祖母と一緒に暮らすため、雪深い地方に越してきた少年・ユラ。ミッション系の小学校に転校することになった彼の前に、小さなイエス様が現れた。自分以外、ほかの人には見えていない。けれどユラは、願い事をかなえてくれるイエス様を信じるようになっていく。

「僕はイエス様が嫌い」は、願い事をかなえてくれる小さなイエス様と、ある少年の交流を描いた作品です。少年は願望を実現させるために祈りますが、その結果として試練にさらされます。その姿と想いが静かで美しく、現実的で容赦ない描写で描かれています。しかし、その中にも微笑ましさがあり、観る者の心に深く染み入るストーリーとなっています。