったので、うれしい続編でした。 すでにバブルははじけていたけど、バブル絶頂期を経験している若者たちのドラマって、妙な派手さがあっていいんですよね。 そして『クリスマスキャロルの頃には』の印象的なイントロが流れてくると、やはり「これこれ!」という気持ちになりました。

2025.04.09 投稿

くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ

3.5

クマとネズミながら、まるで人間のような暮らしぶり。着ている衣装も、街並みや家もヨーロッパの光景そのもので、麗しいです。 体は大きいのに心配性のアーネストと、可愛くてしっかり者のセレスティーヌのやりとりを見ていると、心がポカポカと温かくなりました。大切な存在がいるということは、素晴らしいことですね。

2025.04.09 投稿

永遠の仔

4.0

『ケイゾク』のコンビが継続して共演! そう喜んだのも束の間、非常に重いストーリーかつ憂鬱な月曜夜の放送ということで、さらに気分が沈みました。 現代では親からの虐待をリアルに綴る作品が増えましたが、当時のテレビドラマとしては珍しく、とても心を痛めたものです。 悲しくてやりきれない物語でしたが、つらい人生を送った人間を演じきった俳優陣は素晴らしかったです。

2025.04.09 投稿

クジャクのダンス、誰が見た?

4.0

すずちゃんとリリーさんの仲睦まじい親子が温かった分、あぶり出されていく犯行や汚い人間模様が非常に悲しく…。いい人役のリリーさんは珍しいですが、とても優しい笑顔で、理想の父親像でした。心麦と松風の風変りなバディも逞しかったです。 怪しい人のほとんどが犯罪に手を染めていましたが、松風の父親、神井、阿南が意外にも悪い人間ではなく、自分なりの正義を貫いていたことに、安堵の気持ちを感じました。

2025.04.08 投稿

不適切にもほどがある!

4.5

最近はなんでも××ハラって言いすぎだよなぁ…と思っているタイプの人間なので、本当に痛快でした!クドカンが代弁してくれた感覚です。 とは言いつつも、1980年代のやや暴力的でデリカシーのない言動を見て、中年が変わらなければならない面も痛感しました。 爆笑するシーンが多かったのに、家族の愛や抗えない運命には涙、涙。流石はクドカンです。またひとつ名作を誕生させました。

2025.04.08 投稿

MIU404

4.0

最初の放送はコロナ初期。人々がエンタメに興味を示すことさえ憚られる時だったので多くの情報も知らないまま、麻生久美子さんが出演する作品だから…と何気なく視聴。 少し観ただけで「アンナチュラル」と似た空気感…と思ったら、見事に主要なスタッフが同一。アンナチュラルを後継するような作品だと知り、俄然テンションが上がりました。 毎話登場する犯人には、どこか共感できるものがあり、これが現代社会が抱える闇なのだと痛感。カーアクションや逃亡シーンのハラハラ感を味わいながらも、人の心情が細かく感じられるヒューマンドラマでもありました。

2025.04.08 投稿

アンナチュラル

4.5

ミコトも中堂も大切な人を突然失うという苦い過去を持ちながら、人の死の原因に懸命に向かう姿に心を打たれました。 また毎話ごと異なったテーマがあり、各週のストーリーにも現代の社会問題が取り上げられていて、深く頷けるものが多かったです。 主軸の真犯人探しには謎解きの要素もあり、それがまた毎週見たくさせる大きな理由だったのではないでしょうか。 テレビドラマという枠を超えたいい作品でした。

2025.04.08 投稿

アルジャーノンに花束を

3.5

いつかは小説を読みたいと思っていた作品ですが、それより前にドラマとして触れることになりました。 純粋な心と、人間の卑しさが交差するストーリーに胸が痛み続け…。 時代を超えて読み続けられている名作である所以を知ることとなりました。

2025.04.07 投稿

SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~

4.0

ケイゾクのファンだったので、もちろん視聴しました。 ケイゾクとは違って“SPEC”というファンタジー要素があるため、トリックの幅が広がりグロテスクな描写が増え、サスペンスとしての印象が強まったのではないでしょうか。 成長期にあまり露出しなかった神木くんを久々にお見掛けした作品で、すっかり大人になっていたこととヒール役を演じていることに驚きました。演技も上手かった!

2025.04.07 投稿

流星の絆

4.0

親を殺害されながらも、兄弟3人で支え合いながら必死に生きていく姿に感動したのに、まさか一番の協力者が真犯人だったとは…。悔しい気持ちが満ち溢れました。 三兄弟の演技も素晴らしかったのですが、真相が判明した時に、何食わぬ顔でゴルフクラブを振っていた三浦友和さんの佇まいが忘れられません。そして驚いたことはもう一つ。天才クドカンが、シリアスなヒューマンドラマの脚本も書けることを。

2025.04.07 投稿

木更津キャッツアイ

4.0

当時はまだクドカン作品に観慣れていなかったため、ぶっ飛んだキャラクターとストーリーに驚愕しましたが、それが自分のハートを鷲掴みにしました。 深刻なはずの主人公の境遇ながら、とにかく笑って笑って。キャッツアイのみんなのように陽気に生きられたら、不幸な人生もハッピーになるでしょう。密かにそんな人生賛歌でもあることに気付いたのは、大人になってからでした。

2025.04.07 投稿

ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer

4.0

2度目の続編ということになりますが、最初のドラマ版の世界観が全く失われていなくて、ケイゾクファンにとっては待望の柴田と真山そのままのキャラクターでした。 一方で犯行内容などは、レギュラー回よりも豪華さを感じます。 最後の最後は、あの2人は想い合っていたんだよね?と思える展開で、ハッピーな気持ちになりました。

2025.04.07 投稿

ケイゾク

4.0

柴田と真山のコンビが大好きです。様々な映画やドラマで名コンビが登場しますが、その中でも群を抜いて好きなバディ! 不気味な演出とコメディがうまく合わさり、作品が見事にブランド化されていました。サスペンスとしても優れているのではないでしょうか。 TRICK、SPECと同じ世界観を持つ作品が続きましたが、一番ハマったのはケイゾクです!

2025.04.06 投稿

愛していると言ってくれ

4.0

若さ溢れる真っすぐな紘子と、斜に構えたように生きる晃次とのシーソーゲームのような恋の行方に、ハラハラ&トキメキを感じました。 晃次が初めて紘子の前で声を出すシーンでは、涙があふれ…。豊川さんの演技も際立ち、今でもはっきりと覚えている名場面です。 自分が大人になった目線で鑑賞した2020年の再放送では、若い頃とは違った感動が生まれました。

2025.04.06 投稿

高校教師

3.0

危うげな感じはドラマと同等でしたが、先に観たドラマ版のインパクトが強すぎたため、二番煎じのような印象を受けてしまいました。 続編等の作品って難しいですよね。

2025.04.05 投稿

高校教師(1993)

4.0

衝撃の連続…。 当時中学生の私には、刺激が強すぎて動揺が大きかったのですが、ピュアな恋心も描かれていてそれがまた心をくすぐりました。 大人になってから再度視聴しましたが、ストーリーがわかっていてもハラハラ…。 この時代の野島伸司さんの作品は、ドラマ史に名を刻む名作ばかりですね。

2025.04.04 投稿

十年愛スペシャル

3.5

『十年愛』本編とは大きく違った内容ながら、テレビドラマにてこんな魅せ方もあるんだなぁとしみじみ。当時の演出法としては、とても斬新だったのではないでしょうか。 現実的という面では、スペシャル版の方が説得力があると思います。

2025.04.04 投稿

十年愛

3.5

中学生のころに、本当に本当に夢中になり、小説版も買って読んでいました。 センセーショナルな出来事が多く描かれていて、現在の自分が観たらツッコんでしまいそうですが、当時はこれが楽しくて。 完全に青空と嵐の味方になって、毎週金曜日を心待ちにしていたものです。

2025.04.04 投稿

伝説の頭 翔

3.0

ヤンキーの世界がテーマということもありますが、全体的な演出も前時代的な印象を受けました。 演技に定評のある高橋文哉さんですが、ゴリゴリのヤンキーと物静かな青年という対極の人物像を見事に一人で演じきっていたと思います。

2025.04.04 投稿

赤毛のアン

3.5

恥ずかしながら、赤毛のアンは小説もまだ未読なうえに、ドラマ実写版も僅かしか鑑賞したことがありません。そのため赤毛のアンに関する知識は、ほぼこのアニメによるものです。 親しみやすい絵のタッチと分かりやすい演出で、まさに子供でも楽しめる作品でした。

2025.04.03 投稿

昆虫物語みなしごハッチ

3.5

動物が主人公で、動物目線の作品を観たのは、おそらく今作が初めてだったと思います。 『母をたずねて三千里』同様に、ハッチはなかなか母には会えず。今思えばその設定でなければ、物語が続かないですもんね。とは言え、毎週のように泣いて観ていたのが、いい思い出です。 ブン吉役の野沢さんの声が大好きでした。

2025.04.03 投稿

母をたずねて三千里

4.0

すれ違いばかりでなかなかお母さんに会えないマルコが気の毒かつ、こちらまでモヤモヤと。 幼い頃はマルコと母の再会ばかりに注視していましたが、今思えば世界各地の風景も楽しめるわけで。 映像を楽しむために、もう一度鑑賞したいです。

2025.04.03 投稿

フランダースの犬

4.0

ネロが辿った一生も、ひとつの人生の形ではありますが、切なすぎて悲しすぎて(涙) かの有名な教会でのシーンは、何度観ても涙が止まりません。教会の絵だけが写実的で美しいのがまた、命の尊さを表現しているように感じられました。

2025.04.03 投稿

小公女セーラ

3.5

現代では扱えないような内容ばかり。でも当時はとことんヒールな存在がいた方が、観る者の心を揺さぶったものです。 セーラとさほど年齢が変わらない頃に視聴していましたが、どんなに嫌がらせを受けても、辛い思いをしても耐え抜くセーラに、マリア様のようなオーラを感じていました。

2025.04.02 投稿

ポテチ

3.5

濃密な内容を1時間強にぎゅっと詰め込んだ作品と言えばいいでしょうか。むしろ、このストーリーを短時間に収められる方が、スゴ技なのかもしれません。 泥棒なのに、応援してしまいたくなるキャラクターとお話。「ダメダメ!」と、思わず自分に言い聞かせました。

2025.04.02 投稿

Nスペ ホットスポット 最後の楽園

4.0

日頃見ること、触れることのできない世界の大自然や動物たち。冴えた表現も出来ませんが、地球の大きさと美しさにただただ魅せられました。 自宅の古いテレビでも十分堪能できましたが、4Kテレビなどで視聴したら、また違った世界を感じられるかもしれませんね。

2025.03.31 投稿

ホットスポット

4.0

大きなテーマは一つなのですが、『ブラッシュアップライフ』同様に、毎回毎回新たな話題が盛り込まれて全く飽きません。庶民らしい“あるある”な要素も多く、清美さんたちが近い存在に感じられました。 自分の地元もドラマの舞台にしてほしいです。きっと同じように思った方も全国各地に沢山いることでしょう。 続編と呼べる作品に期待しています!

2025.03.31 投稿

ノンレムの窓

4.0

怖いというほどではないけど、心地の悪い不気味さを漂わせた独特の世界観。『世にも奇妙な物語』よりは恐ろしくはないものの、あのシリーズが好きな人なら、好みのツボにハマるのではないでしょうか。 バカリズムさんが手掛ける物語は、コメディから感動もの、そしてミステリーまで多岐にわたるので、天才だといつも感じています。

2025.03.31 投稿

ブラッシュアップライフ

4.0

序盤はひたすら笑って過ぎましたが、中盤は「なるほど!」と。そして後半は「まさか!」の展開かつ感動が。バカリズムさんの想像力、脚本力に感嘆です。 安藤さんの“普通な女性”を演じる能力も素晴らしいし、登場人物の会話も自然で、こんなドラマを観てしまったら、他の作品が観られなくなる…と思ってしまうような秀作でした!

2025.03.31 投稿

親バカ青春白書

3.0

コロナ真っ只中での撮影・放送だったということもあり、放送回数も極端に少なく、ストーリーが尻すぼみになってしまったという印象が残りました。誰もが大変な状況だったたけに、仕方がないのですが…。製作側もきっと望んではいなかったと思うので、気の毒でした。本当はもっと楽しいお話だったのではないでしょうか。

2025.03.30 投稿

君と世界が終わる日に

3.0

現代版のゾンビ作品ですね。 とにもかくにも恐ろしくグロテスクで、目を伏せてしまう場面も多々ありました。それでいながら、結末が気になり最後まで視聴! 最後の最後も人間の卑しさを感じ、嫌な気分のまま終わりました(苦笑)。そして続きが気になります…。

2025.03.30 投稿

シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。

4.0

レンの生い立ちがあまりにもつらくて、自分のことのように苦しくなりました。 一方で、清野さんと横浜さんのアクションが華麗なうえに、裏社会にはびこる悪を成敗していく姿に爽快さが。そのお陰で悲しくなりすぎずに済みました。

2025.03.30 投稿

あなたの番です

3.0

原田知世さんが久しぶりに民放ドラマで主演をすると知り、テーマも把握しないまま見始めました。 蓋を開けたら自分の苦手な殺人もので、序盤から脱落するかもと思ったのですが…。 気付いたら、犯人探しに夢中になっていました。その分、今クールの最後が辛すぎます(涙)。でも2クール連続で放送するという試みは、ボリュームたっぷりで見応えがありました。

2025.03.30 投稿

anone

4.0

坂元裕二さんの脚本だけあって、映画のような雰囲気のドラマでした。 サスペンスに近い展開と、人間ドラマが絡み合って、毎週ドキドキが。 すずちゃん、田中裕子さんをはじめとするキャストの演技も素晴らしく、とても充実した作品でした。

2025.03.29 投稿

アイシテル 海容

4.0

最初は何気なく視聴していたため、小学生が殺人を犯すというストーリーに衝撃を受けました。 テレビドラマながら、様々な登場人物の心情が丁寧に綴られており、その分どの人の側に立ってもつらいですね。 特にさつきと聖子が対峙するシーンは息を吞みました。さつきを許せないはずの聖子が、相手を宥める様子に涙が溢れ…。同じ母という立場で、苦しみを分かち合ったのでしょうか。“海容”という言葉の意味を痛感した場面でした。

2025.03.28 投稿

ホタルノヒカリ

3.0

干物だろうとも、蛍(綾瀬はるか)は可愛いのです。部屋がぐちゃぐちゃでも、汚らしく見えないのが羨ましい~。 印象的な「ぶちょぉぉぉ」の言い回しは、綾瀬さんしか似合わないし、とびきりキュート。蛍とは性格が真逆のぶちょぉぉが、彼女に惚れてしまうのも納得です。

2025.03.28 投稿

美しき日々

3.0

いちバイトスタッフが会社の御曹司に見初められる。そのうえ恋愛に興味もなかった御曹司が、ヒロインに夢中に…。まるで少女漫画のような設定ではありますが、チェ・ジウの薄幸なヒロイン像があまりにもハマり過ぎて、結局最後まで視聴しました。 それにしても韓流ドラマと言えば、決まって富豪や財閥などが登場します。今思えばこのドラマも、韓国の格差社会を示していたのかもしれませんね。

2025.03.28 投稿

天国の階段

3.0

冬ソナからの流れで視聴たせいか、あまりの波乱万丈ぶりに胸が苦しくなりました。そこまで過酷でなくても…と。 だけど、つい観てしまう。人間の性でしょうか(苦笑)。

2025.03.28 投稿

冬のソナタ

4.0

多分に漏れず、韓国のドラマで初めて観たのが冬ソナです。 日本のかつての大映ドラマのような演出で、現代劇なのにどこか懐かしさを感じて夢中になりました。 韓流ドラマは時間が長く放送回数も多いため、とても壮大な物語が出来上がるのだと知った作品です。

2025.03.28 投稿

Playground/校庭

4.0

大人が関わらなくてはいけない世界、反して見守らなければいけない世界。その境界線はとては難しい…。 ノラの目線で物語が進行していくことで、「自分はあのころどう思った?、大人に何を求めた?」と、幼少期の自分が訴えてくるようでした。 ひたすらに苦しいです。

2025.03.27 投稿

カムカムエヴリバディ

3.0

安子の時代に悲しい出来事が多かったので、全体に切ないストーリーとの印象が残りました。ちなみに、幼いるいが非常につらい経験をしたのに、優しく穏やかな人間に成長している点は、やはりフィクションだな…と思います。あれだけ苦しい体験をしたなら、もっと心が荒れるはず…。 序盤に暗い話題が多かった分、後半で描かれる家族像がとても温かく感じられました。

2025.03.27 投稿

時効警察はじめました

4.0

復活はないと思っていた時効警察が戻ってきて、本当にうれしかったです。 相変わらずな課のメンバーたちですが、やはりあの面々が集まると落ち着きますね。 個人的には、三日月ちゃんが今もツインテールなのかが気になりましたが、期待通りでした。麻生さんは40代でもツインテールがイケますね! 今後も定期的にO.Aしてほしいなぁ。

2025.03.27 投稿

帰ってきた時効警察

4.0

待望の第二弾! 本題のゆるゆるミステリーも面白いけど、霧山くんと三日月ちゃんの関係が気になって仕方ない。不思議ちゃんだけど(笑)、あんなに可愛い三日月ちゃんの想いに気付かない鈍感な霧山くんにうずうずしますー。

2025.03.26 投稿

時効警察

4.0

とにかくゆる〜くて、週末の癒しそのものでした。謎解きよりも、秀逸なコミカルさにハマり、時効管理課の仲間になりたいと思ったものです。 この作品を観て麻生さんのキュートさにやられ、ファンになりました。それからもずっと大好きです!

2025.03.26 投稿

unknown

3.0

ファンタジーではあるけど、こころたちが置かれている立場を現実的な問題に置き換えたら、自分事として捉えることができるかもしれません。 犯人が最終盤まで予想が出来なかったので、最後までドキドキしながら観ました。

2025.03.26 投稿

にじいろカルテ

3.0

実際に虹ノ村のような温かな町が存在すればいいのになぁ…と感じました。診療所の3人と、村人たちの関係がとても素敵です。 様々な人が、へき地医療に目を向けるきっかけになればいいですね。

2025.03.25 投稿

民王

4.0

演者すべてが素晴らしかったです。弱々しい遠憲さんも、大御所感のある菅田さんも。堅物秘書の高橋さんもいい味を出していました。 翔くんの発言は庶民の訴えを代弁しているようで、胸にグッとくる場面が多かったです。これもやはり池井戸潤さんの原作だからでしょうか。

2025.03.25 投稿

氷点2001

3.0

1960年代の小説のドラマ化で、あえてこれまでのドラマに倣ったような古っぽさがあって、まるで自分の幼少期のころの作品を観ているようでした。 浅野さんの低い声が、人間の嫉妬心や恨みつらみを含んでいるようで、怖くていいです!「陽子ちゃん」と呼ぶたびに、ゾクっとなりました。

2025.03.25 投稿

トリック3

3.0

シリーズが終わってしまった今では懐かしい感覚が強いですが、放送当時は山田と上田が、最も有名な男女コンビと認識されていたのではないかと思います。 第3弾ともなれば、尻すぼみ感は否めず…。物語を継続することの難しさを感じました。

2025.03.25 投稿

トリック2

4.0

待ってました!の第2弾でした。 ミステリーとコメディの度合いが、やはりちょうどいい感じ。 おどろおどろしい内容も多いのですが、エンディングの鬼束ちひろさんの『流星群』の柔らかな曲調のお陰で、見終わった後は毎回心が浄化される気になりました。

2025.03.25 投稿

トリック1

4.0

不気味さは漂っているのだけど、決して怖すぎず、ホラーが苦手な人でも抵抗なく観ることのできるミステリーでした。 当時堤さんが手掛けていたバディものは、全てヒットしていましたねぇ。山田と上田のコミカルな関係も魅力に溢れていました。

2025.03.24 投稿

桜の塔

3.0

フィクションかもしれませんが、警察内の黒い世界が描かれていて、どこかリアルさを感じてしまいました。 警察による不祥事も実際に多いわけですし、このドラマで描かれていたことは、案外嘘ではないのかも?と。それならば、なお恐ろしい世界ですね…。

2025.03.24 投稿

エール

4.0

言い方はよくないかもしれませんが、ナヨナヨとした主人公が微笑ましくて、こちらまで穏やかな気持ちになりました。 古関さんをモデルとした音楽が主軸の物語だけあって、出演者に実際の音楽家が多く登場し、とても贅沢です。特にラストのコンサートは、意外性と作品のフィナーレ感が満載で、ちょっとうるっとしてしまいました。

2025.03.24 投稿

ちゃんぽん食べたか

3.0

天才・さだまさしさんの若い頃を垣間見ることができました。類稀なるメロディーメーカーである要因の1つに、クラシックという基礎があったのだと。 ふるさとのご家族も温かく、古き良き時代のお話という印象でした。 って、さださん役が菅田くんとは、かなりイケメン度が上がったような…(笑)

2025.03.23 投稿

無能の鷹

3.0

ちょっと無理がある設定や展開が多く見られ、佳作とは言えませんでした。 しかしながら、同期の存在の心強さを知ることに。小さな職場に就職した自分には、同期なんて居なかったので、鷹野と鶸田の関係がとても羨ましかったです。

2025.03.23 投稿

おっさんずラブ-リターンズ-

3.0

はるたんを巡る攻防が凄いですね(笑)。万人に優しい人たらしのはるたんだからこそ、みんなを夢中にさせてしまうのでしょう。 たくさん笑わせてもらいましたが、意外にも切ないエピソードが多くて、恋の酸いも甘いも感じられました。

2025.03.23 投稿

おっさんずラブ-in the sky-

3.0

前作を見逃してしまったのですが、今シリーズからでも楽しめました。 昨今のドラマではあまり見かけないご都合主義な演出は気になるものの、この作品に関してはとりあえず笑えればいいのでは?と、肩の力を抜いて視聴。 プライベートでは4度の結婚歴がある吉田さんが、ピュアなおじさんを演じているというギャップが凄いです(笑)。

2025.03.22 投稿

あのときキスしておけば

4.0

こんなに可愛い井浦新さんは、他では観られません!身長180㎝強の新さんが、すこぶる乙女でキュートでした。 時折、胸がじわ~んとするシーンが登場しますが、基本はいい意味でアホっぽくて、ケラケラと笑える作品です。

2025.03.22 投稿

ビフォア・ミッドナイト

4.0

鑑賞前に自分が想像していたよりも、ジェシーとセリーヌはすっかり夫婦らしい姿になっていました。これまた台詞も演技もとてもナチュラルで、まるで何処かの夫婦のとある日の出来事を覗いたようです。 セリーヌの心にずっと引っかかっていたのは、ジェシーの浮気と彼が前妻との子供を気にかけすぎるところ。セリーヌはキャリアウーマンでサバサバしているように見えて、意外とねっとりとした性格なんだなぁと最終章にて知りました(笑)。 喧嘩の内容も生々しいけど、修復の仕方も現実的。やはり夫婦だなぁ。 2人の今後が観られないのが、淋しいです。

2025.03.22 投稿

ビフォア・サンセット

4.0

長回しのシーンが多く、趣味趣向が強めの特徴ある台詞の連続ですが、イーサンもジュリーも非常に自然に演じていて、まるでドキュメンタリーのようです。 前作から9年の時間が経っていることもあり、胸キュンは少し控えめですが、2人が互いを探り合う様子が微笑ましくもあり、共感もしました。 はい、次回作も観るでしょ?と言わんばかりのラストがズルいです(笑)。

2025.03.21 投稿

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)

4.0

旅先での出会いというものに、どれほどの人が憧れたことでしょう。若い時の自分もその一人。ジェシーとセリーヌのドキドキとワクワクに羨望したものです。 当時は感じませんでしたが、2人が本当に初々しい。3作を連続して鑑賞すると、時間の経過が感じられて、なお趣深くなりますね。

2025.03.21 投稿

オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ

4.0

怪しくて、不思議。全体的に謎めいているのですが、その世界観に妙に惹きつけられます。 そしてキャストがあまりにも豪華!演出のオダギリさんが慕われているからこそと想像が出来ました。 ドラマの劇場版にはさほど興味がない自分ですが、今作の劇場公開時は観に行こうかな?と思っています。

2025.03.21 投稿

満天のゴール

3.0

貧しかった三上がどうやって医学部に入学できたのか、どうすれば早川さんを見つけることができるのか?などと筋立てに疑問が残りました。 とは言いつつも、周囲の人々が助け合って生きているコミュニティや、死を忌み嫌うのではなく、頑張ってきたゴールとして捉えるという思考が素晴らしいですね。いつか映画化されそうな予感がします。

2025.03.21 投稿

セカンドバージン

3.0

自分が知らなかっただけかもしれませんが、NHKのドラマでこれ程までにセンセーショナルな内容が取り上げられていることに、当時とても驚きました。 ストーリー設定が濃厚、ラブシーン多め。「これは本当にNHKのドラマなのか?」と思ったのをよく覚えています。 NHKではこの作品以降、攻めた内容のドラマや映画が増えたのではないでしょうか。

2025.03.20 投稿

この声をきみに

4.0

同じ人間と言えども、本当に多種多様な性格の人がいて、その一人一人に悩みやコンプレックスがあるのだと感じました。 自分が実際に経験したわけではないですが、話し方を学んでいるようでいて、人間性を鍛える訓練になっていたように思います。

2025.03.20 投稿

透明なゆりかご

4.0

発達障害と共生する主人公アオイの物語であり、また産婦人科をとりまく人々の群像劇でもあり。 辛辣なストーリーが多く胸が痛みましたが、原作者沖田さんの実際の体験が基になっているというだけあって、これが産婦人科での実情なのだと心に刻みました。

2025.03.20 投稿

彼女が成仏できない理由

3.0

凡庸でちょっと古っぽい演出が気になりましたが、ストーリーは面白かったです。 彼女こと玲が“成仏できない”理由が最終盤で判明しますが、全く予想外の結果だったので、驚きました。 ちなみに、れにちゃんのような可愛くて悪さもしない幽霊なら、歓迎する人も多いのでは?(笑)  

2025.03.19 投稿

宙わたる教室

4.0

藤竹先生が答えを教えるのではなく、生徒自身に考えさせる姿勢が素晴らしい!実話ではないようですが、非常にいい教師だと感じました。藤竹自身もつらい経験をしているので、生徒たちの痛みもわかるのでしょうね。 人にはそれぞれ様々な事情はあれど、夢中になれるものがあるということは、とても素晴らしいことだとしみじみと思いました。

2025.03.19 投稿

お母さん、娘をやめていいですか?

4.0

異様なまでの娘への依存。暴力もふるわないし、子供に愛情がない訳ではないけど、これもまた毒親の形の一つなのでしょう。まるでストーカーのようで、本当に恐ろしかったです。 親との歪な関係に気付いた娘が、徐々に自立をしようと変貌していく姿に、安堵の感情が湧きました。

2025.03.19 投稿

家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった

4.0

ある程度はフィクションで描かれているとのことですが、愛に溢れた岸本(岸田)家に何度も涙しました。 そしてやはり、河合さんの演技にうなるばかり。彼女が演技をしていることをつい忘れてしまうほどです。また草太役の吉田葵さんがとても愛らしくて、自分の弟のように感じられました。ぜひまた他の作品でも活躍して欲しいです。

2025.03.18 投稿

運命に、似た恋

4.0

ロマンチックさとセンチさだけではなく、現実的な面も兼ね合わせた大人の恋物語でした。 謎めく勇凛の真相が明らかになる度に、切なく苦しく、いいラブストーリーだなぁとしみじみ。 原田知世さんならば、年下の男性から想いを寄せられるという設定にまったく違和感がないです。とてもキュートでした!

2025.03.18 投稿

大江戸もののけ物語

3.0

恋愛要素も込められており、“明るい妖怪もの"という印象の一方で、恐ろしい妖怪は大人が観てもちょっと怖いな…と思える迫力がありました。 妖怪を題材にしているストーリーは子供向けの作品が多いですが、子供にとっては刺激が強いかもしれません。

2025.03.18 投稿

埋もれ木

3.0

どこからが空想で、どこまでが現実なのかが不明瞭で、「自分は夢でも見ているのか?」という感覚に陥りました。 何度も何度も繰り返し鑑賞すれば、その辺りは見えてくるものがあるのかも…。でも敢えて見えてこないように作りこまれているような気もします。

2025.03.18 投稿

キングコング2

3.0

もう40年前の作品につき、キングコングの全体像がおもちゃっぽく、いかにも…と言った合成画像も。 それでもキングコングやレディコングにしっかりとした表情があるため、段々彼らに感情移入していきました。ただ街に現れただけなのに、人々には恐れられ、狙われ…。人間の無情さ、勝手さが胸にチクッとします。

2025.03.17 投稿

おむすび

2.0

阪神大震災、東日本大震災、新型コロナによる様々な影響などが綴られるので、その度に当時に思いを馳せます。朝ドラでコロナが登場するのは初めてではないでしょうか。 日本人にとって非常に重要な出来事を取り上げているのですが、脚本がわざとらしすぎて、観るのが辛いと感じてしまいます…。 日頃、ミニシアター系の映画などに触れることの多い人にとっては、ムズムズする気持ちが止められないかもしれません。厳しい意見ですみません。

2025.03.17 投稿

ブギウギ

3.0

波乱万丈な笠置シヅ子さんの人生に驚き、とても切ない気持ちになりました。 バレリーナだった趣里さんですから踊りは間違いないだろうと確信していましたが、歌までお上手!ミュージカルのような朝ドラでした。 趣里さんは定評通りの巧い演技。恋人役の水上さんも、真っすぐな人柄を好演。お二人とももっと評価されてもいいのになーと思ってしまいます。

2025.03.17 投稿

舞いあがれ!

3.0

主人公が女性志望率の低い職業を目指す姿に励まされた人も多いのではないでしょうか。かたや理想通りにはいかない人生が描かれていることの方に、共感する人もいるのではないかと。 ヒロイン像や全体的な演出には既視感があり、よくある朝ドラかな?という印象でした。

2025.03.16 投稿

なつぞら

3.0

なつとじっちゃんがとても素敵でした。血の繋がり以上に強い関係もあるものですね。 内村さんのナレーションが妙に温かいうえに、不思議な言い回しが多くて謎に感じていたのですが、実はなつたちの亡きお父さんだったと判明し、思わず涙がこぼれました。 毎日聴いてもさわやかな気持ちにさせてくれたスピッツの主題歌。正宗さんの声は国宝ですね。

2025.03.16 投稿

まんぷく

3.0

朝ドラらしい仰々しい演出も多く見受けられましたが、何と言っても安藤サクラさんの演技が素晴らしいので、途中ダウンすることなく全話を視聴しました。 安藤さんはあまりの演技のうまさに、クセのある難役がキャスティングされることが多いですが、底抜けに明るい福ちゃんのようなキャラもすごくいいですね! そしてやはり、ラーメンが食べたくなるドラマでした。

2025.03.16 投稿

半分、青い。

4.0

朝ドラ定番の“おりこうさんヒロイン”が苦手なのですが、鈴愛のような不思議ちゃんキャラは定期的に登場して欲しいです。人間臭くて、なんだかホッとしますね。 芸術家オーラが強めの秋風先生も、忘れられない素晴らしい人物像でした。 人生とは挫折の連続。鈴愛が失敗を重ねる姿は、自分自身のようでした。

2025.03.15 投稿

あまちゃん

5.0

こんな朝ドラはもう二度と無いでしょう。 あまちゃんの初回放送時からまだ10年ちょっとですが、コンプラがどーのこーのという時代になってしまい、人のあだ名に“メガネ会計ババア”“ストーブ”“ヘルメット”、曲の歌詞に“三途の川のマーメイド”…。きっと同じ表現は許されないのではないかと。 のんちゃん以外は考えられないアキちゃん。そしてすべてのキャストの人選もぴったりでした。実際に東北出身の俳優が多数キャスティングされていて、生の訛りも素晴らしかったです。 ぶっ飛び、クドカン節。最高でした!

2025.03.15 投稿

連続テレビ小説 ちゅらさん

3.0

ドラマも25年前の作品となると、やはり一世代前の作風だと感じざるを得ませんが、キラキラとしたエリーの存在はどんな時代でも人の心を明るくするなぁと、再放送を視聴しながら切に思いました。 このドラマが大ヒットしたことから、方言や訛りが文化として広く受け入れられるようになった気がします。あの時の沖縄ブームは本当に凄かった!

2025.03.15 投稿

べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~

4.0

演技がうまい人ばかりで、毎週のこと感嘆します。 特に瀬川役の小芝風花ちゃんの艶っぽい花魁姿に魅せられ、蔦重を想う切ない女心に心を打たれまくりです。 現在視聴中のストーリーでは、瀬川の身請けが決まったところ。今後は風花ちゃんの登場が減ってしまうのでは…と心配しています。

2025.03.15 投稿

光る君へ

4.0

非常に雅な大河ドラマでした。 剣戟シーンがほぼない大河ドラマはともて新鮮で、まるで少女漫画のような時代劇。 まひろと道長のロマンチックな関係に魅せられました。 また、紫式部に関する史実が殆ど残っていないことから、自由なストーリーが展開されており、これほどまでに想像を膨らませることができるのだなぁ…と実感した作品でもあります。

2025.03.15 投稿

大河ドラマ 江 姫たちの戦国

3.0

武士の世の中において、男性ではなく女性側の人生にスポットが当たっていたのが興味深かったです。 江たち三姉妹の子供時代を上野さんらご本人が演じていて、あれはキツかったです(苦笑) 一方で、鈴木保奈美さんの俳優復帰作でもあり、初回は彼女が演じた市が主役だと感じました。

2025.03.14 投稿

35年目のラブレター

4.0

ひねくれものの自分からすると、きれいすぎる演出に感じましたが、映画にせずにはいられないような真実のストーリーに、涙、涙。 塚本監督は観終わって誰かに感謝を伝えたくなる映画を目指したとのことですが、まさ自分も主人にありがとうと伝えたいと思いました。日頃は怒ってばかりの自分ですが(笑)。

2025.03.10 投稿

鎌倉殿の13人

4.0

三谷幸喜さんの脚本らしく、大河ドラマながらにコミカルで、特に大泉さんと小池さんのやりとりはコントのようでした。 義経ファンではありますが、今まで知らなかった鎌倉幕府の重臣の面々。今作にて名前を覚え、勉強させてもらいました。 あの北条政子の弟かつ、幕府の中心だった義時。これまで大河の主人公になっていなかったことが不思議なくらいです。

2025.03.10 投稿

青天を衝け

4.0

恥ずかしながら渋沢栄一さんについてはお名前を聞いたことがある程度で、何を成し遂げた偉人なのかも知らずにいました。 農家の生まれながら武士となり、そして現代経済の創始者でもあると分かり、非常に勉強になりました。 そして、吉沢さんの演技力に驚き!また脇役の俳優陣も素晴らしい演技で、濃厚な大河ドラマでした。

2025.03.10 投稿

龍馬伝

4.0

当時では最先端の映像技術を使用したことで、埃っぽさがしっかりと表現できていて、新しい時代劇だと感じました。 歴史上の人物でも芸能の世界でも、スターと呼べる人はそう多くはありません。幕末のスターをキャスティングできたのは、福山さんくらいかも。 武市の切腹前に龍馬と弥太郎の3人で涙ながらに語り合う場面や、龍馬の暗殺未遂や暗殺など、記憶に残るシーンが多々ある作品でした。

2025.03.09 投稿

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN

4.0

スクリーンの中に、私が生まれる前の私が知らない時代のディランがいる。 心からそう感じました。 感動を呼ぼうとするわけでも、ディランを聖人のように映すわけでもなく、自分にとってもそんなことどうでもいいと思えました。 ディランが葛藤していた60年代の世界に自分をいざなってくれたこと。 それだけでもう、幸せでした。

2025.03.09 投稿

生きとし生けるもの

4.0

若き名優、世界に名を馳せる名優同士が対峙する化学反応を見せてもらいました。 いつかは誰しもに訪れる死。緩和ケアの必要性も強く伝わりました。 補足 マドンナは原田知世さん。わかる!(笑)

2025.03.09 投稿

特命刑事カクホの女

3.0

ストーリーは昔ながらの刑事ドラマで、ご都合のいい展開も見受けられました…。 でも正義感の強い百合子さんと、超絶クールな亜矢さんとの相容れないやりとりがいいですね。 裏切られたな…というラストが待ち受けていました。

2025.03.09 投稿

うきわ ―友達以上、不倫未満―

4.0

麻衣子も一も自分の伴侶から愛情を受けていれば、互いに魅かれることはなかったのではないでしょうか。でも辛い現実の中で、穏やかな優しさを知ってしまったら、心が堕ちていってしまう気持ちはとてもわかります…。 一般的なラブストーリーとは一味違って非常に現実的なお話で、あのベランダが自分の家のように感じられました。壁を突き破りたいですよね。

2025.03.08 投稿

アリスのままで

4.0

認知症を題材にした作品は何度か鑑賞していますが、今作が最も生々しく心をえぐられるようでした。ジュリアン・ムーアの冠絶した演技がなおのことそう思わせたのでしょう。 言語能力に優れた人の方が、アルツハイマーに罹患しやすいという事実を知り驚きました。何という皮肉…。 アルツハイマーによる苦しみだけではなく、どう生きていくのかも示してくれた作品だと思います。

2025.03.08 投稿

30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい

4.0

30歳で魔法使いになってしまうという設定が、奇想天外なアイディアですね。 艶っぽいシーンもありましたが、基本はデキる男・黒沢のとにかくピュアな感情と、これまた純朴な安達とのやりとりが描かれるので、笑ったり、ほっこりとしたり。穏やかな気持ちになれました。 柘植役の浅香さんの演技が素晴らしいです。柘植は原作でも印象的なキャラクターなのでしょうね。

2025.03.07 投稿

共演NG

4.0

一度は愛し合った2人。犬猿の仲のようでありながら、相手への思いやりも捨てきれない様子がとても生々しかったです。別れた相手と再会するって、あんな感じなんでしょうね。 コロナ禍初年の混乱の最中ながら、キャストが非常に豪華で、視聴者としてはひたすらにありがたかったです。どの俳優も演技が素晴らしく、籠りがちだったあの頃の大きな楽しみでした。

2025.03.07 投稿

陽だまりの彼女

3.0

最近ではイメージ脱却!といった印象がありますが、20代までの上野樹里さんは真緒のような不思議ちゃん系の役が多かったうえに、似合っていましたね。 途中までは平凡なラブストーリーだと思っていましたが、中盤からは一気にファンタジーの世界へ。確かに、陽だまりのようなぬくぬく感のある作品でした。

2025.03.07 投稿

火垂るの墓

3.0

ジブリのアニメ版で何度も鑑賞しているので、もちろんストーリーそしてラストも把握していますが、それでもやはり堪えるものがありました。実写で観ると、アニメよりも生々しくて辛い場面も多く…。 幼子のちょっとしたわがままも許されないのが、戦争なのだろうと胸に刻みました。

2025.03.06 投稿

花より男子

3.0

様々な形で映像化されている漫画ですが、このアニメ版が一番原作に忠実に綴られていると思います。 初めてアニメ化された映像を観た時は多少の抵抗感が生じましたが、ストーリーはほぼ漫画通り。そのお陰ですでに原作を読んでいた人間にとっても安心して視聴できました。

2025.03.06 投稿

スナック キズツキ

4.0

隠れ家風なお店の雰囲気と、魔法使いのようなトウコさんの存在が魅力的で、もし『キズツキ』が実在したなら自分も行きたい!と本気で感じました。 またグルメドラマとしても秀逸です。トウコさんが提供する飲み物や軽食が非常においしそうで、思わず真似して作ったメニューもあるほど。 深夜の癒しドラマでした。続編は無いのかなぁ…。

2025.03.06 投稿

BAD CITY

3.0

ヤクザものは苦手な自分…と理解しつつも、リリーさんの怖~い演技が観たくて鑑賞しました。しかしやはりグロテスクで惨烈な描写が多く、自分は一生この手の作品に慣れることはないのだろうと実感。 Vシネマ等ではお決まりなのでしょうか、都合のいい展開やクサい台詞が満載でした。でもVシネマファンは、こういう見せ方が好きなのでしょうね。 アクションシーンは非常にパワフルでしたが、一番格好いい役が製作総指揮者ご本人。小沢さん、ずるいです(笑)。

2025.03.05 投稿

直ちゃんは小学三年生

4.0

4人とも背が高いし、山ちょなんて髭まで生えているのに、小学生に見えるから不思議なものですねえ(笑)。 小学生らしいマヌケな行動や遊びがとにかく懐かしいです。現代劇なのか30年ほど前の風景なのかが分からないけど、とてもノスタルジック。自分の幼少期を思い出さずにはいられませんでした。

2025.03.05 投稿

50回目のファーストキス

3.0

自分自身や周囲の人間が瑠衣と同じ症状を持っていたら、どんな生き方をするのか…。想像するだけで不安になりました。 福田調と呼べばいいでしょうか。深刻なテーマをコミカルに描くことで、暗くなりすぎないようにしたのだと思います。アメリカ版の今作はまだ未鑑賞ではありますが、もっと重厚な体裁の方がよかったのではないかと感じてしまいました。

2025.03.05 投稿

季節のない街

4.0

個性が有り余る面々で何度も問題が勃発しましたが、あの仮設住宅の住人たちは、周囲を思いやる優しさを持っていました。殺伐とした都会では感じられないことでしょう。 仮設住宅は解体されてしまったけれど、きっと現実でもこのドラマ(小説)に登場したようなコミュニティは存在するはず。忘れちゃいけないですね。

2025.03.05 投稿

劇場版 おいしい給食 Final Battle

3.0

ドラマ版はseason3から観たため、この劇場版を観ることによって前作までの登場人物に触れることが出来て嬉しかったです。 一般的な商業映画よりも完成度の高い作品ではありませんが、笑ったり、美味しそうだなと思えれば、今作はそれでいいのではないでしょうか。俳優陣の演技は◎です。

2025.03.04 投稿

おいしい給食

4.0

season1から興味を持っていたもののタイミングが悪く、ようやくseason3から観ましたが、前作を観ていなくても十分楽しめました。 主演の市原さんが撮影中に失神したこともあるという給食シーンは、甘利田のキレッキレの動きに笑うと共に感服‼気を失うというのにも納得の演技です。 なおこのページのあらすじに神野ゴウくんの名前がありますが、函館バージョンは神野くんではなく粒来ケンくんです。表情豊かなとてもいい子役でした!

2025.03.04 投稿

柴公園

3.0

ストーリーは名作とは言い難いですが、登場するのは柴、柴、柴…と柴犬好きには終始幸せホルモンが分泌されるような作品です。 モデル出身の渋川さんは格好いいのに、あたるパパのような垢抜けない人物像を演じることも多くて不思議ですね。でも3人のパパみんなが、いい味を出していました。

2025.03.04 投稿

妖怪ウォッチ♪

4.0

最初の『妖怪ウォッチ』を観ていた小学生がもう中学生になったころの放送につき、ウィスパーやケータたちとの出会いからしっかりと描かれていました。 アニメ放送も今作が最後…。また復活してくれることを待ち望んでいます!

2025.03.04 投稿

妖怪ウォッチ!

4.0

可愛いバージョンの妖怪ウォッチはもう観られないのだろうと思っていたら、まさかの再登場で、復活を知った時は本当にうれしかったです。 今作から始まった『コマみ探しの旅!』では、なかなか姿を見せないコマみの存在が気になって仕方がなかったなぁ。

2025.03.04 投稿

妖怪ウォッチ シャドウサイド

3.0

そもそも妖怪と言えば、今作のようなおどろおどろしいイメージの方が強いのかもしれませんが、前作までの妖怪ウォッチを楽しんでいた者にとっては、キャラクターが違い過ぎて非常に大きな抵抗感がありました。 小さな子供たちはシャドウサイド版も受け入れていたのでしょうか…。

2025.03.03 投稿

妖怪ウォッチ

4.0

自分が最初に妖怪ウォッチに触れたのは、ゲームでも漫画でもなく、このアニメでした。 子供向けの作品ではありますが、多々登場するパロディはほぼ大人仕様。 そしてジバニャンやコマさんらがとても癒しの存在で、このアニメを観ている30分間は嫌なことを忘れて、ホッと出来たものです。懐かしいなぁ。

2025.03.03 投稿

映画版マメシバ一郎 フーテンの芝二郎

3.0

柴好きが高じて鑑賞しました。 これまでの作品を全く観ていなかったものの、二郎の人となりがすんなりと伝わるのは、佐藤二朗さんが発する独特なオーラによるものなのでしょうか(笑)。 ペットショップやしつけ教室が舞台なので、これから犬を飼いたいという人には参考になる場面が多々あります。そして一郎くんが、とにかく可愛いのでした。

2025.03.03 投稿

わたしの幸せな結婚 第二期

3.0

今期は美世と清霞の想いが通じ合っているうえに、壮絶な美世へのいじめ描写も少ないので安心できる点が多いのですが、その分オカルト要素が強くなり、少女漫画とは思えない怖さです。 その反面、美世と清霞のスキンシップも増えて、オカルトとは違った意味でのドキドキ感も増し、40代にとっては眩しすぎる展開。毎週どぎまぎしています(笑)。

2025.03.03 投稿

ヒヤマケンタロウの妊娠

4.0

女性目線からも学びのある作品でした。 現代では男性の妊娠は考えられないものの、今後科学が進めばあり得ないことではないのかもしれません。いざそのようになった時に、ケンタロウさんが経験した苦悩を実際に体験する人も出るのでは?と真剣に考えました。

2025.03.02 投稿

らんま1/2

4.0

幼い頃に夢中で観ていたアニメのらんまが復活すると知った時は、まさに歓喜でした!かたや、昨今のアニメの描写が苦手な自分が楽しめるのか?と言う不安も。 しかし自分の不安はあっという間に解消されました。メインキャストの声優陣が同じであることで、こんなにも印象を変えないのだという喜びが(涙) 描かれている内容が、時代錯誤と捉えられても仕方がないものが多いのにも関わらず昔と同じままで、ほっとしました。 続編も楽しみです。

2025.03.02 投稿

ポネット

4.0

若い頃に鑑賞し、子役のヴィクトワールちゃんの名演と、ポネットがママの死を理解できずとも、懸命に葛藤する姿に感銘を受けました。 涙を誘う部分と、泣けない現実的な部分とが折り重なって、それがとても生々しいです。しかし四十路となったこの年齢で鑑賞したら、涙は倍増することでしょう。また時間を作って観たい作品です。

2025.03.01 投稿

カメラを止めるな!

4.0

すべての答え合わせをしてくれるという意味で、とても現代的な映画だと感じました。 文明が進みすぎて、さほど頭を使わなくなってしまった現代人にはぴったりでは無いかと。個人的にはもう少し想像がしたかったです。 実際に低予算で制作されたと思いますが、ワンカットのシーンは「何度リハーサルを重ねたのだろう…」と想像してしまうほどに見事でした。

2025.03.01 投稿

マイ・フェア・レディ

4.0

往年の作品につき、女性軽視や差別的な発言が多い点はとても気になるのですが…。 ミュージカル映画としての華やかさや、軽快な音楽には非常に魅了されます。気品ある役が多いヘップバーンが、素朴な女性を演じている点も微笑ましいです。 ミュージカルとしては優れているけど、すでに時代にはそぐわない内容なので、今後評価が上がることはないのかな…と淋しい気持ちも感じました。

2025.03.01 投稿

ピクサー・ショート・フィルム Vol.1

3.0

色鮮やかな映像が多かったのですが、ジブリのそれともまた違って。アメリカらしい色彩とでも言うのでしょうか。 各ストーリーもアメリカンジョークが満載といった印象でした。

2025.02.28 投稿

ハウルの動く城

4.0

性格は違うタイプながら、共に痛々しさが感じられるハウルとソフィーが、互いに足りないところを補うように魅かれていくさまが素敵でした。 ハウルの部屋の色彩が美しくて目を奪われました。ジブリパークではあの部屋が再現されているとのことなので、いつかはこの目で体感してみたいです。

2025.02.28 投稿

ピンポン

4.0

原作は読んでいませんが、漫画の表現をそのまま映像で描写したのであろう卓球シーン。現実ではあり得ない動きではあるものの、非常にワクワクしました。 そしてクールなスマイルのカッコよさにドキドキ!

2025.02.28 投稿

ぼくらの七日間戦争

3.0

大人に対して疑問や不信感を抱いていた子供にとって、我が叫びを代弁してくれるような映画でした。 今思えばひとみたちはまだまだ幼い。しかし子供時分に観た時は、それはそれはもうひとみ達の行動に憧れを抱いたものです。

2025.02.28 投稿

ドラマ ながらえば

4.0

国民の“祖父”と慕われた笠智衆さん。私もまた、自分の祖父と今作の隆吉さんが重なり、涙を誘いました。 夫婦っていいものですね。仲がよければ…の場合に限りますが(苦笑)。

2025.02.27 投稿

終着の場所

3.0

cinema fightersの中で、2番目に好きな作品でした。劇中の2人が結ばれたらいいのに…と願ったものです。 それから数年後、現実界で町田さんと玄理さんが結婚されたので、とても嬉しい気持ちになりました。

2025.02.27 投稿

Shall we ダンス?

4.0

ストーリー自体は普遍的な内容ですが、キャストが素晴らしいですね。ロボットみたいな動きの役所さんも、情熱的な竹中さんも、パワフルな渡辺さんも見事すぎます。 日々に物足りなさを感じている人には、垂涎のお話ではないでしょうか。

2025.02.27 投稿

陽のあたる坂道

3.0

自分の世代からすると、石原裕次郎さんは『太陽にほえろ』のどっしりと構えたボスの印象が強かったので、ファンから黄色い歓声を受けていたことがイメージできませんでした。 ところが今作にて若い頃の石原さんを見て、自分の感覚を払拭!非常に爽やかで、とてもオーラのあるお方だったのだと実感しました。

2025.02.27 投稿

もののけ姫

4.0

宮崎駿作品の中で最も、自然の偉大さと尊厳が感じられました。 人と自然は共存し合わなければならないけれど、人が侵してはならない領域もあるのだと。 自分の生き方を変えなくては…と思わせるような強い力のある作品でした。

2025.02.26 投稿

ホーム・アローン2

4.0

続編や第2弾作品は前作を超えないというジンクスがくすぶっていますが、ホームアローンは”2”も面白かった!ドタバタコメディのよさはそのままに、泥棒たちをやっつけるためのカラクリはパワーアップしている気がします。 ホームアローンの世界は、観るテーマパークのようです(笑)。

2025.02.26 投稿

ホーム・アローン

3.0

初めて子供だけで劇場に足を運んで鑑賞した作品なので、とても思い出深い一本。 定期的にテレビで放送されているのでつい観てしまいますが、年齢を重ねても笑えますね。 見事な仕掛けの数々に拍手です!

2025.02.26 投稿

ちえりとチェリー

4.0

鑑賞者の幼少期の環境によって、感想が大きく変わるのではないかと思いました。 小さな頃にちえりと同じように、家族との別れや辛い経験をした人ならば、彼女に共感することでしょう。 一方で比較的穏やかな子供時代を送ることができた人の場合は、ちえりはただのわがままで変わり者に映るのではないかと。自分は前者につき、ちえりの気持ちがよく分かりました。 ちえりの想像力が、いつかはよいイマジネーションになって、素晴らしい芸術作品を生みだすことを願いたいです。

2025.02.26 投稿

すべての美しい馬

3.0

広大なメキシコの大地のにおいが伝わってくるようでした。 またタイトルにあるように、馬の姿が美しく。それまで馬の姿をじっくりと見たこともなかったので、肌艶や尻尾のきれいさに初めて気付きました。愛情を注ぐからこそ、動物の姿も麗しく映るのかもしれないですね。

2025.02.25 投稿

松本清張 張込み

3.0

往年の地道な張込みの様子にハラハラしました。モノクロの映像と、古い音声がさらに緊張感を与えるに一役買っていたような気も。 逃亡劇を描いた作品でありながら、犯人の素性から刑事自身も我が振る舞いを改めようとする人間ドラマでもあって、深いなぁ…とじんわりと心に沁みました。

2025.02.25 投稿

海がきこえる

4.0

恋のようで、恋ではないような…。 自分が当事者だったらモヤモヤしそうだけど、作品として俯瞰で観る分には、このもどかしさが楽しいではありませんか。 大人になってから鑑賞したので若い世代の恋愛模様だと思えましたが、自分が高校生だったら拓や里伽子はとても大人に見えていたことでしょう。同級生の男子に泣きついたりなんて、とても出来なかったですから(笑)

2025.02.25 投稿

風と共に去りぬ

4.0

フィクションではありますが、とても自分にはスカーレットのようには生きられないと思いました。 もちろんズルさ卑しさもあるのですが、戦時中に家族を守るためには、致し方ない生き方だったのでは?と。 鉄のようにたくましくなりたい人には、スカーレットはまさに指標となる人物ではないでしょうか。

2025.02.25 投稿

劇場版 ムーミン谷の彗星

4.0

ムーミンの可愛さと芸術性の高さは不変ですね。45年ほど前の映像集だということに気付くことも無く、最後まで鑑賞してしまいました。本当にお洒落です。 心にぐっとくる言葉も多くて、ムーミン初心者には驚きの連続でした!

2025.02.25 投稿

睡蓮の人

4.0

男は棟方志功さんをモデルにしているそうです。自分も志功さんと同郷であるためか、北国ならではの暮らしぶりと、寒い地域ゆえの温かさが伝わり、妙に胸がじんわりとしました。 クレイアニメながら、布製のパペットのような柔らかさもあって、疲れた心を優しく包んでくれるようでした。

2025.02.20 投稿

8月の家族たち

3.0

名優たちが名を連ねていて、さすがと思える演技も堪能できる分、鑑賞者の期待が強まってしまうのでしょうか…。物語にまとまりがなく、重い話題ながらあっさり終わってしまったような印象を受けました。 決して心が温かくなったり、感動する作品ではないけれど、家族間での悩みを抱えている人間にとっては、自分だけが苦しんでいるわけではないと、ちょっとだけ心が軽くなれるかもしれませんね。

2025.02.20 投稿

リリイ・シュシュのすべて

4.0

映像や『月の光』の旋律が美しい分、家庭崩壊、いじめ、レイプ、自殺などの出来事が重く、本当に複雑な気持ちになりました。 公開当時よりも現代の方が、劇中のような結末に繋がりやすい気がして怖いです。逃げることも強さだと考えさせられた作品でした。

2025.02.20 投稿

アンナ・カレニナ

3.0

悲しい話だと知ってはいましたが、それでもラストシーンは猛烈に悲しい気持ちにさせられます。 何度も映像化されていますが、モノクロだからこそ感じられる冬の寒さや虚しさがあるのではないでしょうか。でもカラー版も観てみようかな?

2025.02.19 投稿

青い山脈

3.0

現代人の感覚で鑑賞すると、どうしてももどかしく感じてしまう演出や台詞があるのは否めません。 しかしながら往年の作品を鑑賞することに慣れてくると、当時の風俗や慣習を改めて学ぶことが出来て、新たな発見もあったり。 最近では聖母のような役の多い吉永さんが、ちょっと風変わりな少女役。自分にとっては非常に新鮮で、これもまた貴重な経験となりました。

2025.02.19 投稿

わさび

3.0

飛騨の情緒深い景色がとても美しかったのですが、若き主人公には地元に対する不満も多くて…。かく言う自分も故郷の魅力に気付いたのは、30代になってからだなぁとしみじみ感じました。 7、8年前に鑑賞しましたが、当時から芳根京子ちゃんの演技力は抜群。今や若手俳優の筆頭ですね。ああ、下絛アトムさん。今作でもとても存在感の強い役でした。

2025.02.18 投稿

おしゃれ泥棒

4.0

『ホーム・アローン』のお手本になったのかな?と感じられるような軽快さと、こまごまとした滑稽さが魅力的な作品ですね。 世界で一番美しい顔立ちの持ち主はオードリー・ヘプバーンだと思っているのですが、コミカルな演出が際立つ今作では、美人というよりも可愛らしく映りました。こんなオードリーも素敵です♡

2025.02.18 投稿

ラビング 愛という名前のふたり

3.0

重厚なテーマから、もっと感動を呼ぶ作品だと期待しすぎてしまったためか、さほど心を揺さぶられることはありませんでした。 しかし実話とは思いたくはない実話に、驚きと学びを得ました。肌の色も置かれている立場も違えど、相手を敬い心から愛し合ったラビング夫妻こそ、理想の夫婦と呼べるのではないでしょうか。

2025.02.17 投稿

イン・ハー・シューズ

3.0

人物設定やストーリー展開が、ハリウッド作品らしいという印象を受けました。 姉はバリキャリだけどモテない、妹はルックスには自信があるが難読症。人間、生きている以上は、なにかしらのコンプレックスや問題を抱えていますよね。2人が少しずつ変化していく姿に、励まされる人も多いかもしれません。

2025.02.17 投稿

あの子を探して

4.0

フィクションではあるけど、物語の舞台となった村や学校、そして登場人物たちの境遇も虚像ではないことが伝わりました。 豊かな日本で暮らす人間が観たら、胸が苦しくなるようなシビアな暮らしぶりが描かれていますが、それをフォローするかのような子供のたちの健気さ。最後には温かな気持ちになりました。

2025.02.17 投稿

アリー/ スター誕生

4.0

リメイクだとは分かりつつも現代の感性で『スター誕生』はちょっと古臭くて、あまり観る気が起きなかったのが正直なところ。 ところが奇遇にも試写会に当選したため、何となく鑑賞したら、レディー・ガガのスター性をまざまざと感じることになりました。その後、自ら再び劇場に。 ガガ様の歌唱力はもう説明の必要はありませんが、ブラッドリー・クーパーの歌がまたよくて。歌手活動をした方がよいのではないかと思うレベルです。いいお声! もう公開はしていませんが、機会があれば大きなスクリーンでの鑑賞がおススメです。

2025.02.17 投稿

シュガーバニーズ フルール Vol.1

3.0

作品を鑑賞するまで、シュガーバニーズというキャラクターそのものを知りませんでした。 可愛いけど、自分の子供時代の素朴なサンリオキャラとは雰囲気が違うなぁ…と。 禁句かもしれないですが、シュガーバニーズのうさちゃんたちがとてもキュートだったので、彼らだけが登場する作品の方が観たかったと感じてしまいました。汚れた大人の一意見です…。

2025.02.15 投稿

此の岸のこと

4.0

超高齢化社会の今、決して他人事ではない題材です。 撮影当時に若干30歳だった外山監督が、この重いテーマを鮮明に描いたことに、驚きと尊敬の念がわきました。 最後の決断。雄一郎さんの気持ちが分からないわけでは無かった分、胸が締め付けられますね…。

2025.02.15 投稿

里見八犬伝

4.0

初めて鑑賞したのはまだ子供のころで、ホラーを観ているようにびくびくしたものです。特に玉梓が怖かった!しかし今思えば、玉梓の妖艶さと凄みは、夏木マリさんだからこそ出せたのではないかと。 その後も何度か鑑賞したものの、冒険ものとしてばかり楽しんでしまったので、南総の風土や人間関係などにもっと目を向けて改めて観たいです。

2025.02.15 投稿

ぼくの名前はズッキーニ

4.0

罪のない子供たちが、非常に過酷な経験をしているシーンを観る度に、大粒の涙がこぼれました。コマ撮りのクレイアニメであることを忘れそうになるような、深い人間ドラマです(涙) 原作は小説で、なぜクレイアニメという手段を取ったのかは分かりませんが、生身の子供たちが演じていたら生々しすぎて観ていられなかったかもしれません。また人形を使うことで、人とは違った温かみが感じられたと思います。 ズッキーニたちに幸あれ!

2025.02.14 投稿

評決のとき

4.0

終始、胸が痛んでしまうストーリーでした。今作を観て生じた感情をうまく表現するのは難しくて…。でもすこぶる心を動かされました。 作品を鑑賞をした25年前よりも、世界では残念ながら差別や分断が激しくなっている感覚があります。今一度、観直したい作品です。

2025.02.14 投稿

ジングル・オール・ザ・ウェイ

3.0

作品はコメディですが、アメリカで実際に起きたおもちゃの品切れ騒動が盛り込まれていたので、当時はまだ10代の自分ながら、社会風刺というのはこういうことを言うのかな?と感じました。 エンドロールが終わった後に、ちょっとしたおまけ映像があったため、映画は最後の最後まで観た方がいいと学んだ作品でもあります。

2025.02.14 投稿

真昼の決闘

3.0

西部劇を味わうというよりも、有事の際の人々の有りようが描かれたヒューマンドラマとしての印象が強かったです。 自分の身は自分で守らなければならないけれど、保身に走る人々の本性が生々しく、空しい…。自分も劇中の住民らと同じ行動を取ってしまうのだろうかと、真剣に考えてしまいました。

2025.02.13 投稿

犬のおまわりさん

2.0

これを映画と呼んでいいものか…と思ってしまうようなクオリティの低さでした。 犬に対しての接し方については、想像以上に詳しく触れられているので、もう少しストーリーや演出がしっかりしていればなぁ…、と残念です。

2025.02.13 投稿

サラエヴォの銃声

4.0

サラエボ事件の知識など全くなかった自分には、登場人物の知的な会話が理解できませんでした。それでも緊迫した状況がこちらにも伝わり、心拍数がどんどん上がっていったものです。 背中や足元を重点にしたカメラアングルが非常に印象的で、それがまた終盤に向けての緊張感を見事に高めていました。

2025.02.13 投稿

A2 完全版

4.0

前作ともまた違った視点で、より一層オウムの実情に迫っていたと感じました。 世間が思っていたよりも、一般の信者は普通の感覚を持っていたと言いますか…。 オウムが犯した罪は極悪非道ですが、物事を一方的な印象で捉え過ぎず、様々な角度で見るということの大切さを痛感しましました。

2025.02.12 投稿

A

4.0

オウムに対しては嫌悪感でいっぱいですが、マスコミの報道にてイメージを受取っている一般市民にとって、新たな感情を生み出させる内容でした。 面白いと言っては語弊があるかもしれませんが、著名な幹部ではない人からの視点というのも真実味が増したように感じます。 色んな意味でセンセーショナルなドキュメンタリーでした。

2025.02.12 投稿

タイタニック

4.0

偏屈者につき、タイタニックブームだった時代に今作を鑑賞することはありませんでした。 しかし公開から20年位経ってから観たら、他聞にもれず夢中になり、世間から遅れて20年後にマイタイタニックブームに見舞われたものです(笑) 好きなシーンが沢山ありますが、「モネは風景画家だからね」というジャックのセリフが、彼の誠実さと粋さを感じて一番ぐっときました。

2025.02.10 投稿

ALWAYS 三丁目の夕日

3.0

あの頃は例え家族でなくとも、人と人が支え合って生きていたんだなぁ…と実感しました。人情と言うのでしょうね。素朴な六ちゃんが可愛くて、確かに助けたくなる存在でした。 VFXと言えば、アクションやファンタジーやホラーで使われることが多いですが、今作のようなテイストで使用するのもまた、味があっていいですね。

2025.02.08 投稿

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス

4.0

不器用な夫婦ながら、助け合って生きていく姿と、モード・ルイスさんの柔らかなタッチの作品に心がぽわっと温まりました。 サリー・ホーキンスの演技が素晴らしいですが、それ以上にイーサン・ホークがいいのです!粗野なのだけど、根は優しいという男性像を全身で表現していて、ああやはり演技がうまいなぁ…とつくづく思わされました。

2025.02.08 投稿

学校II

4.0

西田敏行さんが醸し出す包容力を強く感じた作品でした。竜平のような教師が実際にいてくれたら…と願ってやみません。 先生と生徒がTHE BOOMの『風になりたい』を合唱する場面は名シーンですね。楽器替わりに缶を鳴らして、大きな声で歌う。皆が本当にその瞬間を楽しんでいて、あれこそが本物の音楽だと感じました。

2025.02.07 投稿

マイ・ガール

4.0

ヴェーダやトーマスとさほど年齢が変わらない頃に鑑賞したため、多感なヴェーダにとても親近感を覚えたと強く記憶に残っています。ヴェーダの恋が叶え!と本気で願ったりもして。懐かしいです。 ヴェーダの親世代となった今、どんな感覚になるのでしょう。機会を見てまた鑑賞するつもりです。

2025.02.07 投稿

アンダー・ハー・マウス

2.0

ある程度覚悟はしていたのですが、驚くほどリアルな性描写があり、本当に緊張しました(苦笑)。 申し訳ないのですがスト-リーは三文小説風といった印象でしたが、エリカ・リンダーが麗しくて、こちらの方でもドキドキしたものです。

2025.02.07 投稿

春なれや

3.0

小春さんの過去や真相も、幹夫がどんな人物なのかもはっきりとは分からないままでしたが、そんな疑問や心の靄を一蹴してしまうような桜の美しさ。 麗しく咲く桜を観ていると、「とりあえず春がくれば何とかなる」という感情を思い起こさせてくれる作品でした。

2025.02.07 投稿

汚れたミルク あるセールスマンの告発

4.0

かなりセンセーショナルで非常に深刻な事件ながら、映画を鑑賞するまで全く知りませんでした。主人公が闘った相手が、あの赤いパッケージで有名な巨大企業だからこそ、世界には広がらなかったのかもしれません…。 ごく一介の人間が多くの人を救うために、命がけで立ち上がった勇気に、賛辞を贈りたいと実感しました。

2025.02.07 投稿

月はどっちに出ている

3.0

また観直したいと感じる作品が沢山あるのですが、今作もそんな映画の一つです。 公開当時にルビー・モレノさんがとてもフィーバーしていて、その流れで何となく鑑賞しました。人物設定などをあまり気にせず、ごく普通のラブストーリーとして観てしまい、特別な感情も湧かなかったのですが、今となっては在日外国人の視点でもっとしっかりと鑑賞したいという気持ちが強いです。

2025.02.07 投稿

小早川家の秋

4.0

小津監督の作品では“生活”“結婚”というキーワードが思い浮かぶのですが、今作は死をテーマにした作品だったため驚きました。晩年の作品ということも関係しているのでしょうか。 現代にはそぐわない表現があるものの、ウィットに富んだ会話が滑稽でした。そして小津監督らしい小道具や色彩の使い方が素晴らしくて、毎回のこと嘆息してしまいますね。

2025.02.07 投稿

ワンダー 君は太陽

3.0

子供たちの名演にあっぱれ!素晴らしい演技力ですね。オギーの周囲の大人たちも、彼を包み込む心の広さがあって、心温かな気持ちに。 涙も零れたうえに、学びもありました。でも終盤の演出が、これを見よといわんばかりにハリウッド調で、それまで盛り上がっていた感情がさぁ~っと引いてしまったた感が否めません。

2025.02.06 投稿

シンプル・プラン

3.0

「奪った金を隠す」というシンプルなはずのプランは、とてもシンプルとは言い難い人間関係と複雑な感情を生み出していく。雪の描写が多かったけど、それ以上に人間模様に寒々しさを感じます…。 スリルは満点ですが、心に残ったものは人間の忌まわしさばかりで、どよんとした感情でいっぱいになりました。

2025.02.06 投稿

モンキービジネス おさるのジョージ著者の大冒険

4.0

ジョージが大好きなので、レイ夫妻の境遇についてはある程度把握していました。それでもナチスからの逃亡場面では涙が止まらず。 ジョージの存在は何度もレイ夫妻を救ったことが劇中で触れられています。自分にとってジョージは最大の癒しだと思って生きてきましたが、それは決して絵空事ではなかったのだと感じて、また涙が…。 ジョージそしてレイ夫妻の人生を描いた作品は数少ないため、メガホンをとったエマ監督に感謝です!

2025.02.05 投稿

メリー・ポピンズ

4.0

俳優本人のイメージ通りのハマり役というものは、役者にとってあまり良いことではないのかもしれません。しかし美人だけどキュートでポップな雰囲気、そして歌唱力がある。まさにメリーはジュリー・アンドリュースのための役と言って過言ではないと思いました。 アニメも衣装もお洒落で、21世紀に鑑賞しても前衛的な印象を与えてくれます。今後も古臭さを感じない作品として、感激を与え続けることでしょう。

2025.02.05 投稿

るろうに剣心 伝説の最期編

4.0

剣心と比古清十郎の対峙に胸が熱くなり、驚くほどしぶとい志々雄の執念と、みなが満身創痍の戦いにとてもハラハラしました。そもそもは志々雄だって、酷い裏切りの被害者。当然の恨みつらみの感情だよなぁ…と、切なくもなったり。 伝説の最期というタイトルは決して大げさではなく、鑑賞後は「嗚呼、一つの時代が終わった」と思わせてくれる作品でした。

2025.02.04 投稿

るろうに剣心 京都大火編

4.0

前作よりパワーアップしていると感じました。とにもかくにも志々雄が怖い!グロテスクな表現も多く凝視しづらい場面もありますが、アクションは迫力たっぷりでした。 そして比古清十郎の登場シーンがずるいですねぇ。あの終わり方だと、やはり後編が観たくなります。もちろん観ましたが(苦笑)。

2025.02.04 投稿

るろうに剣心

4.0

『龍馬伝』では岡田以蔵を演じた佐藤健さんが、再び元・人斬りという役どころ。何か運命のようなものを感じました。どちらの作品も大友監督が手掛けている点も然り。 殆どのシーンでCGを使っていないということに驚きました。すなわち佐藤健さんらの運動神経のよさにも。アクション作品のなかで、実写化が成功した映画の一つではないでしょうか。

2025.02.03 投稿

華氏119

4.0

映画鑑賞中に鏡は見ないので自分の表情は確認できませんが、苦虫を嚙み潰したような顔で観ていたと思います。ほとんどがショッキングな内容でした。良くも悪くも、アメリカ政治の勉強になります。 ムーア監督は、「この映画が公開されればトランプ政権は崩壊する」と言っていた記憶が。確かに、次の大統領選でトランプは負けました。しかし24年の選挙にて、再び大統領に返り咲き。今度はなぜアメリカ国民がトランプに魅かれるのかを暴くドキュメンタリーを観てみたいです。

2025.02.03 投稿

スウィングガールズ

4.0

自分も東北のとある街の吹奏楽部員だった経験があるので、共感する点が多く学生時代の思い出が蘇ってくるようでした。 自分の記憶では、確かスウィングガールズ役の面々は担当楽器を練習して、実際に演奏していたはず。吹奏楽器は音を出せるようになるのにも時間がかかるため、本当に努力をしたことでしょう。そこにも拍手を送りたいです。

2025.02.03 投稿

福福荘の福ちゃん

3.0

ストーリーや演出に安手な印象を受けてしまったのですが、大島さんの演技に感服しました!本当に男性に見えるうえに、恋愛下手な人柄の表現もお見事です。体を張って人々を笑わせてきた芸人の凄みを見せてもらいました。

2025.02.02 投稿

海街diary

4.0

4姉妹のキャストを知った時は、その豪華さゆえに姉妹には見えないのではないかと思いましたが、いざ公開されたらば見事な家族っぽさ。是枝監督の手腕そして、俳優陣の演技力の賜物でしょう。 鎌倉で暮らす美人姉妹だなんて羨望の的だと想像していたけど、それぞれに一般的な悩みを抱えていて…。みんな辛酸をなめながら生きているのだと、じんわりと胸にきました。

2025.02.02 投稿

続・青い体験

3.0

主演のラウラが実年齢より10歳ほど若い役を演じているのに、全く違和感もなく可愛らしいです。 人気作の第二弾となるとどうしても前作を超えるのが難しいと言われていますが、自分からすると前作も今作も同じくらいエロティックでふざけたお話でした。もし今作のストーリーが実話だったら、どの立場だとしてもたまったもんじゃないですけれど(苦笑)。

2025.02.01 投稿

青い体験

3.0

古い映画にはよくあることですが、現代との感覚の違いに戸惑いました。 とは言えもし自分が今作公開当時に少年だったら、垂涎のストーリーだったろうと想像します。チラリズムとは、こういうことを言うのだろうと学びました(苦笑)。

2025.01.31 投稿

アルマゲドン

4.0

その昔、小さな画面で鑑賞したのですが、それでも自分がまるで宇宙に行ったかのような気持ちになるほど物語に没頭しました。 自己犠牲というのは、ヒーロー像には欠かせない要素なのかもしれませんね。

2025.01.31 投稿

静かなふたり

3.0

タイトルの如く、台詞も少なく全体に静かなイメージはあるものの、背景に見え隠れする様々な現象は決して穏やかではありませんでした。強い裏メッセージを感じます。観た人によって、その捉え方は変わると思いますが…。 フランスの文化的な街並みが非常に素敵で、憧れます。あんな街で暮らしていたら、自分のおじいちゃんのような年上にでも恋してしまうのかもしれませんね。

2025.01.30 投稿

幸福の黄色いハンカチ

4.0

無難な感想になってしまいますが、たくさんのハンカチがはためく場面が心にグッときます。 現代の設定でリメイクしたら、途端に安っぽい作品になってしまうのではないでしょうか。あの時代、あの牧歌的な風景だからこそ胸に響きました。

2025.01.30 投稿

ちいさな英雄 -カニとタマゴと透明人間?

4.0

3つの作品はそれぞれストーリーも絵のタッチも、世界観もまったく違いました。それでもすべての作品において、人の立場で物事を捉えることの重要さを伝えていると感じます。 個人的にはメッセージ性の強い『透明人間』に、心を奪われました。

2025.01.30 投稿

ガザの美容室

4.0

現在の紛争よりも数年前に鑑賞しましたが、ガザでは戦争がすぐそばにあるのだと痛感しました。そして現在は劇中よりも、もっと深刻な状況になってしまい、胸が痛むばかりです。 美容室に集まる女性たちは、髪の施術を求めているのではなく、不安な気持ちを少しでも和らげたくてあの場へ出向くのではないでしょうか。平静を保つことさえ難しいのが、戦争や紛争。ガザの苦しみを知るためにも、多くの人に今作を鑑賞してほしいです。

2025.01.24 投稿

最高の人生の見つけ方

4.0

この手のテーマを扱った作品は少しお説教くさくなりがちですが、今作はリアルな人間関係が描かれ、胸に響くものがありました。時折登場するジョークも粋でいいですね。 死を題材にしているものの、ラストは爽快さとほんのりとした笑いがあり、非常に印象的でした。

2025.01.24 投稿

オリーブの林をぬけて

4.0

とことんピュアなラブストーリーでありながら、イランの内情や人々が置かれている過酷な環境をさらりと露呈させていて、これが名将の手腕なのだと実感しました。 『友だちのうちはどこ?』のアハマッド兄弟がすっかり青年になっていて、驚いたうえに再び出会えたような喜びが。 やはり三作品を観てこそのジグザグ三部作ですね。

2025.01.24 投稿

そして人生はつづく

4.0

キアロスタミ監督は奇抜な映画手法を使うことで知られていますが、なかでも今作は特徴が強い演出ではないでしょうか。 監督として登場する人物は、監督自身ではなく全くの別人。キアロスタミ監督は俳優ではなく素人を起用することが多いので、きっと劇中の監督は棒読みなのでしょう(笑)。でもとてもいい味を出しています。 そして今作は、地震の被害を映像に残す記録映画としての役割も果たしています。鑑賞者が不思議な世界観の作品に見入ってしまうことで、地震の被害を目の当たりにすることができる。ああ、なんてスゴ業なのでしょう。 最終的にはこちらまでアハマッドくんたちに会いたい一心になって、ボロボロの車を懸命に運転している気持ちでした。

2025.01.24 投稿

友だちのうちはどこ?

4.0

自分が幼少期を過ごした地域とは景色が全く違うのに、湧き上がる童心。小学低学年のころは近隣の地域に一人で向かうのも一苦労で、不安な気持ちにいっぱいになったぁと、しみじみと感じました。 かたやアハマッドくんがとても可愛くて、親戚のおばちゃんのような感情にもなり。まるで自分もイランの大地にいるような気持になるほど、ストーリーに没頭しました。 キアロスタミ監督のジグザグ三部作。最初に制作された今作を観ないと、二作目以降に疑問を感じやすくなってしまうので、これから観るぞ!と言う方は、是非この作品からどうぞ。

2025.01.23 投稿

昼も夜も

2.0

全体的にまとまりがなく、しっちゃかめっちゃか。一体どんなテイストの作品を目指したかったのかが謎です。 また傲慢で、身持ちの悪い女性を讃えるような演出にもゾッとしました。いい役者さんが多く出演しているのですが…。

2025.01.23 投稿

おくりびと

4.0

死に悲しみは伴いますが、それでも人間の最期の美しさ(決して猟奇的な意味ではない)を描いた作品でした。 はたまた地方特有の諸問題、人のあたたかさも感じられるお話で。終盤の展開は涙がこぼれましたが、社長が大悟に「一番いいお棺を持って行け」と言い放つシーンが個人的にはお気に入りです。田舎の小さな会社こその愛情が感じられ、グッときました。 久石譲さん作曲のテーマ曲は、作品を鑑賞してから月日が経っても頭の中を流れてきます。優しく壮大なチェロのメロディが。

2025.01.23 投稿

街のあかり

4.0

敗者三部作の中で、最も敗者で最も間の抜けた主人公でした。 前二作品では悲しみのどん底の中に前向きさと人の優しさがあったものの、今作では次から次へと災難が。主人公・コイスティネンのお人好しさと、軽薄さが利用され続けて、とほほ…という感情の連続でした。 このままで終わるのかと思いきや、そこはカウリスマキ監督。僅かな希望を残すラストに安堵しました。

2025.01.22 投稿

羅生門

3.0

15年ほど前に何度か鑑賞。非常に畏れ多いことですが、自分には今作の素晴らしさがまだ分かりませんでした。迫力がありすぎて、恐怖ばかりが先走ってしまい…。 もちろん世界が賞賛する作品です。あれから少しは自分も大人になったと思うので、いつかまた鑑賞し直すことでしょう。音声が聴き取りにくかったので、リマスター版があれば嬉しいなぁ。

2025.01.22 投稿

blank13

4.0

この作品を観て、齋藤工監督のファンになりました。 実在した人物の話につき非難しづらいのですが(苦笑)、まぁずるいお父さんだったなぁ…と。でもこれもひとつの家族の形で、そのリアルさが心に響いて涙。ヨシユキとコウジの悔しさや、隠しきれなかった父への思慕が手に取るように伝わりました。 台詞で説明するのではなく映像で情緒を表現する手段が、より一層胸をじんとさせたと思います。

2025.01.22 投稿

四月物語

4.0

桜並木や春の光が美しく、卯月の恋心がますますピュアに感じられました。桜吹雪のシーンなんて、本当に絵画のようですね。 通信技術や連絡手段が進歩した現代に青春を送っている人からすると、卯月の行動が信じられないと思う人も多いらしく。声を大にして言いたいのは、「約30年前の恋愛模様って、あんな感じだったんですよー」と。40代の自分からすると、とことん純粋な恋物語でした。

2025.01.22 投稿

婚約者の友人

4.0

戦争が無ければ起きなかった悲劇、戦後に起きた悲劇。静かなる反戦映画なのでしょう。 ミステリアスな雰囲気と人の心の機微が感じられるストーリーに引き込まれたうえに、モノクロとカラー映像の切り替えや、ドイツ語とフランス語の対比などが、作品を更に重厚なものにしたと思います。 ノクターン第20番の旋律が、アンナの心情そのものでした。

2025.01.21 投稿

めがね

3.0

他の作品でも同じような意見を書きましたが、小林聡美さん・もたいまさこさんらのチームはもはやブランドで、ずるいなぁと感じさせてしまうほど。あの仲間に入りたいけど、絶対に入れないよな…という雰囲気を漂わせています。 南国のゆったりとした時間が、生き急ぎやすい現代人へメッセージを投げかけているようでした。

2025.01.21 投稿

舞妓はレディ

3.0

素朴な雰囲気を持ちつつも、歌唱力は抜群でしかも踊れる。そんな主人公像に上白石萌音ちゃんがぴったりでした!鹿児島弁と津軽弁はもともとイントネーションが似ていますが、萌音ちゃんには馴染みの無いはずの津軽弁も、ネイティブが聞いても上手い。10代でこなすだなんて、凄いですね。 ままある主人公の奮闘記といった印象でしたが、本家?のマイ・フェア・レディも久しぶりに観たくなりました。

2025.01.21 投稿

長いお別れ

4.0

言いたいことをある程度は言い合うけど、愛情にあふれている。東一家は、理想的な家族でした。 介護する側の苛立ちや肉体的疲労などはあまり描かれていませんが、決してきれいごとだけを綴ったとは感じず。夫婦が本当に信頼し合い仲が良ければ、子供たちにもそれは伝わり、自ずといい家庭になるはず。だからこそ東一家は、苦労をただの苦労では終わらせない強さがあるのだと思いました。 ちなみに父母姉妹、全てのキャストが素晴らしいのですが、特に父役の山崎努さんの演技が自然すぎて…。自分の中では、公開年の最優秀助演男優賞は山崎さんでした。

2025.01.21 投稿

幸せをつかむ歌

3.0

他の作品ではお見かけしない、かなりファンキーなメリル・ストリープを味わえました。さすがの演技力です。 しかしながら、ストーリーには首を傾げたくなる点が多く。家族を捨てた母親が、音楽を通して想いを伝えようとしても、子供にとっては逆効果なのでは?と。物語を成立させるための都合のよい筋書きだと感じてしまいました。現実的には映らなかったです。

2025.01.20 投稿

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法

3.0

どれだけ貧しくても、困難な生活をしていても、道を外さない人がいます。そういう方々に比べて、ヘイリーはどうなんだろう…。その日暮らしというのは、犯罪に手を染めることではないのに、浅はかな行動しか取れず、結局はそれらが子供に悪影響を与えている。言葉はきついけど、ヘイリーに子供を育てる資格はないと思いました。考えを変えれば、ヘイリーもまた同じように育てられたのかもしれませんね。 ヘイリーにいら立ちを感じたけど、彼女たちの生き方は現実なのでしょう。それを忘れてはいけないと思いました。

2025.01.20 投稿

田園に死す

3.0

寺山修司の作品をご本人が監督しているだけあって、おそらく彼が思ったままの世界なのでしょう。寺山作品に詳しくない者としては、寺山修司記念館の展示を映像で観ているような感覚でした。 そして類を見ないような独特な表現に、私程度の人間では、心も思考もついていけず…。もっと多くの作品を観て、経験を重ねたならば、少しは寺山ワールドに近づけるのでしょうか。

2025.01.20 投稿

アバウト・レイ 16歳の決断

3.0

原題は『3 GENERATIONS』。 その意味通り、親子3世代の物語で群像劇だと思います。しかし邦題から印象を捉えてしまう我々日本語話者からすれば、レイのストーリーだと思い込みやすく、マギーやドリーに話題が振られると、脱線したと感じてしまう…。 多くの洋画で体験することですが、作品のイメージを大きく変えてしまう邦題の付け方は、もうそろそろやめなきゃ…と思わずにはいられません。

2025.01.19 投稿

ロスト・イン・スペース

3.0

公開当時、映画館よりも大きなスクリーンで鑑賞する機会を得ました。作品の題材上、大画面での鑑賞は大きな利点になるはずなのですが、心に響く感覚はほとんどなく…。 『レオン』を観て間もなかった頃。超絶なヒール役だったゲイリー・オールドマンが、今作では知的な役を演じていて、そのギャップに驚いたことが一番記憶に残っています。

2025.01.19 投稿

ファントム・スレッド

4.0

レイノルズの神経質さや、親や姉に依存する様子を見ては、つい眉間に皺を寄せてしまいました。 その反面、登場する衣装も音楽も上品で美しく。そのうえ変わり者のレイノルズと、それに翻弄されるアルマとの愛憎劇を横目で見たいような感覚もあって、物語に没頭しました。 そしてどんでん返しとも呼べるラストに絶句。最後のシーンこそが今作の中で一番変態的でした。

2025.01.19 投稿

ホーホケキョ となりの山田くん

4.0

ごくごく平凡な日々。この良さは、若い時よりも年齢を重ねた方が染み入るかもしれませんね。 山田くんのちょっとした失敗や明るい性格、そしてのほほんとした絵のタッチで、心が温まりました。

2025.01.18 投稿

Love Letter

4.0

“ロマンチック”の境地と讃えたいです。 同姓同名という奇遇から、広がっていく今も過去も美しくて。青春時代でなければ経験できない純粋な恋模様に、自分の胸も焦がすようでした。 昨年公開された『青春18×2 君へと続く道』にて、今作がオマージュされていました。岩井監督ファンとしては、リバイバルで人気が出るかもと楽しみにしていたのですが、公開と同じ年に中山さんの訃報が届くなんて…。死についても触れている今作の内容も思い起こされ、とてもショックでした。 きっと中山さんや今作を愛した人々が、雪の山に向かって叫び続けることでしょう。「お元気ですか?」と。

2025.01.18 投稿

幻の光

4.0

閑寂で淡々とした空気感だからこそ、ゆみ子の胸に刺さったままの棘が立体的に見えてくるようでした。もし自分もゆみ子と同じ経験をしたならば、彼女と似たような言動をすることでしょう。あの苦しみは、たやすく解消ができるものではありませんから。 決して爽快な感情になる作品ではないけど、静かな力強さを感じられる作品でした。

2025.01.17 投稿

愛して飲んで歌って

4.0

ジョルジュはどれだけ魅惑的な人だったのでしょう。人間のじゃじゃ馬心をくすぐるような演出でした。 戯曲が原作とのことで、演劇の要素をうまく残しながらも、映画として成立していたと思います。あえてチープなつくりにしたであろうセットが、人間の嫉妬深さやずるさなどをあぶり出しているように見えました。 名監督の遺作。巨匠の頭の中は90歳を超えても、すごかった!

2025.01.17 投稿

百円の恋

4.0

安藤サクラさんの名演なしでは成立しなかった作品でしょう。体型だけではなく、目つきや人間性までもが変貌を遂げていくさまが、本当に素晴らしかったです。 ちなみにレイプシーンにて、一子があまり傷ついていないような演出は、腹立たしさも感じました。被害にあった女性はもっともっと深い悲しみを覚えるはずです。監督や脚本が男性だから、その辺りの配慮は足りていないような。この点については残念でした。

2025.01.16 投稿

想影

3.0

登場人物の設定にもキャスティングにも無理を感じました。10年後の大輔と由美が違い過ぎて、まるで別人です。中学時代を演じた高杉さんと菜野花ちゃんで通してもよかったのではないかと…。

2025.01.16 投稿

ライフ・イットセルフ 未来に続く物語

4.0

それぞれの物語の中に、深い悲しみや埋められない虚しさが存在していたけど、どの話題にも“愛”があり、涙を誘いました。ディランの曲もストーリーにフィットし、切なさに拍車がかかって(涙)。 時々見かける仕掛けではありましたが、作品全体に説得力を与える結末が感動的でした。

2025.01.16 投稿

パラダイスの夕暮れ

4.0

カウリスマキ監督らしく人生の厳しさが主軸ではあるけど、人の温かさや恋をすることの喜びも絶対に忘れませんね。 カウリスマキ作品の中では、マッティ・ペロンパーとカティ・オウティネンのコンビが一番好きです。嗚呼、マッティ・ペロンパー。早逝ですよ(涙)

2025.01.16 投稿

スウェプト・アウェイ

2.0

今作によって、ゴールデンラズベリー賞なるものを初めて知ることに。好ましくない賞だと思いつつも、受賞したことに反対する気持ちになれなかったのも事実です。 映画制作当時は夫婦だった監督とマドンナ。公私混同している気がしてならず、マドンナのイメージも悪くなってしまうような…。

2025.01.16 投稿

イングリッシュ・ペイシェント

3.0

多くの出来事と人間が絡み合っているのですが、全体を通すときれいに繋がっていました。とは言え、人間関係やストーリーが複雑で、複数回観てはみたものの自分のレベルでは咀嚼しきれず、悔しいです。それなりに映画は鑑賞しているつもりでいたのですが…。 以前の鑑賞時から約10年。その頃より鑑賞した作品もだいぶ増えたので、再トライしてみようかな。

2025.01.15 投稿

プラネタリウム

3.0

オカルト術を題材にし、人と人との確執やもつれを描いているけれど、最後の最後には戦争の罪深さを訴えていると感じました。 ナタリー・ポートマンはどんな役でもこなせますね。見惚れました。

2025.01.15 投稿

ボルベール<帰郷>

4.0

不気味なBGMやカメラワークと、初っ端の衝撃的な展開からサスペンスかと思いきや、家族の愛について描かれた作品でした。家族の愛と言っても、形はさまざま。純粋な愛情もあれば、歪になってしまった愛もあり…。 ライムンダもパウラも自らの罪を今後も隠し通せるかは疑問ですが、母の逞しさと希望が感じられました。

2025.01.15 投稿

万引き家族

4.0

感動でも感激でもないけれど、心の奥底から湧き上がる感情がありました。この感覚を文字で表現するのは難しく…。 主要なキャストの魂のこもった演技にも魅せられ。共感がし難いはずなのに、信代が涙を零すシーンでは、こちらも同じようにひと筋の涙が。 一方で、“絆”という響きの脆さを実感しました。この言葉を使いたがるほど、情は浅いのに孤独に耐えられないのではないかと。 幼いながらに過酷で特殊な人生を経験し、人間的に一番成長しているのは祥太くんでした。

2025.01.15 投稿

白河夜船

3.0

虚しさ、自分自身への戸惑い、別れ…。どの感情も体験したことがあるため寺子の気持ちはわかるけど、人を利用し合う関係に反吐が出そうでした。主演のお二人はどちらもとても好きな俳優だから、いや~な役だなぁ…と。だけど、やはり巧い! 原作のよしもとばななさんは映像化を絶賛したそうな。つまりはモヤモヤ、ドロドロの世界を書いたのですね。見事に伝わりました(苦笑)。

2025.01.15 投稿

逆光の頃

4.0

懐かしさのある劇中の時代と、京都の街並みが非常にマッチしていました。 青春の輝かしさと、月や光などの夢幻的な表現でともてキラキラ。あんな高校生活を送ってみたかったなぁ(笑)。

2025.01.14 投稿

誘拐ラプソディー

3.0

コミカルな体裁の一方で、人の温かさも感じられる作品でした。決して任侠映画ではないと思うのですが、出演者にVシネマ常連の方も多く、ヤクザの印象が強くなってしまったような…。 原作は未読ですが荻原浩さんの作品とあらば、おそらくもっと人間味に溢れたストーリーだ ったのではないかと推測しています。

2025.01.14 投稿

桜桃の味

4.0

バディは本気で死のうと考えていたわけではなかったのでしょう。 彼と同じ感情に陥った時、この映画をもう一度観たいと強く思いました。自分にとっての桜桃の味、桑の実の甘さが何なのかを見つけたい。 最後の最後に、自分が観てきたものを思い切り翻される演出が。「死」とは意外にもあっさりとしているものだと訴えているとも捉えてもいいかもしれませんね。

2025.01.14 投稿

ラストベガス

4.0

おじさまたちの乱痴気騒ぎが下品ながら本当に楽しそうで、こちらのテンションも上がる上がる!人生が終盤にかかっていると心から感じるのならば、あんな経験をするのもいいものだなと思いました。 ギャラの総額が気になってしまうくらい超豪華なキャスト。ハリウッドだからこそ実現できたのでしょうね。最後はおじさまたちが物淋し気で、まるで遠足帰りの子供のようでした。

2025.01.13 投稿

未来よ こんにちは

3.0

フランスでは哲学が高校の必須科目であると初めて知りました。だからこそ哲学的な映画が多く、それらの評価が高いのかもしれませんね。 人はいつかは、ひとりになるもの。イザベル・ユペールのような華やかな人物でさえ、そうなのだと言われているようで、少しだけ気持ちが軽くなりました。

2025.01.13 投稿

地中海殺人事件

4.0

事件や犯行の見せ方が、これこそミステリーといった印象でした。自分がミステリー作品に詳しくないからかもしれませんが、以降に制作された多くのそれらが、今作のような演出をお手本にしたのではないでしょうか。 暗く陰湿ではなく、軽やかさも感じられる脚色で、怖い作品が苦手な方でも怯えることなく鑑賞できると思います。

2025.01.12 投稿

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

3.0

原作の映画(ドラマ)があまりにも自分の好みだったこともあり、アニメ版は妙な気持ちの悪さを感じました。 原作でもなずなは周囲よりも都会的で大人っぽかったけど、アニメ版は2次元特有のいやらしさがあり、凝視しづらいと言いますか…。 アニメ限定のストーリー展開もファンタジー色が強すぎて、実写版には欠かせなかった現実的なノスタルジックさが失われ、作品の魅力が半減してしまったと感じずにはいられませんでした。

2025.01.12 投稿

アイスと雨音

3.0

まさに青春ですねぇ。 心から情熱を注げるものがある若者たちがとても輝かしく、羨望の感情がわきました。かたや人生の苦さも描かれているし、ワンカットでの撮影がより真実味を強くしたのではないでしょうか。 若い時分に鑑賞できていたら、もっと楽しめただろうなぁ…。

2025.01.12 投稿

華麗なるギャツビー

4.0

華やかさと空しさの落差があまりにも大きく、心の中に冷たい風が吹くようでした。絢爛さの点では同監督の『ムーランルージュ』と同等でしたが、あちらにはどこか文化的な美しさがあったのに対し、今作の派手さは人間の欲や煩悩によるものという印象があり、嫌悪感を持ちながらの鑑賞でした。生きるためにお金は必要だけど、本当の幸せというのは富でも名誉でもないという真実を、アイロニーたっぷりに伝えてくれる作品ですね。

2025.01.12 投稿

りんごのうかの少女

3.0

地元に住んでいた頃に鑑賞しました。地元発の作品で、横浜監督の感性が抑えられてしまっていて、他の横浜作品ほどの驚きはなく勿体ないと感じてしまいました。(工藤さんと永瀬さんは流石の演技!) でも地元を離れた今観たのなら、本物の津軽弁と津軽の景色に泣いてしまうかもしれません。今思うと今作は、『いとみち』の習作になった気もします。

2025.01.12 投稿

ドリーム

4.0

明晰頭脳なキャサリンたちが、もうカッコよくてカッコよくて。数学がまるきっり苦手な自分にとっては、彼女たちは憧れの的です。 その反面、当時の人種差別のむごさも色濃く描かれていました。黒人の方はトイレさえ自由に使えなかったなんて、現代では考え難い仕打ちに耐えていたのだと痛感。アカデミックな印象はありましたが、スーパーウーマンのサクセスストーリーとして楽しめました。

2025.01.11 投稿

海よりもまだ深く

4.0

どこかの家庭のことを見ているようで、まるで自分の家庭を見ているような気持になりました。家族構成も環境も全く違うのに、不思議な感覚です。きっと誰もが、劇中に登場するいくつかの家族に何かしらの共通項を見つけるからでしょう。阿部さんと樹木さんは2度目の親子役ということもありますが、見た目は違っても本当の親子のようでした。名演です。

2025.01.11 投稿

ドレッシング・アップ

2.0

後味の悪い作品でした。バイオレンス表現を直接的に描写しない手法は、決して簡単なことではないと想像ができます。しかし中途半端なホラーのように仕立てられていることで、「怖い」「不気味」という方向に気持ちが持って行かれてしまい、主人公の本心が伝わりにくくなってしまったように感じました。

2025.01.11 投稿

永遠に僕のもの

3.0

プロデューサーにペドロ・アルモドバルを迎えており、彼の監督作と同じように色彩が非常に美しかったです。その一方で、実際に起きた連続殺人事件を題材にしているのに、こんなにも主人公(犯人)を美化してもいいのだろうかという疑問も感じました。個人的には主人公のスター性を誇示するよりも、犯行に至った経緯を描いてほしかったなぁ…。

2025.01.10 投稿

カケラ

3.0

主人公ハルがすっきりとしない気持ちで日々を過ごしていることに共感はできますが、ストーリーを通してずっとモヤモヤしたままだったのが残念でした。核となる強い信念が何かしらあったら、鑑賞者ももっと作品にのめり込むことが出来たのではないでしょうか。

2025.01.10 投稿

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル

4.0

登場人物それぞれの証言が怪しくて、誰を信じていいのやら(苦笑)。それもまたエンタメ化されていましたね。ひとまずトーニャが熾烈な幼少期を過ごしたことだけは間違いないようで、優れたスケートの才能がありながらも人生が大きく乱れたのは、生育環境にあったのでしょう。切ないです。トーニャが絡んだ事件は当時は日本でさえ、フィギュアの演技よりも話題性が強く、30年ほど時間が経っても映画化されるほどのものだったのだと改めて感じました。

2025.01.06 投稿

結婚まで1%

2.0

ほとんどが部屋の中での出来事であるうえに、登場人物も少ないため、全体に閉塞感を覚えました。一見、恋愛の深掘りを試みているようでいて、中身は浅いような…。作品を観ることで起こる“気付き”は何もありませんでした。

2025.01.06 投稿

カランコエの花

3.0

確かにひとつのクラスだけで何か特別な授業が行われたならば、「もしや…」と学生が騒ぎ立てて当然ですよね。なぜにあの先生は特定のクラスでだけLGBTについて教鞭をふるったのでしょうか。謎です。全体的に大人のための作品とは思えませんでしたが、劇中と同年代の少年少女にとっては学びの多い作品ではないでしょうか。

2025.01.06 投稿

自由が丘で

3.0

これ程までに時間軸がバラバラになっている作品は初めてでした。1回目の鑑賞時は何が何だか分からず頭が混乱しましたが、一度ストーリーを把握した後に鑑賞すると楽しいですね。のんびりとしたラブストーリーで、温かい気持ちになりました。

2025.01.05 投稿

17歳

3.0

他者の原作の場合“観やすい”と感じることが多いですが、オゾン監督の原案ものは、難解さが際立ちます。今作もなぜイザベルが売春を続けたのかが理解できないままでしたが、オゾン作品の凄さは、それらが分からないままでも、妙に作品に惹きつけられるところ。シャーロット・ランプリングの登場でまた、作品に重厚な印象を与えました。人生を重ねてきた中年女性の重みでしょうね。

2025.01.05 投稿

ブルックリンの恋人たち

3.0

確かにラブストーリーがメインではありますが、ロマンチックの頂点を思わせる邦題には納得ができませんでした。原題からしても、「歌」を通して登場人物の心を通わせるという趣旨だと思いますので…。展開の面からしても、アン・ハサウェイぐらい美人でなければ成立しないであろう恋模様で、冷めた感覚で鑑賞してしまいました。

2025.01.05 投稿

パラレルワールド

4.0

ストーリーの基になった曲は知らないのですが、現代と過去が交錯するとてもロマンチックな世界でした。青春っていいなぁと、つくづく思ってしまいますね。ラジカセが懐かしいです。

2025.01.04 投稿

インスタント沼

3.0

謎、謎、そして謎!麻生さんの可愛らしさは相変わらずですが、予想だにしなかった風間杜夫さんの姿が衝撃でした。三木監督と麻生さんは『時効警察』のコンビですが、あのドラマほどの秀逸なコミカルさが無くて、暴走して終わったという印象が残ります。

2025.01.04 投稿

トラベラー

4.0

ガッセムくんがいたずらっ子のように捉えられがちですが、実はむしろ大人たちの問題をあぶりだしているような気がしてなりません。叱ってばかりの教育、子供の意見に耳を貸さない親の態度…。それらの顛末が結局子供に還元され、この映画のようなラストを迎えるのではないかと。いつの世だって、子供は冒険者です。

2025.01.04 投稿

バベル

4.0

非常にヘビーな物語ですが、世界のどこかで人と人が繋がっているのだと思えました。だからこそ争いの絶えない今、多くの人に今作から何かを感じてほしい。もう一度見直したい作品のひとつです。

2025.01.04 投稿

君の名前で僕を呼んで

5.0

ポスターのカラーもタイトルの麗しさも全く裏切らないロマンチックな作品でした。ロマンチックとは言えども、一筋縄ではいかない恋。80年代にごく普通に生きていた人ならば、あのような答えを出さなければいけなかったのでしょうか。胸が千切れそうでした。エリオやオリヴァーと同じ境遇ではなかったけれど、まるで自分の若かりしころが蘇るような、胸に秘めた思いがあふれ出すような感情に満たされました。

2025.01.04 投稿

間宮兄弟

3.0

蔵之介さんと塚地さんの見た目は全く違うけど、劇中で醸し出すオーラがほぼ同じで、兄弟に見えてくる妙。役者ってすごいですね。兄弟仲が良いということは宝物ではあるけど、いつまで2人は一緒に暮らすのだろうという懸念。のほほんとモヤモヤが同居する作品でした。

2025.01.04 投稿

2重螺旋の恋人

4.0

効果音が大きくサスペンスホラーに近い演出で、いつものオゾン作品とは一線を画していました。驚きも多かったのですが、生命の神秘を感じられる終盤ではじわりと感動も。またジェレミー・レニエの一人二役が、本当に別人に見える圧巻の演技。邦題では珍しく、美しく的確な表現が施された作品でもありました。

2025.01.04 投稿

愛の小さな歴史

4.0

「酸いも甘いも…」という言葉がありますが、前半は人生の“酸い”ばかりで、観ているのが非常に苦しかったです。それでもほんの少しですが“甘い”も感じられる終盤。2つの悲しい物語がやがて繋がって“甘い”方へ向かっていく過程が見事でした!

2025.01.04 投稿

ミスエデュケーション

3.0

人の恋愛志向を「矯正」するという響きが信じがたいけど、今作の舞台と同じ時代を描いた作品で度々聞くため、これが事実だったという嘆き…。宗教を絡めることで、施設の職員側の言動をあたかも正当化している点もまた、現代人には腹立たしく思えます。考えが変わった現代だからこそつけることの出来たタイトルですね。

2025.01.03 投稿

理想の彼氏

3.0

ストーリーが明瞭、明快。直球勝負といったところでしょうか。まさにハリウッド映画らしい展開と結末でした。恋愛に臆病になりがちな40代以降の女性にとっては、少しパワーを貰える作品かもしれませんね。

2025.01.03 投稿

世界の中心で、愛をさけぶ

3.0

ストーリーはありふれた感動ものといった印象で正直なところあまり心に残っていないのですが、長澤まさみちゃんのスター性にドキッとしたのをとてもよく覚えています。あの若さで剃髪することも厭わなかった役者魂が伝わりました。

2025.01.03 投稿

俺たちに明日はないッス

4.0

男子高生の頭の中を映像と台詞で表現したといった印象で、そのアホっぷりに何度も笑いました。これは原作者が男性だからこそ描けたことと思いつつも、性行為についての描写は割と女性目線で、こちらに関しては監督が女性だからではないでしょうか。ふざけた内容も多かったけど、避妊の無い性行為は妊娠に繋がりやすい事実などがしっかりと描かれていて好印象でした。

2025.01.03 投稿

あ、春

4.0

育ててくれたわけではない父を親と思うのには抵抗があるけど、全くの他人ではないことも確かで…。本当に感情が混同するストーリーで、妙に自分事のように感じられました。温かいようでいて、冷めた感覚もあるホームドラマ。周囲を振り回す父親役の山崎努さんの演技が巧みで、立腹したり、涙したりでした。

2025.01.02 投稿

探偵はBARにいる

4.0

大泉さんはコミカルさを引き出し、飄々とした松田さんは、事件がべールに包まれている雰囲気をより一層強くし、相反する雰囲気がうまく共存していると思いました。地方ロケを敢行した作品に求められる一つの要素に、街の魅力を伝える義務があるはず。今作を観ると、地元民しか知らないであろう札幌の街並みが映し出されるので、行きたくなること必至です。ということは、今作は大きな責務を果たしたのではないでしょうか。

2025.01.02 投稿

いつか眠りにつく前に

3.0

どんな人にでも必ずや一つか二つは後悔があるだろうし、叶えられなかった思いだってある。アンの若かりし頃に起きた出来事は衝撃的で、消したくても消せない記憶であることには共感ができます。だけど死期が近いアンがこぼした言葉から、鑑賞者が期待するのはもっと壮大なお話。「なんだ、そんなものか…」と淡白な気持ちになってしまった人も多いのではないでしょうか。邦題も大げさなのかもしれませんね。

2025.01.02 投稿

ホームワーク

4.0

キアロスタミ監督は、劇映画でもドキュメンタリーでもイラン国内の問題をさらりと提示してくれますね。今作でも子供たちと言う本音を引き出しやすい存在をいい意味で利用して、イランの実情を世界へ発信したのだと思います。今から40年前の作品ですが、実は当時とさほど現状が変わっていないのではないかと心配になりました。

2025.01.02 投稿

宇田川町で待っててよ。

2.0

大変申し訳ないですが、映画にするような題材でもないと思いました。BLファンのみをターゲットにした作品なのかもしれませんね。全体的にチープな印象を受けました。

2025.01.02 投稿

過去のない男

4.0

記憶も名前も家も金も何もかも失った男ながら、音楽や文化に囲まれた慎ましい暮らしを始め、周囲の優しさを感じながら生きる姿がとても煌めいて見え、心が豊かであるということは何かということが伝わりました。カウリスマキ監督の作品はコミカルでありながらも、胸が熱くなる物語が多いですね。

2025.01.02 投稿

色即ぜねれいしょん

4.0

ピュアだけど頭の中は艶如でいっぱいの男子高校生が、とても微笑ましかったです。みうらじゅんさんの自伝ともなれば、マニアックで個性的でないはずが無く(笑)。平凡な私では、経験したことのないような思い出深い高校生活を送っていたことが、すこぶる羨ましかったです。そうでなければあのみうらじゅんは生まれませんものね。

2025.01.01 投稿

梅切らぬバカ

3.0

加賀さんと塚地さんの名演がなければ、もっともっと陳腐な作品になっていたことでしょう。しゃっきりとしながらも可愛らしさがある母親、自分なりのこだわりのある忠さんという人間性が非常にうまく表れていたと思います。ストーリーに強引さがある点が残念なところ。でも今作を観て、人それぞれに感じるものがあるはずです。

2025.01.01 投稿

グッモーエビアン!

3.0

ありがちなホームドラマをありがちにしないために、珍しい家族設定と、大泉さんらの強烈なキャラクターで色付けしたのだろうという印象でした。悪い話ではないけれど、心に響くというほどでもなかったです。

2024.12.31 投稿

ロゼッタ

4.0

親が精神的に未熟なため、子供は親に甘えることができないどころか、自分が母のようにふるまわなくてはならない…。ロゼッタが母を慰める場面で涙が溢れました。そして生きていくために、人の善意をも蹴落とす心の狭さが、胸にずっしりと響きました。順風満帆に生きているほど気付くことさえできない社会の一面をダルデンヌ兄弟は見逃さないのです。

2024.12.31 投稿

ロマンス

3.0

知り合ったばかりで、境遇も全然違うでこぼこな2人の珍道中。現実ならばあり得無さそうな出来事でしたが、大島さんと大倉さんの掛け合いが軽快で、たまには人生から脱線するのもいいものだと思えました。ロマンスカーのアテンダントが廃止された今では、懐かしく貴重な映像になったかもしれませんね。

2024.12.31 投稿

北の桜守

4.0

劇中に登場する小笠原丸号の事件が実話であることを自分は認知しておらず、知らないことばかりだと痛感しました。戦中戦後の人々の苦悶の日々に言葉も出ず…。また今作ではなぜ劇中劇スタイルが取られているのかが謎でしたが、PTSDの影響で混同するてつさんの心情を、映像で表現したかったのではないかと考えています。戦争とは人の一生すべてを苦しめるものですね。

2024.12.30 投稿

ラジオの恋

3.0

ラジオリスナーならば、主人公の疑問や不安に感情移入しやすいのでは?ご当地映画の域は越えていませんでしたが、広島のさまざまな街並みが登場し、地元愛を感じました。撮影手法による効果もあると思いますが、本当に広島の風景が美しかったです。

2024.12.30 投稿

レイルウェイ 運命の旅路

4.0

日本人監督が制作する戦争映画は、わが国が攻撃される面を描くことの方が圧倒的に多いですが、今作のように日本が酷い仕打ちをしたことを知ることも非常に大切だと思いました。胸は痛みに痛みましたが…。現在進行形で戦争を続けている人々・国々には、今作の結末を噛みしめて欲しいです。

2024.12.30 投稿

おばあちゃん女の子

3.0

野嵜さんの魅力が前面に押し出された作品でした。横浜監督の他の作品同様に、なかなか奇抜なストーリーですが、無理をしている感じがしないのが横浜流。ハマる人には、たまらなくハマれる作風だと思います。今では様々な邦画に出演している野嵜さん、宇野さんの横浜組専門俳優だった頃の貴重な作品ですね。

2024.12.29 投稿

真実

4.0

母と娘の間には確執があるケースも多く、劇中の2人に何かしら共通する感情を持つ人には、思わず涙がこぼれてしまうのではないでしょうか。結局なかなか最後まで確執は解消できないということまで描かれているのが生々しです(苦笑)。ドヌーブとビノシュの激しい掛け合いがとてもリアルだったうえに、控えめなイーサンがまた風味を強くしていて。演技が素晴らしいと思う反面、ドヌーブの半生も重なるようなストーリーで、切ない感情もこみ上げました。

2024.12.29 投稿

しんぼる

3.0

大変恐れ多い物言いですが、初監督作品よりも映画らしさが強まったと感じました。一般的な作品とは毛色が違いますが、人が想像もつかなそうな世界観と展開は、やはり松本さんならではないかと思います。

2024.12.29 投稿

ウイスキーと2人の花嫁

4.0

そこまでして飲みたいのか!と冷ややかな気持ちになりつつも、奮闘するおじさんたちが憎めません。おちゃめという表現は、こういう人たちのためにあるのではないかと思ったほどです。フィドルの音色とリズムも軽快で、ケルト音楽が好きな人にはもってこいの作品ではないでしょうか。

2024.12.26 投稿

ばかもの

3.0

フィクションだから許されるものの額子がした行為は犯罪で、それでも十年以上もヒデが彼女を思い続けた感覚が分かりませんでした。特に公園での行動は、ヒデに自分を忘れさせるためだったとしても悪質すぎます…。これってDVをする人とされる人と同じ状況で、結局2人とも相手に依存しているのではないでしょうか。終盤は美しく描かれていましたが、2人の精神状態はそんなに甘いものではないと感じてしまいました。

2024.12.26 投稿

ともしび

4.0

シャーロット・ランプリングの表情と動きで魅せる演技力、奇抜なカメラアングル、敢えて何も説明しないという3つの手段で構成された作品でした。決してすっきりとした気分になれる物語ではないものの、想像力を駆り立て、孤独や不安という感情を受け入れることの必要性を教えてもらったと感じています。

2024.12.25 投稿

愛を語れば変態ですか

2.0

演劇演出家である福原さんの初メガホン作とのことで、やはり小劇場の演目のように感じました。こじんまりとしていて、映像媒体である意味があまりないかな?と。そのうえ主人公・あさこの感情に全く理解も共感もできず…。ただただあさこの変態ぶりを見せられただけに思えました。

2024.12.25 投稿

トマトのしずく

3.0

ままある筋立てで前時代的な演出だと感じていましたが、そのままで終盤を迎えたという印象でした。石橋蓮司さんが醸し出す堅物のお父さん像が素晴らしいのに、ストーリーは単調で…。もう少し奇手を放った演出でもよかったのではないかと思ってしまいました。

2024.12.25 投稿

雨粒の小さな歴史

3.0

静かで淡々とした空気感の中で、人が持つ戸惑いや息苦しさのようなものが感じられました。前情報を全く持たずに鑑賞したため、池松さん以外の俳優も監督のことも知らず…。なんとまぁ、監督は自分よりもずっと年下という事実に驚き。粗削りな印象は受けましたが、なんだか確固たる雰囲気が漂っていて、いずれ日本を代表する監督の一人になる気がしました。

2024.12.25 投稿

マチネの終わりに

4.0

人生で一番好きになった人と結婚した人ならば不穏当なストーリーかもしれませんが、そうでない人にとっては、つい自分の想いも乗せたくなるのではないでしょうか。たった数回会っただけで、情熱的な感情が数年も続くものかと疑問は残りますが、大人ならではのロマンチックな世界に浸れました。20代の頃だったらあまり響かなかったと推測できるので、40歳で鑑賞できたのは、年齢を重ねたご褒美だと思っています。

2024.12.25 投稿

私の頭の中の消しゴム

4.0

原作である日本のドラマも視聴していましたが、それでもやはり涙を堪えられませんでした。忘れてしまう側も、忘れられてしまう側も、どちらも辛く苦しい…。アルツハイマーの確実な治療法が早く見つかればいいと願わずにはいられませんでした。

2024.12.24 投稿

さまよう心臓

4.0

クレイアニメと侮ることなかれ!予想外の展開と、実写ホラー並みの緊迫感に、恐怖を感じました。コマ送りのアニメとは思えない迫力が素晴らしいです。グロテスクな場面は、人形の可愛らしさでオブラートに包まれているものの、ホラーが苦手な人ならば、ドキドキに要注意です!

2024.12.24 投稿

空海-KU-KAI-美しき王妃の謎

3.0

空海の名を冠しているため、大河ドラマのような時代劇かと思って鑑賞したら、オカルトホラーといった体裁で思わず口を開けてしまいました。確認したら、中国タイトルでも英題でも“化け猫”という意。そもそもがオカルト作品として作られたのだと分かりました。セットもスケールも壮大で見応えはありますが、歴史を学ぶつもりで観た自分からすると、空海や唐時代のことについてもっと知りたかったという気持ちがぬぐい切れません。

2024.12.24 投稿

おとなの恋の測り方

3.0

フランス映画にしては随分と明快なつくり。そう思っていたら、アルゼンチンの作品のリメイクだと知り、納得しました。背が低いアレクサンドルは、本当はもっと多くの苦労を抱えていると思いますが、そこについては殆ど触れないのが今作の良い点でもあり、現実味に欠けると感じてしまう点でもあり。とりあえず明るい気持ちでいたい時に観たい作品でした。

2024.12.24 投稿

ジャーマン+雨

3.0

横浜監督の作品には、頭が付いていけないことが多いです。今作も然り。しかしそれは監督のせいではなく、自分の思考能力が足りないからだと思えるのは何故でしょう。他にはない発想力と、人間の弱い部分を描く力が横浜監督にはあるからなのだと感じています。またキャスティングのよさも横浜監督の特徴ですよね。よくぞ野嵜さんという素晴らしいキャラクターを発掘してくれました!

2024.12.23 投稿

4.0

人生に失望した人間が、人との交流を通して変わっていく様子に心がぽっとなりました。ありがちな筋立てかもしれませんが、河瀬監督らしい独特な世界観のお陰で、真新しい作品のように映りました。永瀬さんの卓出した演技に言葉を呑んでいたら、ラストの樹木さんのナレーションにて作品が締められ…。ぐっときました。

2024.12.23 投稿

真夜中の弥次さん喜多さん

3.0

凡人の想像力を遥かに超えたぶっ飛び設定に、ひたすらドキドキして笑いました。映像化しても大丈夫なのかな?と心配になるほど、映倫スレスレであろうストーリー。正直、訳は分からないのだけど(苦笑)、それこそがこの映画の魅力であることに違いないでしょう。

2024.12.23 投稿

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? - New Color Grading -

5.0

思春期を迎えた子供たちの、みずみずしさと危うさ。沢山の日本人が心に持っていそうな郷愁感。それらが短い時間にぎゅっと詰まっていて、心を奪われました。岩井監督って天才だなぁと実感した作品です。

2024.12.22 投稿

生きてるだけで、愛。

3.0

寧子が抱える生きづらさには多くの人が共感できると思いますが、傲慢で自己憐憫する姿には腹立たしさも感じるのではないでしょうか。それに加え、優しいようでいて心が通っていない津奈木との依存関係が痛々しく。幻想的でセンスのいい映像表現が、重いストーリーとのギャップが強いうえに、趣里さんの演技が圧倒的でとても記憶に残りました。

2024.12.22 投稿

シェル・コレクター インターナショナルver. 

3.0

静謐さと不気味さが共存しており、得体の知れない世界を見ているようでした。自分のレベルでは咀嚼しきれないストーリーで、観た後はすっきりしない感情が強かったです。それでもリリーさん、寺島さんの演技は秀逸でした。

2024.12.22 投稿

雨に唄えば

4.0

あまりにも華麗なダンスに、感嘆するばかり。雨のダンスシーンはロマンチックですし、3人が室内で踊るシーンはステップの見事さに目を丸くしました。ストーリーは単純明快ですが、今作は監督でもあるジン・ケリーが拘りぬいたであろうダンスにこそ魅力があるのではないでしょうか。幸せな気持ちにさせてくれる名作ですね。

2024.12.21 投稿

あと1センチの恋

3.0

兎にも角にも、もどかしい!ラブストーリーですが、まるでシーソーゲームでも見ているような感覚でした。2人とも自分の気持ちに気付いていなかったのか、素直になれなかったのか…。しょっぱなにボタンの掛け違えがあると、人生はこれ程までに遠回りするものなのでしょうか。自分の気持ちに正直でいることの大切さを痛感しました。

2024.12.21 投稿

388

2.0

サスペンスというよりも、精神的にはホラーです。これが俗に言う「胸〇映画」というやつか…と実感しました。残ったのは恐怖、嫌悪感、軽蔑、怒りの感情のみ。今作のような作品が、できれば増えないで欲しいと願ってしまいました。

2024.12.21 投稿

8月のクリスマス

3.0

どうにかしたくても、どうしようもないことってあるものだなぁと、とても切ない気持ちになりました。まさよしさんはヒット曲のイメージなのか、死や病気にまつわる役柄が多いような…。今作でも朴訥した主人公像がハマっていました。主題歌もじーんとしますね。

2024.12.20 投稿

陰陽師

3.0

安倍晴明役は野村萬斎さんしか考えられないですねぇ。自分と同じく今を生きているのはずなのですが、本当に平安時代の人物のようでした。『里見八犬伝』と似た世界観だと思っていたら、原作は同じく夢枕獏さん。どちらの作品にも出演している真田広之さんの存在感も大きいです。そして今作の音楽を聴いていると、やはり羽生結弦さんの演技が頭をよぎります。

2024.12.20 投稿

僕たちのラストステージ

4.0

家族でもなく友人でもなく、ましてや恋人ではないけど、他には代えがたい特別な存在。芸人(特にコンビ)特有の関係性に、難しさを感じつつも羨ましさも覚えました。イギリスではコメディアンは地位の高い職業と聞いたことがありますが、まさにローレル&ハーディへのリスペクトが伺える作品ですね。

2024.12.20 投稿

MOTHER マザー

4.0

テーマが非常に重く、そのうえ実在の事件がモデルになっているため、“いい映画”と賞賛することは到底できません。しかしながら、母と子の依存関係やそれらがもたらす影響について精細に綴られており、その点はとても有意義でした。できれば秋子がなぜあれ程の毒親になってしまったのかの原因についても探って欲しかったです。演技には定評のある長澤まさみちゃんですが、この役にて俳優としてのステージをまた一歩進めたのではないでしょうか。

2024.12.19 投稿

ドリスの恋愛妄想適齢期

3.0

ドリスの心の問題には触れているものの、精神面を描くよりは、中年の独身女性を嘲笑している印象の方が強く感じられ、鑑賞後の気分がイマイチでした。船での出勤が風変りな行為として捉えられていましたが、見方を変えればとても風情があると思うのですが…。ドリスが痛々しい女性として描かれていることに抵抗はありましたが、サリー・フィールドの演技はあっぱれでした。

2024.12.19 投稿

ジェリーフィッシュ

3.0

抽象的で掴みどころがないストーリーなのですが、妙にじわっと心に沁みてきます。初監督作品とは思えない仕上がりでした。どんな人間でも葛藤や虚しさを少なからず感じながら、日々を過ごしているわけですね。本来であれば幸福度の高い『La Vie en rose』が劇中曲として使われていて、明るいような、切ないような…。前向きさと現実の痛みが入り交じり、鑑賞後はぽわんとした感覚に陥りました。

2024.12.18 投稿

パパは奮闘中!

4.0

まずは…。鑑賞者も胸が痛くなるほどのオリヴィエの窮状が描かれているのに、のほほんホームコメディといった印象を与える日本語タイトルはいかがなものかと思います。ロマン・デュリスの好演によって、状況の過酷さが強く伝わるのだからこそ、そこを表現した邦題がよかったのではないかと…。『家族を想うとき』や『ラストマイル』などにも通ずるテーマで、一人一人が自分の振る舞いを考えなくてはいけないという側面も見せてくれた作品でした。

2024.12.18 投稿

言の葉の庭

3.0

アニメーション作品にとって誉め言葉になるか分かりませんが、劇中曲とエンディングテーマが素晴らしかったです。その一方で、万葉集の言葉の麗しさと、現代的なアニメのタッチがどうもそぐわず、感興をそそりませんでした。

2024.12.18 投稿

8人の女たち

4.0

欲望や傲慢さが渦巻くミステリーではあるものの、ミュージカル仕立てでポップなムードで進行していった分、ラストはドカンと侘しさがやってきました。劇的アイロニー。

2024.12.18 投稿

日日是好日

4.0

日本の四季の移ろい、大和言葉の美しさ。風情に満ちた作品でした。日々の何気ない暮らしや風景の中に佇む“美”に、自分が全く目を向けていないことに気付き、反省…。晩年はクセのある役が多かった樹木さんが、柔和な人物を演じていることが、妙に嬉しく思えました。

2024.12.17 投稿

オンネリとアンネリのふゆ

4.0

前回は夏の物語でしたが、やはり舞台はフィンランド。雪景色がオンネリとアンネリシリーズにぴったりではないですか!もこもこふわふわの衣装が可愛らしく、さらに小人まで登場し、ますますおとぎの世界にどっぷりと浸かれる仕上がりでした。幼い頃に鑑賞したかったなぁ。

2024.12.17 投稿

オンネリとアンネリのおうち

4.0

今作は何よりも芸術性の高さが魅力だと思うので、ストーリーに関しては首をかしげたくなる点が多くても、ファンタジーということで目を瞑ります(笑)。色彩の美しさ、アイテムのキュートさ、衣装の小粋さ。まさにおとぎの世界にいるようで、童心にかえり夢見心地でした!

2024.12.17 投稿

クロコダイルの涙

2.0

スティーブンが何故にこれほど猟奇的な人物なのか。その起因に触れなければ、僅かでも彼に気持ちを傾けることも同情することもできず、ひたすら嫌悪感に苛まれました。またスティーブンの凶暴性を正当化するような演出にも疑問が…。スティーブンと同じ願望を抱えた人間を興奮させるための作品なのではないかと思ってしまいました。

2024.12.17 投稿

映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活

2.0

丸っこくて可愛いジバニャンと、癒し系のコマさん・コマじろう達は一体いつ登場するのだろうと待っていましたが、最後まで出番がありませんでした。彼らが好きだからこそ大人ながらに妖怪ウォッチを観ていた自分にとっては、今作はとてもショック…。一緒に劇場で鑑賞した当時小4の甥っ子は、いつもの妖怪ウォッチとは違うタッチのキャラクターに「怖い」と一言。ジバコマが恋しいです。

2024.12.17 投稿

映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!

3.0

劇場版は毎回試行を凝らしていると感じました。アニメと実写が行き来する演出は、ファンタスティック感が増して、子供ならワクワクすることでしょう。とは言え今作では、大人にもワクワクが。実写版の俳優陣がもの凄く豪華で、「何故にこんなメンツが揃ったの?」と疑問に思うほど。遠藤憲一さんのじんめん犬があまりにもハマっていて、大笑いしました。

2024.12.16 投稿

わたしは、ダニエル・ブレイク

5.0

病に侵されても職を失っても、人間としての気高さを失わず、同じ状況にある人に慈悲の心で接したダニエルに感泣しました。国は違えど、ダニエルやケイティの経験はまるで我がことのようで…。各国の政府は耳が痛いテーマでしょうけれど、ケン・ローチ監督はまさに庶民の代弁者ではないでしょうか。これぞパルムドール受賞作です。

2024.12.16 投稿

東京島

3.0

タイトルや大まかなあらすじからするとサバイバルな要素が強いのかと思いきや、人間同士のせめぎ合いや関係の変化に重きが置かれていました。島で紅一点の清子が、自分の本丸を築こうとする姿が鼻につき(木村多江さんが巧い!)、この人たちと関わりたくないという感情を持ちながらの鑑賞。わぁ~っと揉めに揉めて、さっと終わってしまった…という物足りなさが残ります。

2024.12.16 投稿

リップヴァンウィンクルの花嫁【劇場版】

4.0

岩井監督らしい洗練された映像に対し、現代ならではの闇の世界が描かれていて、美しいものを見ているようでいて、汚れたものを見ているような非常に複雑な気持ちになりました。生きるって怖いですね…。人間の邪悪さに翻弄されながらも少しずつ逞しくなっていく七海と、終盤の安室のむせび泣きがとても印象的でした。

2024.12.16 投稿

あん?

5.0

自然の荘厳さを感じさせる河瀨監督の映像表現と、徳江さんの神々しさが融和し、心が洗われるようでした。徳江さんと千太郎が「あんこ」という人生の共通の糧を通して心を通わせ、互いの心情が変化していく姿が胸を打ちます。ほんの一時ながら徳江さんは働く喜びを、千太郎は人生のやり直しを…。人の苦しみや後悔、はたまた温かさが、まるで自分のことのように伝わる素晴らしい作品でした。

2024.12.16 投稿

ブレア・ウィッチ・プロジェクト

3.0

公開時に劇場で鑑賞した時の感想なので、古い記憶ではありますが、とにかく緊張が止まらず、ホラーが苦手な私はその後もう一度鑑賞することができませんでした。シアター内という狭く暗い空間がスクリーン内の出来事とリンクして、一層恐怖心を増させたのでしょう。インスタレーションを映画で実現させた作品かもしれませんね。

2024.12.15 投稿

マンハント

3.0

アクションシーンは非常にダイナミックでスリルがありました。ポスターの画でもある福山さんとチャン・ハンユーが二人で銃を撃つシーンも、すこぶるカッコいいです。しかし物語中の情報量の多さと、海外の監督の視線からの日本の描かれ方が現実とはかけ離れていて、気持ちの悪さが残りました。原作である『君よ憤怒の河を渉れ』と比較してみたいと思います。

2024.12.15 投稿

昼顔

3.0

不倫って一体何なのだろうとつくづく感じてしまいました。誰も幸せにならないのかなぁと。ドラマの時の沙和は、どこか応援したくなる雰囲気があったのですが、映画版は凄く色っぽくてあざとくて、彼女に肩入れしにくくなりました。同じキャラクターでも印象が変われば、作品全体への感情も随分変わるものだと実感しています。

2024.12.14 投稿

セトウツミ

4.0

漫画をそのまま実写化したような構図がいいですね。ページを捲っている感覚になりました。劇中はほぼ会話だけですが、男子高生の他愛もない話が微笑ましくて。劇的な展開など無くても、映画としてしっかりと成立していました。

2024.12.14 投稿

苦役列車

3.0

原作者である西村さんの筆舌に尽くしがたい半生が紹介されてから物語が始まるので、のっけから心苦しくなりました。やさぐれた貫太役を森山さんが見事なまでに体現しているので、なおのこと…。しかし人間関係も展開もぐちゃぐちゃしていて、そこに触れて終わってしまった感じが否めません。西村さんが実写版を酷評したのは、同様の理由ではないかと想像しました。

2024.12.13 投稿

LION/ライオン ~25年目のただいま~

3.0

もしもこのストーリーがフィクションだったら、嘘のように感じてしまい気持ちが白けていたことでしょう。それだけ壮絶で壮大な物語でした。主人公が現代のテクノロジーと執念にて心願成就させたことに感嘆する一方で、世界では未だに人身売買が行われ、罪なき子供が悲惨な目に遭っている事実にショックを受けました。社会の闇を明らかにする意味でも、貴重な作品となりそうですね。

2024.12.13 投稿

昼顔

4.0

これぞフランス映画といった印象でした。虚像と現実のラインが分からないので、観た人それぞれの解釈によってストーリーが成立するのでしょう。過激な性描写がありつつも、全裸になる場面や直接的な行為そのものの場面も無く、それがまた鑑賞者の想像力を掻き立てているように感じます。ラストの捉え方も十人十色でしょう。だからこそ映画って素晴らしいな、と思えました。

2024.12.12 投稿

夜空はいつでも最高密度の青色だ

4.0

一冊の詩集からひとつの映画まで世界が広がることに舌を巻きました。原作を読んでいないため、文字からどれだけ実写が実現されているかは分かりませんが、現実的なストーリーに対して淡くソフトな映像が多く、詩集の雰囲気を表現したのだろうと想像できました。

2024.12.12 投稿

グリーンブック

4.0

人種差別という大きなテーマの中に、個性が真逆の2人がバディとして成立していく様が織り込まれていて、見応えがありました。黒人差別に触れた作品は何度か鑑賞していますが、地位や名誉ある人物という設定は初めてで、ドクターが黒人の庶民の真の暮らしぶりを車窓から眺めたシーンがとても印象的でした。人種も立場も超えた友情。これが本当の友人というものなのでしょうね。

2024.12.12 投稿

映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!

3.0

短編作品5編で構成されているので、小さな子供でも鑑賞しやすいのではないでしょうか。各作品ごとに主題が違うので、好みは分かれそうですね。テレビアニメ版でも名作だった、ジバニャンとエミちゃんのお話が、じ~んとします。子供向けアニメだと理解しつつも、涙がはらりとしてしまいました。

2024.12.12 投稿

映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!

4.0

タイムスリップ、敵とのバトル、ミステリーと子供たちの好物たっぷりです。と言いつつも、なかなか壮大な冒険劇で大人でも楽しめました。今思えば、劇場版は今作が一番充実した内容だったかな?と思います。

2024.12.12 投稿

ウエスト・サイド物語

4.0

ダンスも音楽も秀逸で、視覚・聴覚で心が躍りました。エンターテインメントとして優れていますが、一方で戦争がいかに悲劇を引き起こすのかが明確に綴られた作品でもあります。ロミオとジュリエットを基にしたストーリーのため、結末は判っているのですが、それでも呆然としてしまうラストでした。戦争よ、今すぐ無くなれ!

2024.12.11 投稿

東京流れ者

4.0

予備知識がなかったため、鑑賞前は「よくある往年の任侠映画なのだろう」と別段の期待はしていませんでした。ところが新奇性に富んだ作風に、興奮が止まらず。ヤクザの世界ながら、歌番組の豪華なセットのような空間が度々登場し、とてもお洒落でした。そこにまた渡さんのカリスマ性がマッチし、本当にカッコいい!どんな時代に鑑賞しても前衛的に感じられる作品かもしれませんね。

2024.12.11 投稿

希望のかなた

4.0

先進国で暮らす人間にとって難民は“受け入れる側”ですが、“受け入れてもらう”側の感覚で鑑賞できました。受け入れる、受け入れてもらうなんて軽々しく言葉にしてしまうけど、実際は受け入れることも、やすやすと受け入れてもらうことも出来ない。想像以上に厳しい現実を突きつけられ、失望の連続。その中にほんのりと灯る小さな優しさ。人はこの感情を無くしてはいけないと心から思いました。

2024.12.11 投稿

天城越え

3.0

犯人が確定しているわけではなかったので、終盤でなるほどなぁ…となりました。半倒叙式と呼べばぴたりとはまるでしょうか。なおサスペンスとしては平均的かもしれませんが、田中裕子さんの演技が抜きんでていて見惚れました。人生を諦めた遊女そのもの。あまりの色っぽさに、同性ながらドキドキしてしまいました。

2024.12.11 投稿

真夏の方程式

4.0

ガリレオの劇場版3作品ともに、“切ない”という点が共通のテーマだと思います。今作においては、犯行動機に哀れみの感情を抱き、家族の愛情の深さに胸が締め付けられて息苦しさを覚えました。トリックの内容より、犯行に至った経緯の方が強く印象に残っています。

2024.12.11 投稿

シーヴァス 王子様になりたかった少年と負け犬だった闘犬の物語

3.0

日本ではあまり見かけない文化にまずは驚き、犬の扱い方の悪さと過激さに戸惑いを感じました。金のために犬の命は使い捨て。これがトルコの一部地域での現実なのでしょう。命はどうか大切に…。気分は下降気味でしたが、演技未経験とは思えないドアン君の巧みな表情が脳裏に焼き付きました。

2024.12.10 投稿

ジュリエッタ

3.0

アルモドバル監督の特徴とも言える明るい色彩表現に対し、ジュリエッタの心情は色で言えば黒かグレー。彼女の虚しさが立体的に浮かび上がるようでした。一見すると気の毒に思えるジュリエッタですが、結局は家族や恋人よりも自分のことが最優先で、それが孤独に陥る原因ではないかと感じました。なかなか共感がしづらく、私自身もスッキリしないままです…。

2024.12.10 投稿

お早よう

4.0

台詞の掛け合いは非常に軽妙なのですが、「お早う」の意味はとても深かった!この何気ないあいさつが、人間関係の潤滑油になっているのだなぁ…としみじみ感じました。65年経った今でも変わりませんね。

2024.12.10 投稿

クイール

3.0

テレ東の開局記念作品とだけあって、テレビのスペシャルドラマを映画化したような感覚です。映画と呼んでよいものか悩ましい…。なお盲導犬の一生が描かれているのですが、盲導犬になる前の生活、そして役目を終えた後など、実に知らないことばかりでした。まずは知ることが、理解への第一歩。勉強になりました。

2024.12.10 投稿

神様の思し召し

4.0

小気味いいテンポで繰り広げられるドタバタ劇でした。鑑賞中は何度も笑いましたが、終盤では予想外な展開でうるうると…。エリートコースだけが人生の生きる道ではないというこそが、神からトンマーゾへの教えだったのでしょう。人間的に一番成長したのは、父親であるトンマーゾでしたね。

2024.12.09 投稿

四十九日のレシピ

3.0

様々な登場人物のそれぞれの事情があちこちに散らばっているのに、最後はきれいに一気にまとまるという筋立てに無理を感じてしまい、腑に落ちませんでした。石橋さん、永作さんらの演技が素晴らしいので、その力で何とかストーリーが成立しているような…。群像劇とは演出が難しいものなのですね。

2024.12.09 投稿

真夜中の虹

4.0

カウリスマキ監督らしい独特の人物描写。主人公たちが善人とは言い切れないものの、つい応援したくなるように、人間の弱い部分や報われない面を巧みにあぶり出しているのだと思います。原題かつ邦題の意味については、ラストを観て思わず「なるほど!」となるはず。

2024.12.09 投稿

ラストレター

4.0

純粋な恋心、文字と文字のやりとり、何気ない景色もどれもがとても美しかったです。岩井美学にたっぷりと浸かれる作品でした。特に高校時代の回想シーンはロマンチック表現の旗手とよべる岩井監督らしく、懐かしくて甘酸っぱくて。そこから30年近くの経った現代に繋がっていく様相も麗しい。これまた時を経て、岩井監督の『Love Letter』とも世界観を共有しているような…。いずれの作品も、心をとろかし現実を忘れさせてくれました。

2024.12.09 投稿

神童

3.0

神童、天才ゆえの悩みやスランプの経験などには心を寄せられるものの、物語自体がどんな方向へ進みたいのかが分からず、蛇行し続けているように感じられました。なかなかそれでは、人の心は打たないですよね…。成海璃子ちゃん、松ケン共に俳優としての神童だったので、そこはしっくりとくるキャスティングでした。あんな風にピアノが弾けるようになってみたいなぁ。

2024.12.09 投稿

4.0

戦後まもない時代に、少ないキャストで舞台セットなども用意せずとも完成度の高い作品が制作できたことに感激しました。台詞が少ない分、俳優の表情での心理描写が細かく、敏子の戸惑いと町田の悪さがひしひしと伝わってきます。負のループから抜け出す勇気を持った時、人(女)は強い!生きるヒントをいただけた気がします。

2024.12.08 投稿

おとなのけんか

4.0

人の争いを覗き見しているようで、クスクスと笑ってしまいました。素晴らしい役者が揃っているのですが、イライラを溜めに溜めて、やがて激昂する素振りがあまりにも見事で、あの演技があってこそ成立する演出だと実感しました。真の怒りというは、本当は別の場所にあるものですね…。しみじみ。

2024.12.08 投稿

はいからさんが通る

3.0

当時の様々な目論見があっての実写化だと思うので、ストーリーや配役に難があると感じてしまいますが…。しゃきっとした紅緒の姿がナンノにぴったり。如月役の野際さんもハマってました(笑)。そして今作は主題歌こそが主役かもしれません。原作の世界観も描写された歌詞が素敵で、ナンノを代表する名曲ですね。

2024.12.08 投稿

劇場版 はいからさんが通る 後編 ?花の東京大ロマン?

4.0

例え前後編に分けても、漫画全8巻分の内容を一つの映画に詰め込むのはやはり厳しいです。紅緒が思想犯扱いされるくだりは、時代背景を語るうえでも、サーシャが忍へと戻って行く展開としても非常に重要な要素ですが、バッサリと省かれていて残念でした。とは言いつつも、愛しき人との別れを決断するつらさ、時々挫けてもまた這い上がる紅緒の強さは涙無しでは鑑賞できません。いくつになっても紅緒は私の憧れです!

2024.12.07 投稿

劇場版 はいからさんが通る 前編 ?紅緒、花の17歳?

4.0

原作ファンにつき、現代風のアニメのタッチと声優を受付け入れるのが難しかったです。しかし思っていたよりもストーリーは、大方が原作通りで安堵しました。大正当時の風俗や文化も学べるうえに、この上ないロマンチックさも味わえる!時代を超えてもなお名作ですね。

2024.12.07 投稿

台湾人生

4.0

なぜ台湾の方々は、ずっと日本を好きでいてくれるのだろうという理由のいくつかを知ることができたうえに、自分もまた更に台湾に好感を持ちました。記者だった監督だからこそ、相手の本音を深堀りできる取材力。歴史に疎い自分には、学びの連続でした。

2024.12.07 投稿

太陽がいっぱい

4.0

往年の邦画では絶対的にヒールと思われる役が主人公というのも、フランス映画らしいですね。どれだけずる賢い知恵を重ねたとしても、水泡に帰す。太陽と言う名の神はきっと見ているのでしょう。嗚呼…と声を漏らさずにはいられないラストでした。

2024.12.06 投稿

PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~

3.0

孤児院での過酷な暮らしや、子供が大人に虐げられているシーンに胸が痛みました。それでも冒険劇が好きな方ならば、壮大なファンタジーの世界に満足できるのではないかと思います。ピーターパンの前日譚につき、空中での場面が多いです。高所恐怖症の人は足元がソワソワ~っとなりそうな高さが何度も登場するので、どうぞお気をつけて!

2024.12.06 投稿

禁じられた遊び

4.0

子供は純真で、その好奇心を止めることなんてできません。例えそれが誤った方向だとしたら、大人がまともな方向へ導かなければならないのです。しかし大人が子供に目を向ける余裕が無く、死が常に隣り合わせである状況も、全て戦争のせい。ポートレットもミシェルも悪くない。戦争のむごさが、哀愁漂う名曲と共に心に染み渡りました。

2024.12.06 投稿

かずら

3.0

劇場で鑑賞したのですが、長尺のコントを観ているようで「映画館で観る程でもないかな」と思ったのが正直な感想です。怪しげなカツラ屋と大竹さんの雰囲気が見事にハマり、流石はコント師だと感じました。また実話を基にした物語だというのは、鑑賞後に知ったこと。それを踏まえると、なかなかいいストーリーだったと思い直しました。

2024.12.06 投稿

家族を想うとき

4.0

ケン・ローチ監督が引退宣言を翻してでも制作した作品だけあって、現代ならではの社会問題が痛烈に描かれていました。自分も配送問題を引き起こす小さなピースであると思うと、胸のズキズキが止まらず…。鑑賞者がこんなにも胸が痛むのだから、権力者にもこの映画の訴えが届いてほしいものです。

2024.12.06 投稿

アンジェリカの微笑み

3.0

正直なところ、非常に奇天烈なストーリーに頭と心がついていけませんでした。しかし当時すでに、100歳を超していたとは思えないオリヴェイラ監督の美的センスに驚愕。まるで絵画を見ているような映像でした。色彩も美しいので、ビジュアルを堪能するには十分すぎる作品ではないでしょうか。

2024.12.06 投稿

スイミング・プール

3.0

原作がオゾン監督である時は感動は少ないと感じているのですが、その反面、想像力は出色です。どうすればこんなストーリーを生み出せるのだろうと感服します。中年のサラと若いジュリーの女同士の目に見えないバトルが怖い…。最後の最後までミステリアスな作品でした。

2024.12.05 投稿

あなたの番です 劇場版

3.0

劇場版だからと言って映画という訳でもなく、ドラマの雰囲気そのままでした。とは言え、菜奈ちゃんが生きている姿がちょっと嬉しかったです。また劇場版は黒島ちゃんと二階堂のラブストーリーが主軸なのだろうと感じました。二階堂がいい男でしたねぇ。

2024.12.05 投稿

新聞記者

4.0

鑑賞者までが「パンドラの箱を開けてしまった…」と感じてしまう程の題材を取り上げた勇気が、まずは何より今作の賞賛要素です。劇中同様に、きっと制作陣もキャストも命がけだったと言っても過言ではないかもしれません。今作を観て、自分ももっと真実に対しアンテナを張らなければならないと痛感しました。

2024.12.05 投稿

サマータイムマシン・ブルース

3.0

真剣に鑑賞したら、突っ込みたくなる点が沢山見当たるので、のんびり笑いながらの視聴がおススメですね。大学生のわちゃわちゃ感に、懐かしさと青臭さがプンプン。資格を取るために現場実習ばかりの学生生活だった自分にとっては、サークル活動など無縁で、彼らの冒険が羨ましくて眩しかったです。

2024.12.05 投稿

息子のまなざし

4.0

ダルデンヌ兄弟特有の手持ちカメラでの撮影が、非常に功を奏した作品ではないでしょうか。オリヴィエの執念と怨念がこもった視線を体感しているようでした。ラストのオリヴィエの言動を見て、ぶわっと涙が溢れました。彼と同じ経験は全く無いですが、自分も同じような状況になる気がしたのです。一方、オリヴィエの行動に対するフランシスの反応も生々しく。フランシスなりに自分の人生に対峙しようとする姿勢を思わせ、ずっと重々しかった空気が少しだけ明るく感じられました。

2024.12.05 投稿

八月の狂詩曲

4.0

ホームドラマのようでいて、完全な反戦映画だと感じました。戦争および原爆で負った傷跡というのは、想像をはるかに超えて深いものなのだと…。しかしながら、戦後にアメリカ人と日本人が心を通わせているという点もまた、原作者や黒澤監督が伝えたいメッセージだったのではないでしょうか。

2024.12.05 投稿

チョコレートドーナツ

5.0

愛・優しさ・強さと、差別・苦悩・残酷との闘いですね。3人が仲睦まじく暮らす様子には心が温まり、終盤は何枚ティッシュを使ったことか…。劇中でルディが歌うディランの名曲『I shall be released』。いつか差別から解放される日が来るというルディの叫びでもあり、歌詞の意味を照らし合わせながら鑑賞すると、作品のメッセージがより一層強くなりますね。

2024.12.04 投稿

私を抱いてそしてキスして

3.0

自分が高校生の時に初めて鑑賞して、エイズの怖さを強く感じました。あれから時間が経ち、ある程度の知識は広まり、エイズを発症させない治療薬も浸透するようになりましたが、やはり若いうちに今一度エイズについて学ぶことは大切ではないでしょうか。芸術作品として捉えることはできないけど、自分と周囲の体を守るために一度は観てもよいと思っています。

2024.12.04 投稿

クリスマス・キャロル

4.0

クリスマスが題材ですが、子供だったら怖がってしまうかもしれませんね。人間性を問うたストーリーだけに、大人にこそ響く作品だと感じました。それにしても映画という産業が始まってさほど時間が経っていない頃の作品にも関わらず、クリスマスの華やかさや心霊体験の恐ろしさが感じられる映像に、感動しきりです。クリスチャンにとってのクリスマスの大切さも学びましたが、それと同時に日本人のクリスマスが如何に、なんちゃって…なのかも痛感しますね。

2024.12.04 投稿

彼女と彼女の猫 -Everything Flows-

3.0

原作となった新海監督の短編アニメも拝見しましたが、多くは語らないのにそちらの方がずっと胸に響きました。現実的な内容でも構わないけど、アニメだからこそできるファンタスティックな表現がもっとあってもよいのではないかな?と感じてしまったのです…。

2024.12.03 投稿

プライベート・ウォー

4.0

戦地最前線にいる人間にもたらす影響は、兵士同等に重いものなのだと痛感しました。メリー氏は戦争という恐ろしき現実を人々に伝えるために、己の精神を犠牲にし、自分自身と戦ったわけです。だからこそ、プライベート・ウォー。頭が下がるという表現だけでは足りません。彼女の逞しきジャーナリズムのお陰で、戦争の恐怖、愚かしさを学びました。

2024.12.03 投稿

空気人形

4.0

キャスティングが見事ですが、それに応えるような俳優陣の演技も見事でした。ストーリーの主軸はファンタジーですが、現実の出来事のように映って恐ろしかったです。この映画から15年ほど経った今では、AIが今作で言う空気人形のような騒動を引き起こすかもしれません。とは言え人間の愚かさこそが、何より恐怖の発端ですよね…。

2024.12.03 投稿

鑑定士と顔のない依頼人

4.0

ジュゼッペ・トルナトーレの作品は、どれもがテーマが壮大で、いつも“大きさ”を感じます。今作は主人公らの決して広くはない行動範囲の中で、実は非常にスケールが大きく、いつもとは違ったサイズを感じました。そして見事なトリックに、目が点に!鑑賞後は自分まで空虚さに苛まれました。

2024.12.03 投稿

愛しのタチアナ

4.0

不器用な男たちの振る舞いがいじらしいです。カウリスマキ監督が描くラブストーリーに、いやらしさは皆無。大人たちの恋物語に、心の清らかさを感じますね。今作ではキスシーンでさえニッコリとしてしまう構図でした。ちなみにカウリスマキファンにとっては、カティ・オウティネンとマッティ・ペロンパーのコンビは最強です!

2024.12.03 投稿

僕のワンダフル・ライフ

4.0

輪廻転生というものが本当にあるのか分からないですし、全く信じない人もいることでしょう。そんな人でも今作はグッと来てしまうのでは?愛犬が飼い主に再び出会うために何度も転生するなんて、もしかしたら人間のエゴかも知れないと思いつつも、ベイリーくんの犬生とイーサンの人生の喜怒哀楽を見て、涙が止まりませんでした。

2024.12.02 投稿

ゴースト/ニューヨークの幻

4.0

自分も10代前半の頃に初めて鑑賞しましたが、映画初心者にぴったりの作品だと思います。悲しみも喜びも描かれ、かつロマンチックなストーリーながらハラハラも。名シーンもあれば、劇伴もいいですね。

2024.12.02 投稿

百万円と苦虫女

4.0

切なくて、もどかしい。多くの人が何かしらの自分を鈴子に重ねてしまうのではないでしょうか。自身のモヤっとした気持ちを、鈴子が体現してくれているような…、そんな気持ちになりました。あれだけ透明感があって麗しく、個性も際立つ蒼井優ちゃんだけど、なぜか薄幸な配役をよくお見掛けします。でもこれを見事に演じてしまうから、素晴らしい俳優ですね。

2024.12.02 投稿

聖者の谷

4.0

インドの製作とは言えども、ド派手なボリウッドとは対極な形式でした。現代社会、インド社会の闇や問題が赤裸々らに描かれており、フィクションであってもこれがインドの実情なのだろうとしみじみ感じました。

2024.12.02 投稿

嵐電

3.0

謎、不思議、?だらけでした。監督のコメントを読んだら、監督自身も「よく分からない」という旨の発言していたので、そりゃ鑑賞者はもっと分からないよ!と(笑)。風情ある京都の街並みと、日本の伝統的なあやかしとの雰囲気がよくマッチしていました。

2024.12.02 投稿

アンコール!!

4.0

よくある題材かつ筋立てでその辺においては新鮮味はなかったものの、「年金ズ」というチーム名やコーチのエリザベスの味わいのあるキャラクターなどがコミカルで、似たようなテーマの作品とは一線を画していました。主演のベテラン2人も勿論素晴らしいけど、エリザベス役のジェマの演技こそがこの映画の核になっていたのではないでしょうか。

2024.12.02 投稿

東京オアシス

3.0

小林聡美さん・もたいさんらのお馴染みのメンツは、監督の違いを超えて組まれるキャスティングだから凄いですね。ゆるい雰囲気はどの作品にも共通していて、こちらものんびりとした気持ちになれるのですが、今作については謎めいた部分にブランド感がありませんでした。ひたすら「何だったんだろう」と思ったままで終わってしまった印象です。

2024.11.30 投稿

おいしい生活

4.0

まさにクライムコメディですね。ハラハラさせられるよりも、クスクスの方が強かったです。主人公夫婦共にちょっとマヌケなのも憎めない。(ウディ・アレン本人が主演する時は、いつもこういう人物像ですね)一度は悪事に手を染めたとしても、最終的には夫婦が細やかな幸せに気付けたというのが、大切なメッセージではないでしょうか。

2024.11.30 投稿

花とアリス

4.0

ずっと靄がかったような映像は、青春の甘酸っぱさそのものでした。THE岩井美学ですね。眺めているだけでもうっとりとできますが、若者の恋模様が懐かしく、とてもまばゆくて、ワクワクの感情が止まりませんでした。青春時代のキラキラだけではなく、戸惑いや悩みがしっかりと綴られているのもまたよし。

2024.11.30 投稿

ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~

3.0

終始どよーんとした空気が漂っていて、太宰治の生き方はどうしても苦手だと感じてしまいました。太宰自身が毎日こんな陰鬱な気持ちを抱えていたのでしょうね。そんな中でも、外に出たことで妻が美しくなっていくという点が妙に魅力的。太宰が女性に対してコンプレックスを感じていたのだろうということが見て取れました。

2024.11.30 投稿

お兄チャンは戦場に行った!?

4.0

重いテーマのはずなのですが、滑稽に演出されていて微笑ましいです。兄がお守りをねだる場面では、思わずギャーっと声を挙げそうになりましたが、何だかんだで兄妹の愛が強いことが感じられ、やはりほっこりとしました。当時は無名だった兄役の内村さん。とてもいい味を出していて、今後活躍しそう…と思っていたら、ドラマ『VIVANT』にも出演していて感激しました!

2024.11.29 投稿

ボーイズ・ドント・クライ

4.0

公開当時に劇場で観たのですが、その頃はまだLGBTという表現どころか、性同一性障がいという認識さえ広まっていませんでした。まだ若かった自分も然り。今作から様々なことを学んだうえ、ブランドンと同じ立場の人に出逢っても動揺しない自信がつきました。ブランドンが経験した数々の葛藤と屈辱が実話だったのかと想うと、こちらまで悔しさがこみ上げてきますが、こうして映画化されたことで、多くの人の感覚を変えたはずです。その後も何回も鑑賞していますが、ヒラリーの演技が見事すぎることもあって、毎度のこと落涙。後世に残したい作品ですね。

2024.11.29 投稿

母べえ

3.0

往年の台詞の節まわしが感じられ、どうしても受け付けにくいものがありました。しかし戦前~戦後の生きづらさ、理不尽さが胸に刺さります。大変な時代背景ながら、吉永さんの麗しさと、昭和風情がとても美しく映りました。

2024.11.29 投稿

愛しのグランマ

4.0

ぶっ飛んだと言っては失礼ですが、ファンキーな家族3世代。傍から見たら近寄りがたい家族かもしれませんが、祖母と孫の愛情がズキュンと胸に響きました。描かれる題材は明るいものではないのに軽快な演出。短い作品ながら内容は濃厚で、ある家族の生きざまをギュッと濃縮して届けてくれたと感じました。

2024.11.29 投稿

たみおのしあわせ

3.0

一般的に“毒親”というと暴力的もしくは支配的というイメージがありますが、共依存させてしまう親だって、同じように呼ばれてもいいのではないかと思いました。俳優陣の演技が素晴らしいです。岩松監督&オダジョー&麻生さんは『時効警察』のトリオにつき、どこかコミカルさが強く感じられるのですが、今作のテーマにおいてはもっとシリアスに演出してもよかったのではないかと思いました。

2024.11.29 投稿

スノーマン

5.0

絵本のタッチを壊さないようにアニメ化したところにまずは拍手です。そして台詞なんて要りません!雪景色を見ているのに、心がポカポカとしました。最後はしんみりしちゃいましたが(涙)。40代以上の方にしか伝わらないと思いますが、サイモン&ガーファンクルのBGMにて、無性にシチューが食べたくなりました。

2024.11.28 投稿

素晴らしきかな、人生

3.0

俳優陣の演技も素晴らしいし、終盤のちょっとしたどんでん返しも素敵だったのですが、感動を狙いすぎた筋立てのように感じてしまいました。特にハワードが経験した出来事は本当につらいことだから、もっと泥臭い内容でもよかったと思ってしまったのです。

2024.11.28 投稿

飛べないコトリとメリーゴーランド

3.0

コトリの空想の世界がおとぎ話のような様相で、デザイン性に非常に優れていました。とてもお洒落な空間だったので、もっとハッピーな物語で描かれた方がよかったのでは?と感じてしまいました。暗鬱な気持ちを表現するのに、あの鮮やかな色彩が勿体ないなぁ…と。

2024.11.28 投稿

ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声

3.0

鉄板のサクセスストーリーで、特別な感動や感激はできませんでした。しかしながら小学生とは思えない高度な音楽教育を合唱団員たちが学んでいることに驚きです。音楽用語が本格的なので、その点ではワクワクが!そして歌声は天使のように美しかったです。

2024.11.28 投稿

朝が来る

4.0

知識の無い性行為の怖さ、望まぬ妊娠後に養子縁組という手段があること、血の繋がりはなくても親子関係は気付けること。それらが隙なく詰め込まれていました。親に強制的に赤子を養子に出すことを決められたひかりが、その後著しく精神状態が悪くなっていく姿を見て、自分で決断することの重要性も痛感。ひかりが心広き栗原夫妻と再会したことで、人生をやり直す一助になればいいと、フィクションながら強く願いました。

2024.11.27 投稿

パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻

4.0

前作では平和な家庭生活がメインに描かれていましたが、今作は冒険劇といったイメージです。前作より一層、その後のジブリを彷彿とさせる作品でした。可愛さのなかにハラハラ感も加わり、短編作品を観ているとは思えないほどの満足感を得ました!

2024.11.27 投稿

パンダコパンダ

4.0

宮崎氏、高畑氏の貴重な共作!今作以降に設立されるジブリの礎になった作品ではないでしょうか。パパンダやミミ子がそれぞれ某キャラクターに似ているな…と、ジブリキャラと重ね合わせながら楽しみました。ミミ子の家庭環境については置いておいて、パパンダのサラリーマン姿やミミ子がパンちゃんをあやす仕草が可愛くてたまらない!ほっこり度満点の作品です。

2024.11.27 投稿

三度目の殺人

4.0

鑑賞後は頭がガンガンとするような疲労感が残りました。きっと三隅に翻弄され続けた重盛もこんな感覚に陥ったのでしょう。弁護するのは狂気的な三隅ながら、重盛が人間っぽく変わっていく姿が印象的でした。と考えると、三隅は極悪人ではないのでしょうね。主要なキャストみなさんの演技が素晴らしいのですが、謎めく三隅役の役所さんが凄すぎて思わず唸ってしまいます。なお法廷では真実が暴かれるわけではなく、裁判の技能と技能のぶつかり合いなのだと痛感しました。このことを学べたことは、自分の大きな財産です。

2024.11.27 投稿

溺れるナイフ

4.0

アート系映画の雰囲気が漂っているので、少女漫画が原作だと知って驚いた作品です。10代の鬱屈とした感情が痛いほど伝わってきました。また小松菜奈さんと菅田将暉さんのミステリアスさが物語のダークさを増長させていて、本当にぴったり!新時代の日本人といった印象ですね。

2024.11.27 投稿

滑走路

4.0

歌集と言うよりは、萩原さん自身の人生から着想を得たのではないかと感じました。過酷ないじめ、過重労働など苦しみの描写が多く、似た思いを抱えた人ならば観ているだけでも辛くなってしまうかもしれません。しかしながら、今作そして萩原さんの一生を想うと、何があっても自死はいけないという感情が湧きました。

2024.11.26 投稿

娚の一生

3.0

祖母に恋していた男性との恋愛なんて、自分なら考えられない、あり得ない!そして足を舐めるシーンにも「ひーっ」と、劇場で悲鳴を上げてしまいました。それでもそんな男性像がトヨエツだと、「あり得るんだろうな」と思わせてしまうから凄いですね。ストーリー自体はやはり、少女漫画といった印象でした。

2024.11.26 投稿

誘惑のアフロディーテ

3.0

ギリシャ神話と下ネタ満載の現代劇を掛け合わせた、とても不思議な世界観の作品でした。笑える場面と知的なベースが共存している状態で、その知的な話題を理解出来ればもっと笑えるんだろうなと思います。分からない自分が残念っ。

2024.11.26 投稿

大日本人

3.0

映画として大成しているとは思わないですが、この独特な感性は他でもなく松ちゃんならではでしょう。大半をおふざけのように演出していますが、さりげなく社会問題も取り入れられていて、人によってはグッとくるかもしれません。

2024.11.25 投稿

その手に触れるまで

4.0

遠い国の宗教が絡む出来事なので、多くの日本人にとっては他人事のように映ってしまうけれど、生きている以上は誰しもが心に留めた方がいい題材だと感じました。例えば、自分の信念を基にSNSで正義を振りかざす人、根拠もない情報を鵜呑みにして政治家や活動家を崇拝してしまう人…。アーメッドくんほどの暴力的な考えを持っていないとしても、それらの発端にある感情はみな同じではないでしょうか。ダルデンヌ兄弟はアーメッドくんの姿を通して、自由な意見が言いやすくなった現代人への警鐘を鳴らしているのではないかと思いました。

2024.11.25 投稿

映画 太陽の子

3.0

日本でも原爆の研究開発がされていたなんて、全く知らず…。場合によっては日本も原爆の加害国となっていたかもしれないと想像して、背筋が凍る思いでした。主要キャストの演技が素晴らしいです。ただ三浦春馬くんの悩まし気な役が、ご本人も苦悩していたのではないかとつい重ねて見てしまいます。作品と混同してはいけないと思いつつも、やはり冷静さを失ってしまいますね。

2024.11.25 投稿

沈まない三つの家

4.0

どんな家庭にも必ず課題や悲しみがあるけど、その中にもほのかな喜びがあり、それを見つけられることがいかに大切かということが伝わりました。3話が少しずつ交わることによって、全話に共通している川が繋がっているのだと実感することが出来ます。川ならぬ、このストーリーの流れが秀逸です。そして川の如く泣きました。

2024.11.24 投稿

十九歳の地図

3.0

悲痛な叫びというのはタイプが複数あると思いますが、主人公の鬱屈とした感情もまた悲痛な叫びと呼べるのではないでしょうか。かつての自分だったら主人公の虚しさに共感するだけでしたが(勿論犯罪はダメ!)、心にあるわだかまりの原因を突き止めぬことには、前には進めないと思えるようになりました。

2024.11.24 投稿

最強のふたり

4.0

台詞の掛け合いやBGMも軽快で、こちらもまるで踊っているような気分で鑑賞しました。障がいがあることに妙に気を遣うよりも、こんな感覚でいる方がいいのでは?と伝えているような気も。素敵な素敵な実話ですね。

2024.11.24 投稿

平成狸合戦ぽんぽこ

4.0

実に生々しいテーマでした。タヌキたちの物語ではあるけど、どんどん人間同士のやりとりに見えてくるのです。タヌキのドジさやユーモアに気持ちが和む一方で、彼らの苦悩は他人ごとではないと強く感じました。この映画の公開から30年。開発が更に進んだ現代では、令和クマ合戦状態です。心が痛みます。

2024.11.24 投稿

とうもろこしの島

4.0

台詞は少なく、直接的な戦争シーンは登場しません。また祖父と孫娘の意味深な視線が切り取られていることが多く、物語の解釈を鑑賞者に委ねているのではないでしょうか。2人のハッとしたような目つきは、どんなに雄大な自然に囲まれて慎ましい暮らしをしていても、紛争地帯では常に危険が隣り合わせだという現実を伝えているのではないかと、自分なりに捉えました。

2024.11.24 投稿

きな子~見習い警察犬の物語~

3.0

公開当時に話題性が高かった題材に乗ったエンタメ作品といった印象は拭えませんが…。今作が制作される前に、実際のきな子のドキュメンタリー番組を見ていたので、応援したい気持ちに満たされました!

2024.11.23 投稿

浅田家!

4.0

中野監督の独特な感性と、浅田作品のフィーリングが見事にマッチしていたのではないでしょうあ。中野監督は温かな家族を描くことが多いですが、浅田一家こそそんな家族だということが伝わってきます。ラストのエピソードだけはフィクションだそうですが、またまた中野監督の手腕にやられました(涙)。やはりファンです!

2024.11.23 投稿

恋は雨上がりのように

3.0

悩んでいるうちに、ちょっと意外な人に憧れてしまうという青春期のあるあるかもしれませんね。主人公のあきらにとっては人生序盤の挫折ですが、コミカル色が強かったのでとても微笑ましかったです。それにしても漫画からそのまま飛び出てきたような小松菜奈ちゃんにビックリでした。

2024.11.23 投稿

ナラタージュ

3.0

この作品が様々なサイトで軒並み高評価であることが、不思議です。葉山も泉も本命ではない人を保険にするような恋愛をしているのに、これに共感する人が多いらしく。それだけズルく生きている人が多いのかな…(苦笑)。自分にとっては、嫌な感覚でのモヤモヤが止まらなくなる作品です。

2024.11.22 投稿

禅 ZEN

3.0

ややエンターテインメント性が強い点がしっくりときませんでしたが、歴史を学ぶにはぴったりです。曹洞宗及び禅の考えについて、本当に勉強になりました。また主演の勘太郎さん(現・勘九郎さん)の佇まいが、当時はまだ20代だったとは思えません。これは歌舞伎役者でなければ出せない風格・品格なのだろうと実感しました。

2024.11.22 投稿

テンダー・マーシー

4.0

80年代の映画は音楽や映像がどうしても古臭く感じてしまいますが、ストーリーは素敵でした。人は変われないと言う人もいるけど、本人の意志と周囲からのよい影響があれば、幾つになっても人は変われるのだと示してくれた作品ではないでしょうか。心温まるような光景が広がるラストシーンがとても印象的でした。

2024.11.22 投稿

うつくしいひと/うつくしいひと サバ?

3.0

熊本出身者による地元のための映画がとにかく作りたかったのではないかと感じました。ストーリーは後回しにしたのではないか?と思ってしまったけど、まずは制作に至った気概が好きです。地元に詳しい人間でなければ知らないような風景や文化が描かれていて、監督やキャストをはじめとする多くの人の熊本への想いが伝わります。

2024.11.22 投稿

みかんの丘

4.0

言い方は間違えているかもしれませんが、戦争が身近に感じられました。危険な地域では、すぐそこで当然のように銃撃が勃発しているのだと。今作を観ると、一度植え付けられた思考を覆すのは非常に難しいことだと思い知らされます。それでも人と人が分かり合える可能性は0 ではない。イヴォがやってくれたことを国と国のトップが行ってくれたら…と、願ってしまいます。

2024.11.21 投稿

紅の豚

4.0

10代、20代と今作を観ましたが、ポルコの印象は「渋いなぁ…」程度。しかし40代になって再び鑑賞したら、彼のカッコよさにやられてしまいました。(気づけば、ポルコの年齢を超えていた…)お金に汚そうに見せかけて決してそうではないし、女遊びましてや戦争は絶対にしない!ポルコのような人を孤高の人と言うんでしょうね。そりゃ、周囲の女性陣も惚れてしまうわけです。

2024.11.21 投稿

誰も知らない

4.0

衝撃の大きさという点で、自分が見た映画の中で5本の指に入ります。実際の事件がモデルになっているということもあって、観終わったあとに数時間呆然とし続けました。タイトルの意味が心にぐさりと刺さります。でもタイトルのような状況に陥らないために、この映画が作られたのではないかと感じました。

2024.11.21 投稿

マティアス&マキシム

4.0

カメラワークが斬新で、ラブストーリーとしても多くはない設定なので、とても個性的な作品という印象を受けました。広く受け入れられる訳ではないかもしれませんが、これぞアート映画といった感じです。とは言え、登場人物の心の機微がさりげない映像や表情に込められていて、胸に響きます。ピュアな感情だけに、もどかしくて切なくて。そしてシャイなマキシム役が監督自身なんて…。ドランよ、ずるいぞ(笑)

2024.11.21 投稿

ロング・エンゲージメント

4.0

まさにタイトル通りでした。登場人物が多いうえに相関図も出来事も複雑なので、複数回鑑賞しなければ全体像を飲み込めないですが、その分本当に壮大な物語です。戦争の残虐性や忌まわしさを存分に描きつつも、謎解きの面白さや感動的なラブストーリーの要素も併せ持つ作品でした。

2024.11.21 投稿

卒業

4.0

数多のパロディをされてきた結婚式のシーン。ロマンチックな場面だと思い込んでいたのですが、決してハッピーないきさつではなかったことを本家を観て知りました。若者の青二才ぶりに、自分の若かりし頃を重ねる人も多いのでは…。鑑賞時はサイモン&ガーファンクルの曲をBGMとして捉えていましたが、恥ずかしながら詞が非常に深いのだと最近知りました。そのへんも踏まえて、再度鑑賞したい一作です。

2024.11.20 投稿

おかあさんの木

3.0

戦争の愚かさもむごさも伝わりますし、悲しくて涙も零れました。でも失礼ながら、芸術作品とは呼べるまでには達していないかと。畑仕事をしているはずのお母さんの手はきれいだし、各子供たちの描写も説明っぽく…。今作を最初は教科書で知った人も多いと思いますが、まさに小学生用の教材のような印象でした。

2024.11.20 投稿

アーヤと魔女

3.0

今までのジブリ作品とは一線を画すような作風でした。挑戦的な演出だと聞いてはいましたが、温かみのあるジブリ作品に感銘を受けてきた自分としては、どうしても今作の機械的な世界に夢中にはなれなくて。主人公アーヤは、ほぼ怒り顔で策略的。ジブリを愛する子供たちに悪い影響が無いものかと不安な感情が湧きました。原作はいかに…。

2024.11.20 投稿

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

3.0

19世紀当時を再現した衣装や風景は見事だと感じましたが、型にハマったテレビドラマを見ているような感覚になり、感動も驚きも刺激もありませんでした。そんな中でも一際存在感を放っていたのはティモシー・シャラメ。彼を中心にしたストーリーにしたいがために、次女をフォーカスする設定にしたのかな?と、無駄に推し量ってしまいました。

2024.11.20 投稿

ちょっと今から仕事やめてくる

4.0

少しダークなファンタジーと思わせておきながら、真相は辛辣な現実を生々しく描いた作品でした。福士さんの妖精っぽい雰囲気がまた、作品のミステリアスさをより強くしていたように映ります。売り手優位で転職も容易な昨今では、なかなか青山に共感できる若い人はいないかもしれません。でも好きな業種はおろか、就職することさえ難しかった氷河期世代の人間にとっては、青山の気持ちが痛いほど分かります!だけど自分の心と体を守ることは大切ですね。とても伝わりました。

2024.11.20 投稿

王様の剣

4.0

これがアーサー王伝説かぁ…と、アニメから学ばせてもらいました!60年以上前の作品ですからもちろん手描きのアニメーション。それでもスピード感はあるし、細かやな動きもしっかりと描写されていて、3Dなんて不要なのではないか?と思ってしまいました。

2024.11.20 投稿

サヨナライツカ

3.0

優美で甘い時間と、暗闇のような現実との真逆の対比がとても印象的でした。自分の立場を見せつけるような、上から目線の妻の言動も生々しく…。美しい映像を見ていても、結局はむなしさでいっぱい。これこそが不倫の感覚なのでしょうか。

2024.11.19 投稿

犬猫

3.0

犬猫って、人間模様のことだったのね!と言うのが何より最初の感想です。そして映像も台詞もナチュラルさを大切にしているのだろうと感じました。好きな人には堪らない雰囲気だと思いますが、自分としてはもう少し社会性がある方が好みです。ちなみにスズのようには生きられないので、随分とヨーコに肩入れをしてしまいました…。

2024.11.19 投稿

博士と狂人

4.0

このご時世に“狂人”という表現を使っても大丈夫なのか?と老婆心でいっぱいになりましたが、鑑賞した後では付けられたタイトルに納得できました。戦争が人の精神を崩壊させ、キャリアも才能も、細やかな幸せも奪ってしまったのだから、敢えてキツイ響きにしたのだろうと。壮大な辞書編纂も見ごたえがありましたが、戦争のおぞましさの方が記憶に強く残りました。

2024.10.31 投稿

歩いても 歩いても

4.0

朝ドラなどのように聖母のような母親像は描かないし、家族の小さな軋轢をさらっとあぶり出す。これが是枝流のホームドラマなのだと思います。感動こそしないものの、鑑賞した後は少しの温かさと、少しの侘しさが残りました。主要キャストすべてがいい演技!特にちょっと毒のある母親役の樹木さんと、頼りない中年息子役の阿部さんのコンビは最高ですね。

2024.10.31 投稿

軽蔑

3.0

裏社会で生きるには相当な覚悟が必要なのだと、学ばなくてもいいことを学びました。カズのような半端な気持ちじゃ生きていけない世界なのでしょう。常に危ういカズと真知子にうずうずしました。それにしてもあの可愛い子役だった杏ちゃんの脱皮(色んな意味で)しまくりの熱演。役者って凄い…と、ただただ驚かされました。

2024.10.31 投稿

夢二~愛のとばしり

3.0

竹久夢二の美人画は初心な女性を描いたものだと思い込んでいたのですが、この映画を観てその考えが180度変わりました。あの美人画の頬の赤らみは、恍惚の表情だった訳ですね…。なんだか作品を直視できなくなってしまいました(苦笑)。身持ちが悪く自分勝手な夢二を演じた駿河さんも、精魂尽き果てた妻のたまきを演じた黒谷さんも素晴らしかったです。

2024.10.31 投稿

ジ、エクストリーム、スキヤキ

3.0

のほほんとしているようでして、実は鋭い点を突いている気がします。でもコミカルな色が強すぎて、観ている側は物語の核心を真剣に捉えないで終わってしまうような…。とは言え原作者が監督をしているので、あの世界観で伝えたかったのでしょう。

2024.10.30 投稿

いとみち

4.0

横浜監督の原案ではないからか、これまでの作品とはかなり印象が違ったため、奇天烈聡子さんが好きな人には物足りないかもしれませんが、いとちゃんの心情を夢幻的な映像で表現する手腕は、やはり横浜監督らしいです。津軽の雄大な景色と自分にはとても馴染のある津軽弁、そしていとちゃんが少しずつ変わっていく姿に、胸がじんじん!

2024.10.30 投稿

プール

3.0

事情はあるのでしょうが、小林さん演じる母親の無責任さが受け入れがたくて、観ているのがちょっと辛かったです。小林さんはそっけない態度が巧いので、なおのこと…。小林さん&もたいさんがキャスティングされている時点で、お馴染みの“のんびり系”の世界観を前面に出したかったのだろうと想像はできますが、もう少しそれぞれの心情を深堀りしてもよかったのではないかなぁと感じてしまいました。

2024.10.30 投稿

ゲド戦記

3.0

公開当時から評価があまり高くなかったですが、ジブリを冠したならば比較対象が偉大過ぎるので、そういう結果にならざるを得ないのでしょう。確かに作画に関して、ジブリの御大2人の作品よりは劣ると感じました。それでもストーリーは壮大でハラハラ感もあり、大人が観ても怖かったです。特に田中裕子さん演じるクモが恐ろしい…。低音の声に怨念のようなものを感じ、鑑賞後はなかなか寝付けませんでした。

2024.10.30 投稿

ホテル・ハイビスカス

3.0

美恵子がとにかく元気で明るく、やんちゃで微笑ましいです。新人を起用したことで、変に演技に慣れた子役よりも子供らしさが伝わりました。のちに朝ドラ『あまちゃん』で蔵下穂波ちゃんを見て、「あ、美恵子はこの子だったのか!」と嬉しくなったものです。なおストーリーはごちゃごちゃしているけどあまり深いことは考えず(笑)、今作においては、沖縄でのんびりしたいという気分と同じ感覚で鑑賞するのがよいのではないでしょうか。

2024.10.30 投稿

硫黄島からの手紙

4.0

アメリカ人であるイーストウッド監督が日本兵側の目線で撮った作品ということに、大きな意義を感じます。また登場人物が多く様々な視点があるのですが、それでも一番心に残ったのはささやかなシーンでした。清水が犬を殺せなかった場面です。あのシーンを見て、気弱な人間も戦う気など更々ない人間でも、健康な青年であるという理由で出征しなければならないのが戦争なのだと、改めて強く思い知らされました。

2024.10.30 投稿

洲崎パラダイス 赤信号

4.0

蔦枝と義治のような煮え切らない関係は、個人的には大の苦手です。だけど昭和初期の風情のある街並みや、転がるように存在している人情に憧れを抱きました。川を渡れば世界がガラリと変わる。視覚においてもとても効果的でしたが、何より精神的に大きな違いがあったのだろうと想像し、妙にしんみりとしました。

2024.10.29 投稿

恋ひとすじに

3.0

いかにも戯曲を映像化したという内容です。現代社会では考えられないような展開ですが、およそ100年前のヨーロッパでは、決闘なるものがあったのだと考えるだけでゾッとしました。ちなみに若い頃のアラン・ドロンは困惑するくらい麗しいです。あまりにも美形だからか、悲しい配役が多いですね…。

2024.10.29 投稿

君がいた夏

3.0

タイトルは日本語で言うホームスチール(本盗)なのに、全く違う意味の邦題が充てられているという、よくあるパターンです。音楽も映像もまさに、THE80年代!ちょっとダサくて懐かしいです。当時の雰囲気が好きな人には、たまらないことでしょう。

2024.10.29 投稿

おかえり、はやぶさ

2.0

DVDで鑑賞しましたがジャケットのデザインを見て、鑑賞前から危うい気配がありました。やはり予感的中で、まるで官公庁が出掛けたビデオのような雰囲気でして。宇宙科学の勉強になるとは思いますが、映画として楽しむことはできませんでした。はやぶさの帰還も素晴らしいし、キャストもいい俳優ばかりなのですが…。

2024.10.28 投稿

フラガール

4.0

紋切り型のストーリーで展開も読めるのですが、心がじんとなりました。懐かしい風景と、地方で懸命に暮らす人々の悲喜こもごもが胸に響くからでしょうか。時代が流れていく度に、この映画と似たような出来事が様々な場所で起きるのだろうと、思いを巡らせました。

2024.10.28 投稿

崖の上のポニョ

4.0

ポニョと宗介の成長物語であり、恋のお話でもあり。キャラクターは5歳児(これがまた可愛い!)ですが、2人を大人に置き換えて観ることもできると感じました。そこに社会問題が組み込まれて含蓄に富んでいるから、観る側にも想像力を必要とするのでしょう。宮崎監督の表現を全て理解できる人は、この世でご本人お一人しか存在しないと思います。「わからない」という理由で低評価をする人は、ジブリよりもハリウッド大作などの方が向いているのではないでしょうか。

2024.10.28 投稿

ぐるりのこと。

4.0

一組の夫婦を通して、ギュッと凝縮した人間の一生を見せてもらった感覚でした。木村さんとリリーさんの好演が、涙を誘います。またお二人だけではなく、法廷にちょっとだけ登場するキャストが実は非常に豪華で、質素な作品と見せかけて本当は絢爛だったりも。アートの要素も詰め込まれた印象的な作品でした。

2024.10.28 投稿

仕立て屋の恋(HDデジタルリマスター版)

4.0

とても心を寄せられるような主人公ではないしですし、物語の内容も不快感を覚える要素が多いのですが、いい作品だと感じてしまうのは何故なのでしょうか。悶々と考えてみましたが、まずは映像の美的センスが優れていること、そして誰しもが多かれ少なかれまた孤独を感じたことがあり、その点では主人公の気持ちが窺い知れるからではないかという結論に至りました。

2024.10.28 投稿

川の底からこんにちは

4.0

インディーズ作品かと思うようなほの暗さのある映像を、受け付けない人もいるかもしれませんが…。徐々にストーリーが盛り上がっていく筋立てが素晴らしいです。庶民の賛歌と呼べる作品でした。歌と言えば、劇中に登場する社歌もいいですね。コミカルな歌詞と軽快な旋律が、しばらく頭の中を流れ続けました。たまに聴きたくなります。

2024.10.27 投稿

チョコリエッタ

2.0

『道』に対するリスペクトの気持ちは伝わるのですが、全体的にまとまりも無くひたすらに長いと感じてしまいました。森川さんと菅田君の演技力があって、どうにか150分強の時間に耐えることが出来たけど、もし演技下手な役者が演じていたら、途中で観るのを止めてしまったかもしれません…。

2024.10.27 投稿

フォレスト・ガンプ 一期一会

4.0

寓話的だったりコメディチックだったり。一方で超現実的な描写が交錯する不思議な世界観の作品ですが、まったく抵抗がなく鑑賞できるのは、作品中に常に母親の愛情とフォレストの心の美しさが存在しているからだと思います。悲しい場面も多いけれど、鑑賞後に温かな気持ちになれるのはフォレストの優しさがあってこそ。冒頭の羽根が舞うシーンには多額の費用がかかったらしいですが、あれはフォレストの人柄を表していると思うので、不可欠な表現だったのではないでしょうか。

2024.10.27 投稿

時をかける少女

4.0

オカルトっぽい雰囲気、あえてチープっぽくしていると思われるSFシーン。だけどとてもロマンチックで、センチメンタル。夢で見るようなちょっと不気味な物語ながら、余韻が残るお話でした。

2024.10.27 投稿

ウルトラミラクルラブストーリー

3.0

公開当時に映画館で鑑賞しましたが、横浜監督ってやはり稀有な人材だと実感したことを覚えています。簡単に咀嚼できる内容ではありませんが、当時日本の女性監督でここまで奇抜な表現をする方はあまりいなかったので、奇才と呼ばれるのに相応しいと感じました。

2024.10.26 投稿

タッチ

3.0

ご存じ、ストーリーは素晴らしいです。とは言え、小中学生向けの作品といった印象でした。商業映画だから仕方ない。しかしながら、映画製作当時に浅倉南を演じられたのは、まさみちゃんしかいなかっただろうなぁとしみじみ思います。やはり可愛いですねぇ。

2024.10.26 投稿

お茶漬の味

4.0

気早な妙子を模したように、テンポのよい展開が爽快でした。一方の茂吉はおっとりとしていて、夫婦の凸凹加減もまた滑稽です。茂吉の名言“夫婦とはお茶漬けなのだ”という意味は、若輩者の自分にはまだまだ理解ができないけど、いつかはこの言葉が染み入る時がくるのでしょうか。

2024.10.25 投稿

私は猫ストーカー

3.0

主人公が住む部屋や街並みなどがレトロで素敵で、ニャンコたちも勿論かわいい。全体のビジュアルはよいと思うのですが、このお話の着地点はどこなのだろう…と感じたまま終わってしまい、心に残るものがほぼありませんでした。

2024.10.25 投稿

永遠の僕たち

3.0

自分の解釈能力が低いのか、監督が規格外の想像力なのか…。3回は鑑賞してみたのですが、「なんだかよくわからーん」という感想に辿り着いてしまいました。淡く儚げな映像美は素敵だと思うのですが、もう少し展開がすっきりとしていた方が万人受けするかなぁ。

2024.10.25 投稿

わが恋せし乙女

4.0

例え血が繋がっていないとしても、幼い頃から兄妹として育っていて恋愛感情が湧くものだろうか…という疑問は感じましたが、切ない切ないラブストーリーでした。戦争が無ければ2人の恋の行方も変わっていたかもしれないですね。戦争とはなんと残酷なものでしょうか。原保美さんの麗しさを余すことなく映し出そうとしているカメラワークが印象的でした。

2024.10.25 投稿

明日の記憶

4.0

アルツハイマーの症状をリアルに描いている分、観ている側も辛かったのですが、とても勉強になったというのが本音です。アルツハイマーを患った時に、どんな風に生きていけばいいのかの手本にもなりましたし、大変さの中でも前向きな考え方を提示してくれているとも感じます。渡辺謙さんの代表作と言われると他の作品の名前が挙がりますが、今作だって彼を代表する映画ではないかと思う程、素晴らしい演技でした。

2024.10.24 投稿

エール!

4.0

フランス映画にしては難解な演出が無くストレートな表現だからでしょうか、のちにハリウッドでリメイクされたことに納得でした。場合によってはとても重くなるテーマを軽妙に描いており、健常者もすぅっとろう者の世界に入っていけると感じています。子供はいつか巣立つもの。ラストの歌で涙、涙でした。

2024.10.24 投稿

グーグーだって猫である

3.0

ペットにさほど興味が無いころに鑑賞したので、なるほどなぁと言う程度の感情しか湧かなかったのですが、犬や猫の可愛さに気付いてしまった今観直したら、涙と興奮が止まらないかもしれません。アシスタントが献身的に先生を支えようとする姿がとても温かいですね。信頼できる存在がいるっていいなぁ…と羨ましく思えました。

2024.10.24 投稿

まほろ駅前多田便利軒

3.0

原作を読んでいなかったため、タイトルとキャストからゆる~い物語なのだろうと勝手に想像していました。そんな心構えだったので、予想外のダークな世界に必要以上に怖がってしまいました。瑛太さんと松田さんの演技はうまいのですが、この頃はまだ若いような…。今ぐらいの年齢の方が、多田と行天としてしっくり来たのではないかと感じています。

2024.10.24 投稿

アントキノイノチ

3.0

悩める人たち、暗闇から抜け出すきっかけ等々、感動できそうな筋立てではあるのですが、どうも心には刺さらず…。一方で松坂桃李さんと染谷将太さんは脇役ながら強烈なインパクトのキャラクター。とてもいい演技で、記憶にこびりついています。また実際の遺品整理業の方が業務について監修しているらしく、仕事内容が非常にリアルでした。自分もいつかお世話になるかもしれない…。頭が下がります。

2024.10.23 投稿

映画の妖精 フィルとムー

4.0

最初に鑑賞した秦監督のクレイアニメがホラーだったため、こんなにも可愛いキャラクターも生み出すということにまずは驚きました。そして今作が製作された経緯と共に、齊藤工さんの映画に対する情熱が伝わりますね。名作へのオマージュシーンが印象的で、分からなかった作品については、のちに調べて実際に鑑賞してみました。映画好きだと自称したいので。

2024.10.23 投稿

ラストマイル

4.0

ストーリーがあまりにも美しく纏められていたことに、賞賛したい気持ちもあれば、やはりテレビドラマの劇場版だと思う気持ちもあり。いずれにせよ、世界観をシェアしている他2作品と同じように、社会問題にザクザクとメスを入れる姿勢に感服しました。まず自分に出来ることは、“ラストマイル”の意味を心に留めること。この映画が教えてくれたことを頭に置きながら、暮らしていきます。

2024.10.23 投稿

はじまりのみち

3.0

戦時中に映画を製作することがどれだけ難しかったことでしょう。それを乗り越えたからこそ、多くの作品が誕生したのだと考えると胸が熱くなりました。ラストで木下監督の作品が一斉に流れるシーンは、じんときますね。まさに走馬灯のようと申しますか。木下作品はまた3作程度しか鑑賞していないので、もっと学びたいと思いました。

2024.10.23 投稿

テッド2

4.0

前作よりも過激さが増していて、コンプライアンスがギリギリなのではないかという描写が…。一方で前作はほぼコメディだった今作が、続編では人権問題にも触れていて、意外と社会派の面もあり。でも何より驚いたのは、あの『TED』に名優モーガン・フリーマンが出演していること!一体どんな経緯なのでしょうか(苦笑)。ちなみに、更なる続編もありそうなラストでした。果たして…。

2024.10.22 投稿

テッド

4.0

下品極まりないテディベアですが(苦笑)、ぬいぐるみ好きとしては動くテディに萌えました‼笑えるようで笑えないネタも多いけれど、たまにはこんな作品に触れて、自分の毒っ気を出し切るのも悪くないっ。日本人には馴染みのないネタがよく登場するので、アメリカ育ちだったらもっとツボにハマったのだろうと思うと、ちょっと悔しいです。

2024.10.22 投稿

涙そうそう

3.0

台風の場面からの展開が、あまりにも急すぎて呆気に取られてしまいました。でもよく考えたら、名曲『涙そうそう』から着想を得たストーリーだから、あの結果になるわけですね。その展開後に市場のおばぁ役の大城さんがナークニーを口ずさむシーンが、一番のお気に入りです。あの一節だけで物語すべてを語っているような…。沖縄の歌い手さんって本当にすごいです。

2024.10.22 投稿

世界の果ての通学路

4.0

世界には過酷な通学を余儀なくされている子供もいるだろうと思ってはいましたが、登下校なのに命がけと言っても過言ではないケースもあって、本当に驚きました。逞しい子供たちの姿に感服!つきなみですが、比較的安全に通学できる日本の環境に感謝ですね。

2024.10.21 投稿

THE FIRST SLAM DUNK

4.0

原作者が映画の監督も務めるという珍しいケースの作品ですが、そのお陰で原作漫画のよさを最大限に残した演出だったのでは?ページを捲ったり、いい場面では余韻に浸ったりする漫画の感覚が、アニメでも表現されていたと思います。効果音も巧妙で、実際に試合を見ている気分に。臨場感たっぷりの作品でした。

2024.10.21 投稿

明日への遺言

4.0

岡田氏が長い法廷での長い争いを“法戦”と捉えたように、例え終戦を迎えたとしても戦争の影響は続くのだと痛切に感じました。確かに岡田氏の戦時中の行為は許されるものではありませんが、そもそも戦争が無ければ起きなかった事件。彼の責任感の強さや上に立つ者としての資質は尊敬されるほどのもので、もし現代に生きていればどれだけ素晴らしいリーダーになったのだろうと悔しさがこみ上げました。

2024.10.21 投稿

しゃべれども しゃべれども

3.0

ストーリーや展開はありがちで、ワクワクや真新しさは感じられませんでしたが、様々な悩みを抱える人々の群像劇という点では、共感することも多々ありました。国分さんの落語もあっぱれですし、ベテランのキャスト陣の存在感もさすがの一言。もっと素敵な演出だったら更にいい作品になっただろうなと思わずにはいられませんでした。

2024.10.21 投稿

ローラ

3.0

ドゥミ監督の後の作品を先に鑑賞していたこともあって、今作はどんな色彩だったのだろうと思いを馳せました。とは言えモノクロの世界でも、カラー映画を観ているような感覚になる映像美。そしてルグランのピアノ曲は時に疾走感があれば、時にコミカルさもあって。カメラアングルと共に、作品の臨場感を非常に盛り立てていました。

2024.10.21 投稿

容疑者Xの献身

4.0

ドラマ版の劇場化という手前、湯川&内海がいないと成立しませんが、この物語の主人公は石神と靖子なのだと思います。(小説もそうだったような)真相が明かされていくほどに、タイトルの意味が沁みてきて、胸がぎゅっと詰まりました。堤さん、松岡さんの名演もまた良し、物語にフィットしまくりの楽曲も良し。泣きました!

2024.10.20 投稿

スパイの妻

4.0

優作が知ってしまった事実に自分も嫌気がさしましたが、実在した部隊が犯した所業だったと作品を鑑賞した後に知り、戦慄が走りました。善と悪の判断能力をも奪ってしまうのが戦争なのだと、強烈に伝わりました。作品終盤で聡子が「私は狂っていないけど、それがこの国では狂ってるということ」という旨の言葉そのものではないですか!ここまではっきりと言い切ってくれる作品は少ないので、監督の強い想いがどしりと胸に響きました。

2024.10.20 投稿

水曜日のエミリア

3.0

エミリアはなかなか共感を得てもらえないタイプのキャラクターだと思いますが、彼女だって苦い思いをしていないわけではないと徐々に明かされていく鉄則の展開が、映画らしいなと感じました。ナタリー本人が製作を指揮していますが、あえて同情を集めづらい主人公にしたのではないでしょうか。ナタリーの味方になっちゃうファンって多いですから。

2024.10.19 投稿

ナビィの恋

4.0

ナビィとサンラーのかつての悲恋もやるせないですが、ナビィの計画を察知して焦る恵達も切なかったです。BEGINの曲じゃないですけど、トゥバラーマの歌詞の意味は分からなくても、別れを歌った曲はメロディを聴いただけで涙がこぼれました。まさに音楽チャンプルーと呼べる不思議な構成でしたが、それぞれの場面にしっくりとくる選曲。サントラを聴いても楽しいです!

2024.10.19 投稿

スタンド・バイ・ミー

4.0

長尺の作品では無いのに、鑑賞後の充実感がたっぷりでした。彼らの冒険が決して大団円でなかったというのも、人生の凡例のよう。大人への不満も、自分たちの世界から脱出したい感情にも妙に身に覚えがあって、童心に返りました。思春期世代の冒険劇としての傑作ですね。

2024.10.19 投稿

人のセックスを笑うな

3.0

なんなんでしょう、魔性の女・ユリちゃん。同性の敵のような存在なのだけど、嫌いになれないと言うより、むしろ魅力的。自分もみるめと同じ立場なら、絶対に彼女に堕ちだろうと確信しています。永作さんと松ケンの人選も本当に見事。あの2人だから20歳差の恋愛でも、疑問には感じませんでした。また長回しによる撮影の効果は抜群で、2人のイチャイチャシーンがとても自然。こちらまで赤面してしまいました。ストーリーは結局モヤモヤのままでしたが、つまるところ、モヤモヤの恋愛はよろしくないのだという教科書かもしれません。

2024.10.18 投稿

武士の家計簿

3.0

刀がさほど登場しない時代劇ドラマの“劇場版”といったイメージでした。感情を揺さぶられることはなかったけれど、猪山のような武士もいたことを初めて知りました。そういえば今作以降、似たテーマの時代劇が増えたような…。ついでの感想ですが、猪山の現代版が半沢直樹だとも思えなくないですね。そうやって鑑賞したら、面白いかも!自分は今作を公開当時に観たので、ちょっと悔しいです(笑)。

2024.10.18 投稿

借りぐらしのアリエッティ

4.0

本当に小人はいるのかもしれない、劇中の世界が存在するのかもしれない…と思わずにはいられなくなるリアルで美しい情景描写が素晴らしかったです。実際に小さな人間を見たと話す人もいますが、そんな能力がある人は皆、翔くんのような優しい人物であってほしい…と願ってしまいました。

2024.10.18 投稿

夕凪の街 桜の国

4.0

原爆の被害者である皆実が、被爆した身に引け目を感じて生きなければならない不条理さが、悔しくて悔しくて…。そんな原爆の影響というのは現在まで至り、戦争を知らない世代にも及んでいるのだと痛感しました。ちなみに8月6・9日に、どんな出来事が起こったのかを知らない10代が増えていると聞いたことがあります。戦後と現代が繋がる今作ならば、若い世代にも戦争を捉えられやすい構成のはず。ぜひ教材としても使って欲しい作品です。

2024.10.18 投稿

コントラクト・キラー

4.0

殺し屋からの逃亡という日常からかけ離れたストーリーではありますが、庶民が社会で遭遇する理不尽さや、ささやかな幸せと希望が根底にあるからこそ、容易に感情移入出来るのだと思います。これがやはり、カウリスマキ監督の一番の特徴!予想外のラストの展開も、カウリスマキ節と言いますか。不愛想なレオの雰囲気もまた、カウリスマキワールドにぴったりでした!

2024.10.18 投稿

HARDWARE WARS ハードウェア・ウォーズ

4.0

ちまちまと動くミニチュアの家電たちが、レトロでとても可愛らしい!下手に人物を登場させるパロディより、ずっと洒落てます。本家のファンの内心はわかりませんが(苦笑)。

2024.10.18 投稿

精霊流し

3.0

胸が詰まるようなストーリーながら演出がクサいからか、涙ボロボロとはならず。未読ではありますが、原作小説ならばもっと感動的なのではないかと想像しています…。節子さんの優しさに溢れた声掛けの意味を知ると、本当に切なくなりますね。戦争の影響は、戦後も長く続くのだと思い知らされました。

2024.10.17 投稿

ミリオンダラー・ベイビー

4.0

苦しみの多かったマギーの生涯のうち、努力が報われ達成感に満ちた時間があってよかったと、フィクションながら強く思いました(涙)。やるせなさと悲しさに苛まれるものの、心に残る作品ですね。ボクシングがテーマの映画に良作多し、ヒラリーは才能高し。

2024.10.17 投稿

マイ・ビューティフル・デイズ

3.0

タイトルを見てついてっきり、ティモシー演じる高校生が主人公なのかと思っていたら、教師側の目線から見たお話でした。原題とは違う日本版のタイトル。ティモシーが売れてから日本でソフト化された作品なので、仕方がないのかな(苦笑)。でも確かにティモシーの演説シーンは、彼が「将来大物役者になるぞ」感が満載でした。

2024.10.17 投稿

ソラニン

3.0

青春をバンド活動にささげた情熱、絶望的な喪失感。それらは伝わりましたが心に強く訴えてくるものがあまりなく、予想通りの展開で終わってしまったな、と。若い時に観た方が楽しめたと思うと、自身の年齢の経過をしみじみと感じました。

2024.10.17 投稿

つみきのいえ

4.0

ほんの短い時間で、そのうえ台詞が無くとも、こんなにもメッセージが伝わってくるのですね(涙)柔らかな絵のタッチが、世界の儚さや脆さをより強く感じさせているのではないでしょうか。今作の主人公は、地球に住む人すべてに当てはまるかもしれませんね。

2024.10.17 投稿

女と女と女たち

4.0

海外でも同じ表現をするのかは分かりませんが、まさにシャーリー・マクレーンの七変化!全話とも、たった一人で全く異なるキャラクターを演じ分けていて見事でした。ブラックユーモアと風刺に富み、思わずフフフとなった作品ですが、監督名を後から知ってびっくり。まさかあの名作『ひまわり』のヴィットリオ・デ・シーカだったとは!これまた、同じ人物でもこんなに作風が違うのかと驚かされました。

2024.10.10 投稿

秋日和

4.0

娘の結婚に関してはしんみりとするけど、各登場人物の外面と内面が見える場面ではじわりと笑いがこみ上げました。小津監督による低位置からのカメラアングルは、愚痴トークシーンにとても映えます。特に二枚目であるはずの北竜二さんが小津作品ではいつもいじられキャラで、あのアングルにぴったり。すっかり北さんのファンになっちゃいまいました。

2024.10.10 投稿

合葬

3.0

フィクションではあるようですが、実際の史実にも触れているため歴史の勉強になりました。しかし世の中が大きく変わろうとしている時代の話につき、細かな事件も多く人間関係も煩雑で、短い上映時間に収めるにはちょっと窮屈ではないかと感じました。しかし幕末期の殿への忠誠心には、恐怖すら覚えます。そんな凄まじい意志を持った武士を演じた柳楽さんは、まさしく武士にしか見えませんでした。あっぱれ!

2024.10.10 投稿

17歳のカルテ

4.0

ウィノナ・ライダーとアンジェリーナ・ジョリーの演技に魅せられました!ウィノナはピュアなイメージ、アンジーはセクシーorスーパーウーマンなイメージを覆す人物像で、両者共に真の演技の上手さが露呈した作品ではないでしょうか。歯がゆさと痛々しさを感じる内容ではありますが、どんな人間も必死に生きていることが痛烈に響きました。

2024.10.10 投稿

南極料理人

4.0

“閉ざされた空間あるある”らしき事象の連続で、未経験者の自分からしたらまさに、ふむふむとするばかり。実際の南極観測基地内がどんな雰囲気なのかは分かりませんが、劇中では沖田監督の世界らしいゆるさに満たされ、とにかくほのぼのとして心地いいです。「かん水」騒動はすごく気持ちが伝わり、自分も約1年ぶりにラーメンを目の前にしたら、隊員たちと同じ反応をするだろうなぁ。

2024.10.10 投稿

オカンの嫁入り

3.0

インパクト大のタイトルですが、内容としては母の子離れ・娘の親離れの方が濃く描かれています。なお中盤以降は劇的な展開を狙いすぎているような印象を受けて、少し気持ちが冷めてしまいました。それにしても年下男性との恋愛もあり得そうな大竹さんのキュートさ、ステレオタイプの恋愛はしなそうに見える桐谷さん。演技もさることながら、よき人選だなぁと感じました。

2024.10.10 投稿

ハッピーエンドの選び方

4.0

いかにも邦題っぽいタイトルが付けられちゃったな…という感は否めませんが、これだけ高齢化が進む社会では決して絵空事ではない題材ではないでしょうか。安易な考えによる安楽死は許されるものではないですが、今作を鑑賞すると安楽死を完全否定することは難しくなるかも…。さほど遠い未来のことを描いているわけではない気がしてなりません。

2024.10.10 投稿

この世界の片隅に

4.0

兵士とは違い、戦場ではない場所から映る戦争が細かく描かれていました。出征をしなくとも結局必ずみな、戦争によって何かしらの犠牲者なるわけです。哲がすずちゃんに最後に伝えた言葉から、戦争とは人をまともではいさせなくするのだと痛感しました。ちなみにすずちゃん役の声は、のんちゃん以外では考えられない!そう思わせるほど、印象が強かったです。

2024.10.10 投稿

湯を沸かすほどの熱い愛

5.0

情報量は多いけどすべてが一つの線で連なっていて、どのシーンも欠けていはいけないのだと実感しました。その殆どが双葉の愛に繋がっており、何度泣いたことか…。例え自分が愛情を受けて育たなかったとしても腐ることなく、懸命に家族を愛し、困っている人にも手を差し伸べた双葉の愛は本物ですね。そして愛がある人は強い。双葉のような人間になりたいと強く感じました。

2024.10.09 投稿

雨あがる

4.0

寺尾さんの剣術や武士の迫力には魅せられましたが、正直なところ中盤までは昔ながらの時代劇だな…と飽き飽きした気持ちでいました。ところが終盤に、それまでひたすら慎ましかった妻・たよが、家老たちを一蹴した一言で、気持ちは一気に感動の方向へ。名言ひとつでこれ程までに作品の印象が変わるのだと、身をもって経験しました。

2024.10.09 投稿

DUNE/デューン 砂の惑星

4.0

一度見ただけでは、ストーリーをしっかりと把握できませんでした。でも映像表現がすこぶる優れていることだけは、素人でも分かります。そしてまさか、ほぼCGを使わずに撮影したとは…。信じ難い。メイキング映像を是非見てみたいです。そしてティモシーのアンニュイさは、はるか未来の人にぴったりでした。

2024.10.09 投稿

月とキャベツ

4.0

淡い映像によって、作品の世界観をより一層幻想的にしていたのではないでしょうか。今作を鑑賞した後に聴く『One more time, One more chance』は、切なさが倍増します。苦しくて儚いけど、美しい。思い出に強く残っている作品の一つです。

2024.10.08 投稿

それでもボクはやってない

4.0

モデルになった事件があるそうで冤罪被害者のことを思うと、いたたまれない感情でいっぱいになりました。映画だと理解しつつも、次々と起きる出来事に一喜一憂したり…。はたまた裁判というのは、真実か否かを裁くものではないのだと知り愕然。主人公の冤罪がどうか晴れますようにと、鑑賞後もしばらく願ってしまいました。

2024.10.08 投稿

あの頃ペニー・レインと

3.0

映画の中の小悪魔ちゃんを挙げろと言われたら、今作のペニー・レインは必ずセレクトします。若い殿御というのは、やはり魔性の女性に弱いんだろうなぁ…。それはさておき、青春時代に熱くインディーズバンドを応援していた自分にとって、今作の世界には見覚えがあるような気がしました(苦笑)。メンバーと目立つファンとの只ならぬ関係や、ペニー・レインのようなファンに堕ちちゃうファン仲間などなど。映像からも自身の体験からも、懐かしさを感じる作品でした。

2024.10.08 投稿

コクリコ坂から

4.0

まだ『風立ち』も発表されていない頃の公開だったので、熱狂的なジブリファンが、ファンタジーではないことに眉をひそめていたケースも多かった記憶が…。でも私は青春ドラマとして、とても楽しめました。高度経済成長期の学生運動(暴力的ではないものに限り)のエネルギッシュさや、意志の強さには憧れを抱きます。その中で恋愛に発展するなんて、なんとロマチックなこと!異国情緒のある横浜の海辺の風景が洗練されていて、ああ劇中と同じ時代を生きてみたかったなぁと強く感じました。原作が少女漫画とは思えない複雑な人間模様もまた、ドキドキの感情を高めてくれました。

2024.10.08 投稿

女の子ものがたり

3.0

タイトルやジャケットデザインからして、キュートでちょとお洒落なおはなしなのかと思っていたら、“痛み”の方が色濃く描かれていて、呆気にとられました。西原理恵子さんの原作を1作品も読んだことはないのですが、映画化されているものはほぼ暗いストーリーで、今作もそれにたがわず。おおはた雄一さんのやわらかな音楽が、作品をまろやかにしてくれていました。

2024.10.08 投稿

わが母の記

3.0

感動的なストーリーのはずなのですが、あまに心に響きませんでした。母親への思慕が強い男性像を私が苦手としているからなのか、それとも異様に登場人物が多くて話が混沌としているからなのか…。とは言いつつも豪華すぎるキャストと、演技力は贅沢そのものです。

2024.10.08 投稿

おおかみこどもの雨と雪

4.0

ファンタジーではあるけど、親と子供それぞれの成長を綴ったヒューマンドラマでした。別れや差別や母子家庭の苦労など、描かれているものは人生そのもの。そして子供たち2人がしっかりと自分の意志を持ち、出した結果には落涙。子供はいずれ巣立たなければなりませんもんね(涙)。

2024.10.08 投稿

おとうと

3.0

アカデミックな台詞まわしが、どうしても心地の悪さを感じました。それでも吉永さんと鶴瓶さんの掛け合いが絶妙!お顔は全然似ていないのに、本当の姉と弟のようで。鶴瓶さんが演じるアルコール依存症者も真に迫るものがあり、患者側の苦しみも学ぶことができました。

2024.10.07 投稿

しあわせの雨傘

4.0

描かれている様々な問題は辛辣でありながら、オゾン監督にしては珍しく明るい作品でした。夫に虐げられてきた中高年女性が鑑賞したら、きっと爽快さを感じるストーリーのはず。それにしても、邦題ってどうして原題から遠く離れてしまうことが多いのでしょう。確かに舞台は雨傘工場ですし、主演がドヌーブさまだけに洒落を聞かせたのでしょうけど『しあわせの雨傘』なんて、どうも安っぽい!やはり“飾り壺”という原題を生かしてほしかったなぁ。

2024.10.07 投稿

11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち

4.0

三島由紀夫が自決をしたという事実は耳にしていたけど、自分が生まれる前の出来事だったうえ、親に聞いてもあまり答えてくれず、詳細は知りませんでした。作品中は終始異様な空気感が立ち込めていて、自分としてはあまり得意な作風ではないのですが、これこそが三島由紀夫が放っていたオーラっだったのではないかと…。内容は難解でしたが、三島由紀夫が自決に至るまでの経緯を学びました。井浦さんの演技が見事すぎて、切腹シーンが脳裏から離れません。

2024.10.07 投稿

欲望

2.0

類子と正巳に置かれている状況は、どれほどの苦悩だろうと慮ることはできるものの、ストーリー全体がどこへ進み、何を一番伝えたいのかが分かりませんでした。俳優陣が体を張って好演していただけに残念です。

2024.10.07 投稿

毎日かあさん

4.0

実際の元夫婦が夫婦役を演じると聞き、野次馬のように興味がわいて鑑賞しました。ところが意に反して、アルコール依存症について学ぶことになったのです。本人の意思とは裏腹に、飲酒してしまうからこそ依存症。精神的に弱いからではなく病気なのだと、今作を通じて知ることができました。そして鴨志田役の永瀬さんの凄いこと‼熱演のお陰で、依存症の恐ろしさが伝わりました。

2024.10.07 投稿

ひつじ村の兄弟

4.0

舞台はアイスランドの牧場。のどかなテーマかと感じていたら、大間違いでした。予想外な展開やショッキングな場面もあり、想像していたのとは違って緊迫感が。かたや牧場を営む者にとっての、羊への愛情の深さには胸を打たれました。ちなみに最後の最後まで、ストーリーは読めないはず!

2024.10.06 投稿

シザーハンズ

4.0

初めて鑑賞した中学生時分では、ティム・バートンが作り出すファンタジーの世界に魅かれましたが、大人になって改めて鑑賞すると、人間の脆さや軽薄さの方に重みを感じました。映画が製作された頃よりも、現代の方が圧倒的に情報の推移は速いです。多勢の意見に流されていないか、冷静に自分の意志を失っていないかということを、今作から学べるのではないでしょうか。

2024.10.06 投稿

奇跡

4.0

子供たちが懸命に行動する姿を見ているだけで、胸が熱くなります。子供だけで公共交通機関を使ったり、街から離れた場所へ向かうなんて、大冒険だったよなぁ…と幼少期の感情も蘇りました。家庭環境が複雑だった人間ほど、航一くんや龍之介くんに共感してしまうはず。

2024.10.06 投稿

ストロベリーショートケイクス

4.0

4人それぞれの悲境に胸がふさがりました。特に秋代と塔子の心情を思うと辛い…。本当に4人の性格や環境はバラバラですが、その分彼女たち誰かしらとの共通点を見つけやすいのではないでしょうか。それだけ人物像に感情移入しやすいため、鑑賞者からの評価が高い作品なのだと思います。ラストは苦境から這い上がる女性たちの逞しさが感じられ、晴れ晴れとした気持ちになれました。

2024.10.06 投稿

オリヲン座からの招待状

4.0

地元で唯一残っていたミニシアターが閉館したころと同じ時期に今作を鑑賞したため、決して他人事だとは思えないストーリーでした。情緒深い街並みや劇場のつくりが、切なさを増させますね。留吉さんの一途な思いも胸に沁み…。蛍のシーンは思い出すだけで、ロマンチックな気持ちになれる場面です。

2024.10.06 投稿

フリーダ

4.0

フリーダの人生についてはある程度知っていましたが、改めて映像として観ると、あまりの波乱万丈さに言葉を失ってしまいます。一方で彼女が抱える苦しみの矛先は絵に向かい、それが芸術として評価されたのだとひしと感じました。メキシコの伝統的なデザインや、フリーダの作品らしい鮮やかさがしっかりと再現されていて、非常に美しかったです。

2024.10.06 投稿

パーマネント野ばら

3.0

序盤からずっと虚しい雰囲気は漂っていましたが、終盤でちょっとしたどんでん返しが待っていて、その後はもっと深い悲しさに包まれました。主要な登場人物全員が問題を抱えているからこそ、友人には優しくできるのでしょう。なおこの真相を受け止めているみっちゃん、ともちゃんの温かさが今作唯一の救いでした。

2024.10.06 投稿

蛇にピアス

3.0

登場人物や彼らが住む世界はおどろおどろしく、暴力描写や若者のやるせなさは痛々しく。心が休まるようなシーンは一度もありませんでした。ルイの虚無感が理解出来ないわけではないけど、彼女の人格形成に至った経緯に触れてくれたら、もっと心を寄せられたのではないかと思います。

2024.10.06 投稿

いつか晴れた日に

3.0

18世紀頃の愛憎劇とでも言いましょうか。人間関係が複雑で頭の中を整理するのが大変でしたが、衣装やセットがとても美しく、視覚的に満足度は高かったです。ちなみに白馬の王子さまなんて、本当の紳士なんかじゃない!間違いないですね(苦笑)。

2024.10.06 投稿

重力ピエロ

4.0

犯行を謎解きしていく面白さもあれば、感動的な家族のお話でもあり。親から適切な愛情を受けて育った子供というのは、家族を大切に出来るものなのだと学びました。悲しい出来事も多いけれど、気高く優しい父親が心に残ります。

2024.10.05 投稿

その日、カレーライスができるまで

4.0

様々な制限があったコロナ禍中に、たった一日で撮影をしたことにまずは拍手を送りたいです。そしてリリーさんの巧みな芝居。ちょっとダメな中年男性を演じたら、日本で右に出るものはいないかもしれませんね。部屋の外の景色も見えてくるようでした。主人公・健一同様にラジオが好きな自分には、彼が妙に近く感じたりして。挫折した男が少しずつ立ち直っていく姿に感涙でした。

2024.10.05 投稿

ラ・ジュテ

4.0

動画ではなく静止画で表現しているからこそ鑑賞者の想像力が掻き立てられ、とにかく不気味で怖かったです。60年以上前の作品なのに、あの手法がむしろ斬新に感じられます。劇中で描かれたような時代と世界が来ないようにとの願いを込めて、あえて気味の悪い演出が施されたのではないでしょうか。

2024.10.05 投稿

あんにょん由美香

3.0

今作にて初めて林さんの存在を知りました。彼女がいかにプロフェッショナルだったのかが伝わる作品です。川本真琴さんの切ない挿入歌、そして林さんの最期に触れると涙が…。作品内に登場した男性陣は、みな一度は彼女に惚れたのだろうと想像できました。

2024.10.05 投稿

ジュリエットからの手紙

3.0

筋立てはありがちで、展開もなんとなく読めますが…。旅、50年前の恋、イタリアの街並み、手紙etc... ロマンチックな要素がいっぱいです。自分も同じような経験をしてみたいなぁ、なんて画面の向こうに思いを馳せながら鑑賞しました。

2024.10.05 投稿

父と暮せば

4.0

直接的な映像表現が無くとも、キャスト3名の名演と闇の空間のような演出にて、戦争と原爆の恐ろしさが伝わりました。原作が戯曲とのことですが、本当に舞台を見ているような感覚です。美津江が友人の母から掛けられた言葉に絶句し、心が焼けてしまうようでした。なぜあんな酷い言葉を…と思いましたが、戦争はそれだけ人を狂わせてしまうものだと痛感しています。

2024.10.05 投稿

BPM ビート・パー・ミニット

4.0

ドキュメンタリータッチの演出で、劇中の世界にぐっと引き込まれ、自分もミーティングに参加しているような感覚になりました。当事者たちの怒りや、熱い想いを心に携えた若者たちの魂の叫びが痛いほどに伝わってきて、胸が苦しかったです。いつの世も暴徒化は芳しくないですが、それでも彼らの行動があってこそ、HIVに対する正しい知識が広まったことでしょう。

2024.10.05 投稿

おと・な・り

4.0

主人公二人とちょうど同じ年齢のころ(しかも独り身)、自分の希望も乗せながら鑑賞しました。ともすると犯罪にもなりかねない設定ですが、見目麗しい岡田君と麻生さんだからこそ、とてもロマンチックな作品に。レトロなアパートがまた素敵でしたねぇ。夢ある二人の挫折模様も描かれていたので、より一層恋愛に対する希望が持てたのではないでしょうか。

2024.10.04 投稿

ボーダレス ぼくの船の国境線

4.0

同じ場所にいるのに、言葉も思考も違う。そして陣地を争う。劇中の船は、国を比喩しているのだと映りました。台詞は少ないけど、何故子供たちがこれほど苦しんでいるのか、周囲がどんな状況なのかが自然と伝わってきます。ずっと緊迫感でいっぱいでした。今、中東に戦争の気配が漂っています。今作のような思いをする子供をどうか増やさないで欲しい。なぜこの映画のような思いが伝わらないのでしょうか、悲しいです。

2024.10.04 投稿

ハウスメイド

3.0

サスペンスに分類されていますが、むしろホラー寄りではないでしょうか。全く予備知識がないまま鑑賞したため、ホラーが苦手な自分には拷問に近いほどの恐怖でした。音も大きく、動きもダイナミック。劇場の大きなスクリーンで見たので、なおさら迫力が!ストーリーなどにはほぼ集中できず、ひたすらにビクビクし続けた記憶が強く残っています。

2024.10.04 投稿

スイートリトルライズ

3.0

最終的に何を伝えたかったのかが分かりませんでした。とりあえず、心の隙間を埋めるための不倫から幸せは生まれないのだな…と。ちなみに、ほんの一瞬だけ出演している安藤サクラさんの存在感が凄いです!自分の記憶では彼女を初めて知った作品なのですが、「あの嫌な表情の俳優さんは何なんだ…」と強烈なインパクトを残しました。やはり名優でしたね。

2024.10.04 投稿

チョコレート

3.0

ハル・ベリーとビリー・ボブの演技は素晴らしいものの、筋立てに強引さを感じてしまい、スッキリとした気分にはなれませんでした。一方で死刑という制度がある限りは、執行する人間が必ずいるのだと気づかされました。主題は人の再生やラブストーリーだと思いますが、死刑制度の是非に関して改めて考えされる作品かもしれません。

2024.10.04 投稿

フリーダム・ライターズ

4.0

こんな教師が実際にいたのだと思うと、素直にうらやましかったです。生徒との距離が縮まっていけば、家庭やその他の人間関係に支障が出てしまい…。すべてのことが丸く収まるわけではないというのが、世の掟なのだろうと痛切に感じました。それでもエリンの教え子は、今でも彼女に感謝しているのではないでしょうか。

2024.10.04 投稿

永い言い訳

4.0

劇中に「強い人はちゃんと逃げずに悲しんで、ちゃんと泣く」、「逃げちゃいけないとは思わないけど、今のままじゃずっと苦しい」という趣旨の言葉が度々登場しました。苦しい現実から目を背けることが、永い言い訳をすることに繋がるのだと思い、とても胸に響きました。逃げまくりの幸夫、真っすぐすぎる陽一。真逆の二人の化学反応が、プラスの方向へ向かうとは。二人の出会いは、神様からの道しるべだったのでしょうね。

2024.10.04 投稿

紳士は金髪がお好き

3.0

足早な展開は小気味いいし、やはりマリリン・モンローは困っちゃうくらいセクシー。だけど、男性は艶っぽい女性を好むのだと想起させる邦題や、女性はみな宝石やアクセサリーが好きで、そのために玉の輿に乗ることを望んでいるという観念が、現代には受け入れられないだろうと思います。自分の生活とは正反対の世界が描かれているなぁと感じました。

2024.10.03 投稿

彼らが本気で編むときは、

4.0

親になれる精神力がないのに子供を持つ者、母性に満ち溢れているのに子は産めない者…。この現実に複雑な気持ちになりました。とは言えリンコさんの優しさと包容力は本物で、トモちゃんがどんどん魅かれていった感情にいたく共感。(トモちゃん役のりんかちゃんの演技が◎!)一筋縄ではいかぬとも、どんな形の家族があってもいいのだと思えました。

2024.10.03 投稿

浮き雲

4.0

カウリスマキ監督作で初鑑賞した作品です。悲しみの連続が描かれ、観ている自分まで打ちひしがれそうになりましたが、最終的には生きる力を感じられました。今思えば、これこそがカウリスマキ節なんですよね。ちなみに今作を観た後に実際に自分も失業した経験があります(涙)。それでもいつかは光が見えると思えたのは、今作のお陰でもあるのです。

2024.10.03 投稿

ベニスに死す

3.0

主人公が芸術家という設定でなければ、成立しないであろう執拗さ。そしてチラリズムにも通ずる、もどかしさ。凡人には100%を吸収しきれない今作のような映画を、文芸作品というのだと妙に納得しました。美と闇は表裏一体なのかもしれません。

2024.10.03 投稿

ムーラン・ルージュ

4.0

ストーリーは明快そうだし、俳優陣も豪華だし、膨大な予算もつぎ込まれていそうだし…。と、おそらく自分好みの作品ではないだろうと鑑賞する前は思っていましたが、予想を覆されました。時代設定から考えたらあり得ないような音楽のチョイス。しかもジャンルもチャンプルー状態ですが、絶妙にハマっているのです。どれもが名曲だからでしょうか。そしてニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー共に歌までうまいし、舞台も衣装も見事だし、今作を観た後は本当に世紀末の「ムーラン・ルージュ」にいるような気分になりました。

2024.09.25 投稿

俳優 亀岡拓次

4.0

横浜監督らしい常人離れした世界観のなかに、“普通”な亀岡拓次。変わり者だらけの中で、唯一平凡な人物像と言いますか。だからこそ彼の存在が、くっきりと浮かび上がっていたのだと思います。現実では売れっ子の安田さんですが、地味で目立たない役もお手の物!という印象でした。そして大概、ミステリアスな女性はモテる。見習いたいものです(笑)。

2024.09.25 投稿

(500)日のサマー

3.0

公開当時、かなりのシネフィルと呼べる知人に勧められて鑑賞しましたが、サマーのような女性に苦手意識がある自分には、どうもしっくりと来ず。但し…。そのままモヤモヤしたまま終わるのかと思いきや、「夏が終われば秋が来る!」と期待させてくれる締め方が洒脱でした。

2024.09.25 投稿

ぼくのお日さま

4.0

どの視点で観るかによって、まったく感想が変わるかもしれません。ネタバレをしたくないので多くは語れませんが、自分の場合は「あ、盲点だった(涙)」と反省をしたくなるラストが待ち受けていました。ちょっとだけ痛いけど、あたたかく、やさしい映画です。

2024.09.24 投稿

ショーシャンクの空に

4.0

劇中で唯一美しく感じられるのは、人種を越えた友情くらい。いわゆる正義のヒーローのような登場人物はいないのだけど、込み上げる感動。理不尽でブラック極まりない獄中を見て完全に主人公に肩入れしてしまうこと、地道に努力を続けることの偉大さを思い知らされることが理由でしょう。綺麗事を並べただけの作品では得られない幸福感を味わいました。

2024.09.24 投稿

オペラ座の怪人

3.0

オペラ座の怪人を映像化した作品の中で、最古のものと聞き鑑賞。原作に一番近い演出らしいのですが、自分が知っているストーリーとは大きな相違がありました。ファントムが本当に“怪物”として描かれていて、抵抗感が…。差別的な表現が強く、現代では原作に忠実に再現するのは難しいのだろうと、学びました。しかしながら、地下の洪水シーンなどは非常に迫力があり、100年ほど前の技術で映像化していたことに感服です!

2024.09.24 投稿

4.0

悲哀に満ちた作品ですねぇ。若い頃に鑑賞した時は、ザンパノの傍若無人さが嫌で仕方がなくて、苦々しい気持ちになったものです。今でも彼の行動に賛同なんてできませんが…。でも生きていれば誰でも間違いを犯すもの。それに気づいた時に、ラストのザンパノのような心境になるのではないかと、自分を重ねて観られるようになりました。自分も少しは成長したのかな…。

2024.09.24 投稿

ワンダフルライフ

4.0

なんて優しい映画だろうと思いました。各々に色んな人生があって、喜びも悲しみもみな違って。一番大切な思い出が、ほろ苦いものである人もいて…。そして終盤で判明する真相にて、ほろり。自分が天国に行けるかは分からないけど、リンボに辿り着いたなら、どの出来事を選ぶのかなぁ。

2024.09.24 投稿

魚影の群れ

4.0

自分も青森県の生まれですが、こんな世界があることを知りませんでした。相手は巨大な魚。命がけでマグロ釣りをしているのだなぁ…と。悲しいストーリーに、北の海がしっくりときますね。何の予備知識も無いまま鑑賞したため、主人公の漁師が緒形拳さんだと気づくまで、かなりの時間を要しました。もはや地元の漁師にしか見えません。素晴らしい演技力。実際にマグロも釣っていたそうな。凄いの一言です。

2024.09.23 投稿

それでも恋するバルセロナ

3.0

コメディとしては優れている気もするのですが、登場人物らに心を寄せることは難しく…。三角関係どころか、最終的には四角?!状態で、似たような経験など皆無な自分では、消化不良を起こしました。スペインに強い憧れを抱いていた頃に観たため、街並みを眺める目的で選ぶには失敗だったと反省したものです(苦笑)。

2024.09.23 投稿

オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター

4.0

セットも衣装も絢爛豪華でした。ハリウッドだからこそなせる業かと。オペラ座の怪人は様々な形で実写化されていますが、今作ではファントムの生い立ちなどにも触れていたので、彼だって人間だ!と感じることができました。他作品との演出の違いを比べてみても楽しいかもしれません。ちなみに、今やオペラ座の怪人の定番となったアンドリュー・ロイド=ウェバーが手掛けた曲の数々は、どれも素晴らしい。DVDを返却するのが惜しくなるほどでした。

2024.09.23 投稿

キャタピラー

4.0

夫婦関係、そして2人の人間性をも破壊したのは戦争。間違いないです。それにも関わらず、与えられた勲章を誇示して生きる虚しさ。現代人から見れば空虚にしか映らないけど、当事者からしてみれば、あの時代をどうにか生き抜くために、唯一すがれる手段だったのでしょう。また、日本兵側の過ちも描かれていて、戦争の愚かさが痛切に伝わります。結末のあっけなさがまた、悲しみを増幅させました。

2024.09.23 投稿

犬と私の10の約束

3.0

教材のような体裁で、小中学生向けに制作されたような作品でした。作品自体に心を打たれはしなかったものの、学べることは多々あり。鑑賞した時よりも犬へのあこがれが強くなったので、もしワンコを家に迎える機会があるならば、勉強のためにもう一度見直したいです。

2024.09.22 投稿

シンドラーのリスト

4.0

決して善人とは言い切れないシンドラー氏ですが、混迷を極める戦時中に人を救うためには、悪人の顔も必要だったのでしょう。実話とは思いたくないほどの残酷さ。でも現代人が戦争を知るためには、残虐性も記憶にとどめておかなければいけないと強く思いました。モノクロのなかに効くカラーパート。ストーリーと共に、鮮烈に脳裏に焼き付きました。流石はスピルバーグ監督ですね!

2024.09.22 投稿

ライブテープ

4.0

ドキュメンタリーの新たな可能性を感じました。演出したっていいんです。そこにまた偶発的な出来事が加わるから、ドキュメンタリーになるのだと。気付いたら夕焼けに包まれているステージ。映像も歌詞も、沁みました(涙)

2024.09.22 投稿

ラ・ラ・ランド

3.0

ストーリーは濃厚ではなかったものの、映像面では色合いやダンスのフォーメーションが繊細に計算されており、非常に豪奢でした。鑑賞者が淡い期待を膨らませても、現実を思い知らされてしまうラストの仕掛けが秀逸ですね。人生で一番燃えた恋の相手と結婚した人って、どれくらいいるのだろう…と、ふと思ってしまいました。

2024.09.22 投稿

殯の森

3.0

邦画ではなかなか見掛けないような難解な表現なので、凡人には吸収しきれない感覚もありますが、人の死後は空に向かうのだろうか、それとも土に還るのだろうか…と思いを馳せました。荘厳に感じられる自然風景がそう思わせたのでしょう。そして俳優ではない主演のうださんの演技が胸に迫るものがあり、鑑賞者を作品にぐっと近づけている気がします。なおこの映画を通して、初めて「殯」という言葉を知りました。人生、勉強の連続です。

2024.09.22 投稿

ひまわり デジタルリマスター版

4.0

戦争は終えてからもなお、人の感情や人生を狂わせるだと痛いほどに感じました。ジョバンナが汽車の中で号泣する姿を見て、こちらも嗚咽が止まらず。悔しさ、空しさ、無力さと諦めがごちゃ混ぜになった涙。自分も同じ境遇にあったならば、彼女同様に泣き喚いたはずです。これほど人を苦しめるのに、なぜ戦争は無くならないのでしょうか。

2024.09.22 投稿

4.0

戦国武将たちの卑しさや、愚かさに皮肉を込めたタイトルだったのでしょう。最後の最後のシーンで、それを強く感じました。北野作品らしくグロテスクな表現も多いけど(目を背けてしまう場面も多々ありました…)、ラストは爽快な感覚になるほどです。まさかの展開でした。暴君信長の加瀬さん、そして北野節にあっぱれ!

2024.09.21 投稿

ギルバート・グレイプ

4.0

ここ数年で“ヤングケアラー”という呼び方が広まりましたが、現実ではもう遥か昔からそれに該当する人がいたのだと痛感します。なぜギルバートばかり…と胸が痛みながらも、大自然というのは人間の苦悩をも飲み込んでしまうと感じました。きっとギルバートも、雄大な風景に救われてた部分があることでしょう。家族に対する憎しみを抱えつつも、ギルバートが終盤で選択した行為に、母への尊厳が感じられました。そして彼の未来に希望が見えるラストがまた、心に響きます。

2024.09.20 投稿

ゆれる

4.0

ぐらぐらと揺れる。吊り橋も、人の心も。複数回鑑賞しても、何が真実だったのかが分からないのですが、それは稔の本心や猛の動揺を表現しているうえに、裁判では真相が暴かれないという比喩であるとも感じました。とてもシャープな映画を観たと実感します。

2024.09.21 投稿

しあわせのパン

4.0

もうとにかくおしゃれで、おしゃれで。カフェの内装も水縞夫妻も。特に今作での原田知世さんの雰囲気は、自分の憧れそのもので、ストーリー云々よりも彼女を拝めるのがありがたい!様々な人が多くの悩みを抱えていて、それは華やかに見える水縞夫妻も同じこと。それでもラストでおとずれた“しあわせ”がとても微笑ましかったです。

2024.09.20 投稿

ローマの休日

4.0

アン王女の衣装、ベスパ、ジェラート、ローマの街並み…。モノクロなのだけど、鮮やかなカラー映画を観ているような感覚でした。でもモノクロだからこそ、ラストはよりセンチメンタルに感じられるのかもしれませんね。往年のハリウッド映画らしくない、あの終わり方が好きです。

2024.09.20 投稿

グレイテスト・ショーマン

3.0

起承転結がバッチリで、これぞハリウッドです!といった映画でした。これが好きか否かは人それぞれですが。DVDで鑑賞したこともあって、予想していたよりも淡々とした感情しか沸きませんでしたが、大きなスクリーンで観たら、もっと感動を呼んだかもしれません。広く知られているのは表題曲とも言える『The Greatest Show』ですが、自分としては『This Is Me』に胸を打たれました。サーカスの仲間がこの曲を歌う場面が、自分にとっての一番のハイライトシーンです。

2024.09.20 投稿

かいじゅうたちのいるところ

4.0

子供向けのおはなしだとは分かっていながらも、ぬいぐるみ・着ぐるみが大好きな人間なのもで、もこもこのかいじゅうたちに見とれてしまいました。そういう訳で、ぬいぐるみたちに敬意を込めて平均よりも★は上がります(笑)。マックスくんとかいじゅうたちが別れるシーンでは、うるうると。かいじゅうたちの軋轢や問題も描かれているけれど、自分の場合は表情豊かな彼らを見ているだけで、ほんわかとした時間を過ごせます。

2024.09.19 投稿

彼は秘密の女ともだち

4.0

とてもクサい言い方しか思いつかないのですが、自分らしく生きるということが、いかに重要なことであるかを知りました。ミステリアスで少しエキセントリックな雰囲気さえ漂わせながらも、確実に芯を食う。鑑賞者を翻弄するけれど、伝えたいことはしっかりと伝えるんですよね。そんなオゾン監督の世界にハマるきっかけになった作品でした。

2024.09.19 投稿

ドライブ・マイ・カー インターナショナル版

4.0

心理描写が鋭く描かれた作品で、登場人物の心情や変化に何度も頷きました。怒りの感情や虚しさを隠し続ける家福より、自分に与えられてしまった境遇を受け入れているみさきの方が、精神的には強い。人の心をリアルに描いているからこそ、長尺の作品でも時間を忘れるほど熱中しまうのでしょう。静かにじんわりと、胸の奥に残る映画でした。

2024.09.19 投稿

4.0

巨匠の頭の中をのぞかせて貰った気分になりました。夢なんて、その日の午後にはほとんど消えてしまうのに、ここまで見事に映像化してしまうとは、やはり天才とは脳のつくりが違うのだなぁ…と。黒澤監督だけではなくどんな人であっても、夢は不気味さを漂わせていることの方が多いのだろうと今作を鑑賞して思いましたが、『赤富士』のストーリーに関しては予知夢のように感じられて、恐怖を覚えました。映画と同じようなことが、二度と起きませんよう…。

2024.09.18 投稿

今度は愛妻家

4.0

全体的に展開が混沌としている印象を受けましたが、俊介をはじめ、悩みを抱えた人々の胸のうちを表現したのかもしれませんね。真相について徐々に想像がついてしまうかもしれないけど、切なくてほろり。そしてぷにぷに腹・食っちゃ寝姿のトヨエツも、オネエの石橋さんも素晴らしかった!独身のころに鑑賞したので、既婚者となって10年ほど経った今、観直してみたい作品の一つです。さくらの気持ちがよ~く分かりそう(苦笑)。

2024.09.18 投稿

サウンド・オブ・ミュージック

5.0

初めて鑑賞したのは高校生の時でした。いつも悪乗りばかりしている同級生でさえ、逃亡シーンに「ドキドキした」と真剣な顔で話していたのを覚えています。大人になってからも何度か鑑賞しました。マリアと大佐が魅かれていく様子には赤面してしまうものの、忌まわしい歴史もミュージカルの素晴らしさも学べる世紀の名作だと実感します。劇中曲の世間での知名度は、ベスト1の作品かもしれませんね。

2024.09.18 投稿

巴里のアメリカ人

4.0

ストーリーなんて忘れてしまってもいいと思えるような、秀逸なダンスパフォーマンス。コミカルな動きも、大人数でのフォーメーションも素晴らしかったです。ガーシュインの異色なクラシック音楽にぴったりな構成でした。そしてジーン・ケリーのダンスは、本当に画面に映えますね。

2024.08.13 投稿

チチを撮りに

4.0

今作で中野監督を知り、一気にファンになりました。自分も母子家庭で2人姉妹として育ったのですが、「なぜ私の気持ちが分かるの?」と言いたくなるほど、頷く場面が多くあり。その後の作品にも通ずるのですが、一見暗くなりがちな話題を、朗らかに前向きな印象で描き上げたのは、中野監督の色であり手腕なのだと思います。“金融界のエリート”いいですね!

2024.08.13 投稿

福田村事件

4.0

情報過多で自分の意志を公にすることが容易い現代人こそ、今作から学べるものが多いのではないかと感じました。真実が不明瞭な時や多勢の考えに圧倒された時は、正義感よりも冷静に物事を判断する力の方こそが必要なのかもしれない。100年前の惨劇に触れ、自分なりに考えた結果です。ドキュメンタリーでも際どい題材を手掛けてきた森監督は、劇映画でも闇に葬られたこの事件を掘り起こしてくれました。

2024.08.13 投稿

ゴダールの決別

3.0

「ああ、自分は凡人なのだ」と実感させられた作品です。主人公の言動は謎すぎるし、ゴダールが伝えたかったことも、自分にはさっぱり…。今作を心から佳作と思える人ならば、本当の映画通なのかもしれません。2本目のゴダール作品だったのですが、以降ゴダール恐怖症になってしまいました。

2024.08.13 投稿

夜と霧

4.0

嫌悪と恐怖の感情がほとんどでした。でもそれでいいと思うのです。ホロコーストは近代史上最悪と呼べる行為ですから。ホロコーストを題材にした作品でさえ取扱わないようなリアルな迫害の痕跡に触れており、真に迫った作品でした。1955年制作の映画なのに、劇中では「すでに忘れかけている」という旨のナレーション。さらに時間が経った現代でも、忘れてはいけないですね。

2024.08.13 投稿

ローズの秘密の頁

4.0

ローズの人生があまりにも過酷すぎて、観ているだけでも胸が千切れそうでした。終盤の展開は先が読めたので、あまり驚きはしなかったですが、人の懺悔の気持ちが垣間見え、安堵の感情が。北アイルランド問題について、さわりだけでも頭に入れておくと、物語に深みが増すことでしょう。

2024.08.13 投稿

ライフ・イズ・ビューティフル

4.0

鑑賞中の7割は泣きました。グイドが息子を笑わせようとふざける様子は、笑うどころか涙が…。真実を隠し通したグイドの行動が、正解だったのか否かがずっと分からずにいましたが、息子にユダヤ人迫害のトラウマを作らせなかったという点で、正解だったのかもしれませんね。

2024.08.12 投稿

初恋のきた道

4.0

登場人物の健気さを競う映画賞があるとするならば、今作はトップ3に入るのではないでしょうか。ディちゃんがひたすらに走る姿と、牧歌的な風景とが相まって、ピュアさが際立つ作品でした。ディちゃんのピンクの防寒着と三つ編みが、視覚的にも今作の純朴さを増長させていたと思います。心が荒れた時に観たい一作です。

2024.08.12 投稿

福耳

4.0

演出はちょっと昔っぽくてクサいのですが、田中邦衛さんとクドカンさんの掛け合いがよくて、なかなかよい作品ではないですか!田中さんがコメディを演じているのを初めて拝見しましたが、リズミカルで切れ味も抜群で、流石だなぁ…と感嘆。何だかうるっとしてしまう終盤も好きでした。

2024.08.12 投稿

愛のむきだし

4.0

今作の世界にどっぷりとつかり、約4時間の作品ながら、休むことなく夢中で鑑賞しました。親の精神状態や家庭環境が、如何に子供の成長に影響するのかを痛感。子供の心が犠牲になることに、憤りともどかしさを感じました。また主要キャストの演技が素晴らしい!特に西島さんと満島さんは新人とは思えない演技力。危うげなユウとヨーコ役を見事にこなしていて、応援せずにはいられないキャラクターを生み出していました。

2024.08.12 投稿

マスク

3.0

これぞアメリカンエンターテイメントといったところでしょうか。展開もラストもよくあるパターンでした。ただし表情筋を隅々まで使ったジム・キャリーの演技と、名犬マイロくんの頑張りで★は0.5ほどアップ!こちらのサイトが1刻みでしか評価ができないのですが、両者の名演によって3.5を付けたつもりです。

2024.08.11 投稿

ベイビー・ブローカー

4.0

人身売買など許すまじ行為ではありますが、行動を共にするうちにサンヒョンたちが家族のように変わっていていき、相手を思いやる感情が生まれていく様子に心が温まりました。是枝作品は、ストーリーのその後を想像してしまうラストが多いですが、今作では前向きな気持ちになれる終わり方で、珍しくホッとできた気がします。

2024.08.11 投稿

ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版 デジタル・レストア・バージョン

5.0

ストーリー、キャラクター、音楽、映像美どれをとってもブラボーです!大人のサルヴァトーレはいわゆるダメ男ですが、完全版を観て少し印象が変わりました。上映時間は長いですが、サルヴァトーレの恋愛模様に触れたい方は、完全版をどうぞお試しあれ!アルフレードとトトほどの映画の知識や情熱はないけれど、いち映画ファンとして、鑑賞して本当に本当によかったと思える名作です。

2024.08.11 投稿

秋刀魚の味 ニューデジタルリマスター

4.0

笠智衆さんの優しそうな雰囲気が、淋しさを抱える父親役にハマり過ぎて…。ラストの項垂れに、胸がつまりそうになりました。 娘を嫁に出す父もいれば、自分のせいで結婚を諦めた娘を持つ父もいて。様々な父からの視点を見られ、深い郷愁を感じる作品でした。

2024.08.11 投稿

ノン子36歳(家事手伝い)

3.0

ノン子と境遇は違いますが、30代に突入した頃(しかも独身)に鑑賞したので、彼女の焦燥感や虚無感みたいなものに、とても共感しました。でも最後まですっきりとしない感情が残るのは、熊切節と呼べばよいのでしょうか。この映画で初めて、俳優としての星野源さんを見て「何だこの存在感のある人は!」と。歌手デビューして間もない頃でしたが、あの味のある曲を歌っている人だと判明同一人物だと分かり、これはスターの気配…と期待したことを覚えています。

2024.08.11 投稿

ブラック・スワン

4.0

明確な犯人がいるわけでもなく、心霊現象でもないけど、怖い。まさに心理サスペンスといった印象です。効果音やバレエ音楽および映像を巧みに使って、不気味で混沌とした世界を表現されていて、主人公と同じ目線になった感覚になり、心臓がドキドキしました。

2024.08.10 投稿

幸福 ~しあわせ~

4.0

優雅なクラシック音楽と朗らかなピクニックの光景からは、想像もしないような結果に。このギャップがとても皮肉なこと!男性優位の社会に対する痛烈な批判が込められていて、これこそがヴァルダ監督のメッセージなのだと強く伝わりました。

2024.08.10 投稿

ロシュフォールの恋人たち

4.0

シェルブールが陰ならば、ロシュフォールはまさしく陽でしょう。劇中音楽もダンスも軽快です。ストーリーは単純ですが、これ程まで人を幸せな気持ちにさせてくれる映画ならば、むしろシンプルな話の方がいいではないですか!登場する曲すべてがお気に入りです。

2024.08.09 投稿

シェルブールの雨傘

4.0

テーマ曲を聴いただけでも、泣けてきます。若い頃はジュヌヴィエーヴに共感ができませんでしたが、年齢を重ねると彼女の気持ちも否定しきれなくなりました。一番燃えた恋の相手と、必ずしも結婚出来るわけではないですから。終始華やかなパステルカラーの世界なのに、ラストシーンは、静かな夜空に白い綿雪。このコントラストにやられました!

2024.08.09 投稿

ディア・ドクター

4.0

技術が優れていれば、それだけでいい医者と呼べるわけではない。ことに地方医療となれば、“先生の顔を見ただけで安心できる”と思われることこそ、いい医者の条件なのでしょう。本当に現実的な作品で、複雑な感情を抱かされる一方で、最終的に人が求めるのは「心」なのだと強く感じました。

2024.08.09 投稿

マイ・ブルーベリー・ナイツ

4.0

なんてことないロードムービーではありますが、失恋時に観たら効果抜群でしょう。失恋から立ち直るには、まずは一歩前に進むことが大切だと改めて感じました。分かっているつもりではいましたが…。キーポイントがブルーベリーパイだなんて、とてもロマンチックでした。

2024.08.08 投稿

フィールド・オブ・ドリームス

4.0

想像していた体裁とは違い、とても幻想的でした。ファンタジーだからこそ実現できるストーリーではありますが、じわ~っと胸に沁みますね。群像劇と思いきや、ラストの展開はまさに主人公が主役!涙がこぼれますよ、あの結末は。野球人それぞれに、それぞれの歴史と野球愛有り!

2024.08.08 投稿

ショコラ

3.0

ファンタスティックな要素も強いためか、全体にふんわりとしたまま終わっちゃったな…という印象です。ただしチョコ好きの人にはおススメの作品!比喩的なチョコではなく、チョコ製作にまつわるお話なので、見応えがあるはず。劇中で飲んでいた唐辛子入りのホットチョコレートのレシピを、時々真似をしています。

2024.08.08 投稿

レオン オリジナル版

4.0

残虐性が高くあまり得意ではないジャンルのはずなのですが、それを凌駕する人間描写のよさ。マチルダと心を通わせたレオンが人間らしく変貌していく姿に、人間の温かみを感じました。そして何度観ても、マチルダの初登場シーンは衝撃的です。ナタリー・ポートマンの視線が強くて、存在感の大きさに心を奪われますね。まさにスターです。

2024.08.08 投稿

TANNKA 短歌

2.0

原作通りなのかは分かりませんが、一体何を伝えたかったのだろうという感情になりました。とにかく官能的な作品にしたかっただけなのではなかいか?と。一方で、黒谷さんの潔い演技には驚かされました。もっと評価されてもよい俳優の一人だと思います。

2024.08.08 投稿

青春18×2 君へと続く道

4.0

旅にも多くの種類があって、今作で描かれていたのは、人生を変えるための旅だったのだろうと感じました。ジミーにとっても、アミにとっても。劇中に「一休みはより長い旅のため」という言葉が登場しました。本当にいい響きです。あの言葉は、生き急いでばかりいるジミーへ、アミが送ったメッセージだったのではないか…と、観終わったあとにふと思いました。

2024.08.07 投稿

フィリップ、きみを愛してる!

4.0

ある程度の誇張はあると思うものの、この物語が実話だと言うから本当に驚きです。現実ではとても笑えそうにもない大犯罪ながら、そこはコメディの名手ジム・キャリーが演じるものだから、ひたすらに笑ってしまいました。ナヨナヨとしたユアン・マクレガーも妙に可愛くて、自分もフィリップのファンになりそうです(笑)。

2024.08.07 投稿

サンドラの週末

4.0

リストラや急な失職を経験した人ならば、サンドラに起きた悲劇を自分のことのように感じてしまうかもしれませんね。自分もその一人です。マリオンの演技が素晴らしいので、なおのこと!ダルデンヌ兄弟の現実を切り抜く手腕はどの作品でも優れていますが、今作でも見事に暗い気持ちに陥りました(苦笑)。それでも不当で理不尽な社会や組織に負けてはいられない!という感情も湧き起こしてくれた作品でもあります。

2024.08.07 投稿

セント・オブ・ウーマン/夢の香り

3.0

テッパンと言える展開だったため、感動には至りませんでした。それでもやはり、アルパチーノの演技は卓出‼盲目であることはもちろん、プライドが高い往年の軍人(苦笑)そのものです。また終盤の演説シーンでは、戦争によって我が身を犠牲にした若者の無念さが伝わり、胸に来るものがありました。

2024.08.07 投稿

夏の終り

3.0

映像には趣があるのですが、鑑賞中も鑑賞後もモヤモヤが止まらず…。でも複数の恋愛を同時進行している当事者なんて、結局もっとモヤモヤとしているのではないかと想像します。人生の反面教師にできそうな生き方が描かれていました。ああ、寂聴さんって改めて壮絶な一生だったのですね。

2024.08.07 投稿

ミッション

4.0

今作を鑑賞するまでは、イエズス会のあらまし、当時の政治背景などは全く知りませんでした。作品も難解な進行が多いため、確かに劇中だけでは史実を理解しきれない可能性が高いです。それでも宣教師の気高さや、自分たちの土地を守りたいという原住民たちの揺るがない想いが存分に伝わり、胸が熱くなりました。特に最終盤で流れる『On Earth As It Is In Heaven』という曲は、強さも清らかさも魂の叫びも込められた名曲です。こんな言い方しかできない自分が悔しいですが、まさに圧巻でした。

2024.07.25 投稿

風が吹くとき

4.0

ここまでストレートに核戦争を描写しているアニメは珍しいのではないでしょうか。 画面は静かで穏やかで。ごく平凡な生活が描かれているからこそ、戦争や核の恐ろしさと、人の命が軽んじられてしまう虚しさが倍増しました。 平和を願って作られた絵本かつアニメのはずです。映画制作から約40年の時間が経ったのに、むしろ核戦争に近づいている現代。日本では今年8月にリバイバル上映されます。多くの人に見て欲しい。本音を言うならば、現在戦争に加わっている人々にも…。

2024.07.25 投稿

アメリ

4.0

大きなからくり時計があって、自分はその中にいるような感覚と表現すればよいでしょうか。この作品が持つ独特な世界に没入しました。 アメリが繰り出すいたずらは可愛げとユーモアに富み、かたやビジュアル面でもセンスがよく。全体的にコミカルな雰囲気ながら、生きていくために必要なメッセージも込められていて。お洒落だけど、ちょっとほろりと出来る。そんな素敵な作品です。

2024.07.24 投稿

キャロル

4.0

自分が“自分”でいることが、いかに重要であるかを学びました。情緒が定まらなかったキャロルもテレーズも、自分の本心を受け入れてからと言うもの、明らかに地に足を付けて生き始めました。例え期待した未来は迎えられなくても、2人にとっては新たな門出ではないかと思うのです。 パトリシア・ハイスミスの半自叙伝らしいですが、激しい差別や、当時彼女が叶えられなかった生き方を物語に込めたのでしょう。執筆をした時代から、少しは世界が変わっていますように…。

2024.07.24 投稿

上海ルージュ

3.0

ロマンチックで幻想的な場面もある分、ホラー映画のようなラストに絶句しました。どんでん返し好きの方ならば満足するのかもしれませんが…。今作を観た後は、人間不信になりそうでした(苦笑)。 ギャングは予想以上に怖い。触らぬ神に祟りなしということでしょうね。

2024.07.24 投稿

海の上のピアニスト(イタリア完全版)

4.0

陸上で生きている人間は、足がつけない果てしない海に恐怖を覚えます。しかし海の上でしか生きたことのない人間にとっては、陸上の方が恐ろしいのでしょう。 自分には1900のような才能も無ければ、生い立ちも全く違います。それでも1900は、思わず心を寄せてしまうようなキャラクターでした。 言わずもがな音楽が素晴らしいです。巨匠モリコーネが1900に自分を重ねていたと、鑑賞後に知りました。そのことを頭に入れて、もう一度観たいです。

2024.08.08 投稿

ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ

3.0

どんなに近づきたくても、やはりセルジュの感性は私には遠すぎます。モヤモヤを解消できない展開が多いですが、セルジュファンと自称するならば、この芸術性を堪能できる人間になってみたいものです。だけどジェーンとセルジュが生み出した音楽はオーサム!!絵画や彫刻を鑑賞する感覚で視聴するのであれば、大変スタイリッシュな作品です。

2024.07.24 投稿

人生タクシー

4.0

尋常ではない手法での映画制作。そうせざるを得なくても、1本の作品を生み出したパナヒ監督の映画への愛と執念を感じました。 監督が長年置かれている状況や、イランの政治の背景をちょっと知っただけでも、今作の評価は自ずと上がることでしょう。

2024.07.24 投稿

沈黙のパレード

4.0

希望に満ち溢れた10代の少女が殺害されるだなんて、ガリレオの劇場版の中で一番心が締め付けられる設定でした。 原作は未読ですが、おそらく2時間強の映画に収めるにはボリュームが大きすぎたのでしょう。最初の事件までは相当な駆け足で綴られますが、早送りのような演出がむしろ胸に刺さりました。 刑事の意地と苦悩が感じられました。現実でも草薙と内海のような刑事が多く存在しますように…。

2024.07.23 投稿

藍色夏恋 デジタルリマスター版

4.0

少年少女のピュアな恋心に勝る爽やかさは無し! 青春のドキドキ、モヤモヤ、チクチクがすべて詰まった上作でした。 若人の煌めきに、夏の台湾の明るい陽射しが輪を掛けて眩しいです。まさにキラキラでした!

2024.07.23 投稿

愛を読むひと

4.0

甘美で優美な序盤から、重厚な展開に。 膝から崩れ落ちたであろうマイケルの悲しみ、劣等感に苛まれ続けたハンナの苦しみ。どちらも胸にずしりと響きました。 愛の物語ではあるけれど、戦争によってもたらされた悲劇を綴ったお話でもあり。結局戦争なんて終わった後でさえも、人々を破壊していくものなのでしょう。

2024.07.23 投稿

君たちはどう生きるか

5.0

宮崎作品の中で一番難解かもしれません。その分、イマジネーションにおいても一番かも。 それでも監督が伝えたいことは、これまでの作品と違わないのではないでしょうか。我らが住む地球もすでに、劇中で描かれた石の塔のようだと…。 過去作品を彷彿とさせるシーンも多く、まさに宮崎監督の集大成となる一作だと思いました。そう考えると、また違った意味でも涙がこぼれます。

2024.07.23 投稿

地下室のメロディー

4.0

犯罪者に心を寄せてはいけないと感じながら、こちらまでハラハラが抑えられなくなるような逃亡シーン。呼吸も浅くなっていたかもしれません。 そしてまぁなんと、アラン・ドロンが画になること! カラー映像で観たい気もするけどモノクロの方が、主人公たちのあくどさを増幅したのかもしれません。

2024.07.22 投稿

Summer of 85

4.0

青春の戸惑いや若気の至り。 悲しく、悔しさもありつつも、美しい物語でした。 傍から見れば、アレックスが果たした約束は奇怪な行為に見えたかもしれません。しかし彼はあの儀式をすることで、人生をやり直せたはずです。 登場人物の心情を端的に描ているようで、実はとても深い。 夏になると観たくなる作品が、また一つ増えました!

2024.07.22 投稿

閉鎖病棟-それぞれの朝-

3.0

鶴瓶さん、綾野さん、小松さんら主要キャストはもちろんこと、脇役の方々の演技力も卓越しています。 演技は素晴らしいのですが、全体的な演出が往年のテレビドラマのようなクサさがあって、感動には至りませんでした。それでも各患者たちの心境が変化していく姿に、生きることの意味を学べた気がします。

2024.07.22 投稿

ディア・エヴァン・ハンセン

3.0

ハリウッドらしい作品で、明快かつ紆余曲折を経てハッピーエンドへ…。という展開がワクワク感に欠けました。 しかしながら、ベン・プラットさんの歌唱には惚れ惚れ。落ち込んだ時に聴きたくなるような優しい歌声ですね。あの声のお陰で、★の数もアップです。

2024.07.22 投稿

ガラスの城の約束

2.0

あれだけの毒親にも関わらず、最終的には“いい親”として祀り上げている設定が、自分にはどうも解せませんでした。 実話らしいですが、エンターテインメント化しようと、親の異様さを過度に描いているのではないかと疑問に感じてしまったのです…。

2024.07.21 投稿

緑色の髪の少年

4.0

約75年前の作品から、現代人が学べるものが多くありました。 分断や差別が進むアメリカの人々にも、今一度鑑賞して欲しいと感じました。 自分自身も映画からのメッセージに対し、鈍感にならないようにしたいと思えた作品です。

2024.07.21 投稿

キリエのうた

4.0

物語は重く、非常に現実的。それに対して、映像はとにかく美しい。 イッコは心配していた通りの顛末を迎えてしまったけど、彼女の最後のシーンまで煌びやかでした。 今作でも岩井美学を存分に味わうことができます。 もがき苦しむ人々の想いをを代弁するかのような、アイナさんの声色。彼女の音楽性があってこそ、成立する作品だと思いました。

2024.07.20 投稿

そして父になる

4.0

つきなみですが、もし自分が野々宮家や斎木家と同じ状況だったら、どんな手段をとるのだろうと悶々と考えました。 終盤のY字路のシーンでは、もう涙、涙が…。 数年おきに鑑賞していますが、年齢を重ねるほどに今作の深みが伝わってきます。 良多が人間、そして父として成長していく姿をみて、タイトルの意味を噛みしめるのでした。

2024.07.20 投稿

菊次郎の夏

4.0

多少はバイオレンスシーンがありますが、切なさと人の情を感じられる作品でした。 超がつくほどのお人好しだったという武監督の御父上。その方のお名前を拝借しているだけあって、主人公・菊次郎には御父上の人柄が重ねられているのでしょう。 現実は厳しくも、最後はじわっと心が温かくなりました。

2024.07.20 投稿

ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター

4.0

映像もピアノの旋律も美しいです。リマスター版で鑑賞したので、なおのこと。 愛情表現において、平凡な自分には理解しがたいものがありましたが、名ばかりの冷徹な夫よりも、自分を大切にしてくれる男性に魅かれるのは当然のことではないでしょうか。 広大な自然を感じられる穏やかな序盤に対し、ラストにかけての疾走感が素晴らしく、余韻に浸れる作品でした。

2024.07.24 投稿

ゾッキ

4.0

ほろ苦き人間賛歌かな。 とても不思議な登場人物たちゆえに、彼らと同じ経験こそないものの、終始漂う虚無感や物悲しさには共鳴します。

2024.07.19 投稿

ICE ふたりのプログラム

3.0

ハチャメチャとまではいかないものの、やや強引なストーリー展開にポカンとしてしまったけれど…。 フィギュアスケートファンとしては、ドキュメンタリーに近い作品なのではないかと感じました。ロシアのトレーニング方法、選手間のいざこざに震撼です。ブルッ。

2024.07.19 投稿

PERFECT DAYS

4.0

平山さんという男性の暮らしと人となりを見ているようで、結果的に内省していることに気付きました。 木漏れ日、読書灯、朝日、平山さんの精神的豊かさ…。きれいごとではなく、本当に心がぽわっと温かくなりました。 人生に迷う時、生きることに意味を見出せない時、この映画を観直したいものです。

2024.07.19 投稿

パスト ライブス/再会

4.0

ときめき要素が強いと思いきや、生きることの苦しみや葛藤の方が色濃く描かれていると感じました。 だからこそ劇的な展開も少なく、"嗚呼、これが現実だよね"と思えるラストだったのではないでしょうか。 どれだけ時間が経っても、初恋は美しいのかもしれません。でも今に生きなくっちゃ。

2024.07.19 投稿

彼岸花

4.0

昭和の頑固お父さんに、うずうず(苦笑)。 小津監督の作品としては、初めてのカラー映画だったと聞きました。カラーだからこそ「彼岸花」というタイトルにできたのでしょうね。要所で現れる朱色。まるでパッと彼岸花が画面に咲いたような。本当に小粋な演出でした。

2024.07.18 投稿

東京カウボーイ

3.0

移住が盛んな昨今。ヒデキのような経験は、少なくないかもしれません。 個人的には、もう少し捻りのある演出の方が好ましかったなぁ…。 でもやはり、細かな心情描写を体現してくれる新さんの演技は素晴らしかったです。

2024.07.18 投稿

枯れ葉

4.0

カウリスマキ監督が引退を撤回したのは、戦争に心を痛め、憤りを感じたからだろうと今作を鑑賞して切に感じました。 久々の作品ながら、カウリスマキ節は変わらず。何とも表現がしがたい独特な世界観が、ファンにはたまりません。 必死に生きる市井の人々の強さや、生活のふとした美しさというものを今作でもたっぷりと味わうことができました。恋っていいですね。

2024.07.18 投稿

時計じかけのオレンジ

4.0

暴力的な描写が多くゲンナリとする反面、突飛な映像と音楽表現には感動さえ覚えます。 名作と言われる所以は、この演出能力にあるのでしょう。 人間の恐ろしさが満ち満ちた作品ですね。

2024.07.18 投稿