砕け散るところを見せてあげる

平凡な高校生・清澄は、学年一の嫌われ者と言われる孤独な波留と出会い、波留のことをかまってやるようになる。波留もこの正義感の強い青年に次第に心を開くようになるのだが、波留は自分には秘密があるから、と清澄を拒絶する。家庭環境が、異様なほどきな臭くなってくる波留に、清澄も手を焼きついには清澄の身にまで危険が及ぶように。それでも、昔の自分と春を重ねてしまう清澄は、波留のヒーローになりたいと懸命にあがくが…。ラストシーンでは、愛の敬称といった物語の全貌がみえる、見ごたえのあるストーリー。

「砕け散るところを見せてあげる」は、竹宮ゆゆこのベストセラー小説をSABU監督が映画化した作品です。中川大志と石井杏奈のW主演で、彼らが挑んだ鬼気迫るシーンが見どころとなっています。物語は、多くの人が自身の境遇に苦しむ時代を描きつつ、愛が絶望から必ず救ってくれるという希望を観る者に伝えています。これは、常識を覆す衝撃の愛の物語で、観る者に深い感動と共感を与えます。