奥手な有馬武志は35歳にして独身。鳶の親方であり“大綱引”の師匠でもある父・寛志から、常々「早う嫁をもらうて、跡継ぎになれ」と言われていた。ある日、武志はふとした事件から韓国人女性研修医・ジヒョンと出会い、次第に心を通わせるようになるが…。

「大綱引の恋」は、420年続く鹿児島県薩摩川内市の伝統祭り“川内大綱引”に青春をかける青年と韓国人女性の切ない恋を描いた作品です。祭りに情熱を注ぐ人々の懸命な姿と迫力ある大綱引きシーンが、観る者の胸を打つ家族の物語と絡み合います。この作品は、伝統と青春、そして恋愛という普遍的なテーマを通じて、人間の生きる力と情熱を描き出しています。