活きる

1940年代の中国。資産家のフークイは博打に明け暮れた揚げ句、借金で全財産を失い、妻も子供も家を出て行ってしまう。全てを失ったフークイは生業である影絵芝居の巡業中、内戦に巻き込まれやっとの思いで家へ戻るが、母は亡く、娘は口が利けなくなっていた。

「活きる」は、チャン・イーモウ監督が描く、毛沢東時代の中国を舞台にした家族ドラマです。時代に翻弄されながらも、必死に、たくましく生き抜こうとする家族の姿を感動的に描いています。映像美はもちろんのこと、愛情や憎悪、喜びや哀しみといった人間の感情を見事に表現しています。この作品は、生きることの困難さと美しさを同時に描き出し、観る者の心に深く響きます。