MANRIKI

女はスーパーでレジをしながらモデルとしても活動していた。しかし自分の顔にコンプレックスを抱いており、喫茶店で恋人に「他のモデル仲間は整形をしているおかげで仕事がもらえるのに自分は顔が大きいせいで仕事をもらえない」と愚痴をこぼす。恋人はそんな彼女に対して、親からもらった身体をいじってはいけない。外見より中身が大事だと答えるが、女は納得しない。そんな時、女は近くの席に座る男のことがどうしても気になった。後日、モデルのオーディションに参加した女は審査員が他のライバルの小顔を褒める言葉が気に食わない。結局、仕事をつかみ取ることができなかった女は、自分の顔の大きさが原因だと信じて疑わない。ある日、女は誘われて参加した合コンで他のモデルが不自然に顔を隠しているのに気がつく。

「MANRIKI」は、映像制作ユニット「チーム万力」が初めて手掛けた長編映画で、秩序と混沌、美と醜が交錯する社会を描いた作品です。サスペンス、ホラー、コメディといった多様な要素が組み合わさり、観る者に強烈な印象を与える独特の世界観が展開されます。コンプレックスに満ちた現代社会をブラックコメディの手法で描き出し、その中に溢れるエネルギーを感じ取ることができます。