大学で演劇に励んでいた拓人、拓人がひそかに思いを寄せる瑞月、瑞月の元カレ・光太郎、瑞月の友人・理香、理香と同棲中の隆良。就職活動中の5人は定期的に集まって情報交換をするように。だが、内定者が現れたことでそれぞれの本音が露わになり…。

「何者」は、朝井リョウの直木賞受賞作を映画化した作品で、演劇界の鬼才・三浦大輔が監督を務めています。物語は、就職活動を通して自分自身と向き合い、互いの腹を探り合う大学生たちの心理描写をリアルに描いています。その描写は「まるでホラー」とも評され、観る者に深い共感を呼びます。SNS世代の「自分は何者なのか？」という問い掛けに対する答えを模索する姿が、現代の若者たちのリアルな姿を映し出しています。