とら男

1992年に起きた「金沢女性スイミングコーチ殺人事件」は、2007年に時効が成立。被害者の髪にはメタセコイアという植物が絡まっていた。事件が忘れられない元刑事・西村とら男は、メタセコイアについて調べる大学生・かや子と出会い、再捜査を決意する。

「とら男」は、時効が成立した実在の未解決事件をセミドキュメンタリータッチで描いたミステリー作品です。元刑事・とら男が犯人の目星をつけながらも逮捕に至らなかった事件に挑みます。彼自身が演じるとら男の視点から、闇に葬られた事件の謎と真実が現実とフィクションの二重構造で描かれます。この作品は、真実を追求するとら男の姿を通じて、未解決事件の深淵を覗き見る異色のミステリーとなっています。