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ジャーナリストのアルベール・バシュレ(ダミアン・ボナール)とパリのとある病院で心療内科医として働く新島小夜子(柴咲コウ)は、高級アパルトマンの1階で、エレベーターから出てきたミナール財団の元会計係ティボー・ラヴァル(マチュー・アマルリック)を襲撃。ガムテープで身体をぐるぐる巻きにし、寝袋に押し込むと、車で郊外の廃墟と化した隠れ家に連れ去り、監禁する。 壁の鎖に繋がれたラヴァルの前に、無言のまま液晶モニターを運んでくるアルベール。スイッチを入れ、そこに少女が微笑むホームビデオが映し出されると、彼はようやく「僕の娘だ。殺された」と重い口を開き、「娘のマリーは財団関係者に拉致された。あなたがやった。そうですね?」と詰め寄る。 だが、ラヴァルは「私はやってないし、何も知らない」と嘯くばかり。イライラを募らせたアルベールは拳銃を彼の頭に突きつけるが、小夜子に「焦らないで。時間はいくらでもあるんだから」と言われ、銃を取り上げられると、ようやく平静を取り戻し、その場を立ち去る。 すると、背後から「後で後悔するぞ」という、脅すようなラヴァルの声が聞こえてきたから、小夜子も黙ってはいない。一瞬の迷いもなく、彼のぎりぎりのところを狙って銃弾を撃ち込むと、鋭い眼差しで「このあたりには誰も住んでいない。いくら叫んでも、助けは来ないわ」と吐き捨てた。 アルベールと小夜子が出会ったのは3ヶ月前。娘の死のショックで精神を病み、小夜子が勤める病院に通院していたアルベールに、「私は 心療内科の医師です。5分ほどよろしいですか」と小夜子が声をかけたのが最初だった。そのときのことを思い出しながら、「結局、君まで巻き込んでしまった。どんなに感謝すればいいか」とアルベール。「いよいよね。ふたりで最後までやり遂げましょう」という小夜子の声にも力が入る。 彼らは本気だった。ラヴァルが「トイレに行かせてくれ」と叫んでも、失禁しても放置し続け、空腹を目で訴える彼の前でプレートに乗った料理をぶちまける酷い仕打ちを続けたのだ。そんなある日、過酷な状況に耐えきれなくなったのか、ラヴァルから驚きの証言が飛び出す。ミナール財団には有志たちが作った孤児院のような児童福祉が目的のサークルがあって、ラヴァルは「集められた子供たちはどこかに売られていったのではないか?子供たちを売買して売れ残ったら始末する、そんなことができる黒幕は財団の影の実力者ピエール・ゲラン(グレゴワール・コラン)しかいない」と主張したのだ。 だが、鵜呑みにはできない。ラヴァルから聞き出したピエールが潜伏する山小屋に向かったアルベールと小夜子は、猟師と一緒に山から帰ってきた彼を脅し、拘束。ピエールの入った寝袋を引きずりながら、猟師の追撃を振り切るように森林、丘陵地帯を駆け抜け、隠れ家に戻ると、ラヴァルの横の鎖にピエールを繋いでふたりを突き合わせる。するとやがて、彼らの口から、それまでのすべての出来事を覆す衝撃の真実が浮かび上がってきて…。 果たして、アルベールの娘マリーは、誰に、なぜ殺されたのか。事件の思いがけない首謀者とは─。 国境を越えた“徹底的復讐劇”の先に待つ真実とは──
【出演】
柴咲コウ ダミアン・ボナール 西島秀俊 青木崇高 マチュー・アマルリック グレゴワール・コラン
【スタッフ】
監督・脚本(黒沢 清)
動画配信サービス
配信状況 | 料金(税込) | 配信サイトへ | |
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見放題 |
初回31日間無料 2,189円/月 |
公式サイトへ |
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「蛇の道」の感想・レビュー評価
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2024.10.24視聴済み
ストーリーが進めば進む程にどんどんシリアスな展開になり、観ているこちらまでまるで迷路に迷い込んだような気持ちになりましたし、予想も出来ない展開ばかりで圧倒されました。
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2024.09.03視聴済み
想像していた通りのできでしたが、正直言ってあまりおすすめはしません。1998年の方の蛇の道の方が断然面白かったです。
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2024.08.20視聴済み
フランスを舞台にした物語ですが、日本人の黒澤清監督が手掛け、ヒロインも日本人の柴咲コウさんということで興味をそそられました。柴咲コウさんのフランス語が凄い。もともとアクションもこなせる女優さんでしたが、こういう凄まじい静と動を演じられるほどに成長されているとは…!と感嘆のひと言です。少女殺害事件を発端に浮かび上がる恐ろしい陰謀、誰が本当の敵で、誰が本当の味方なのか、少し視点をずらすと全く違う何かが見えてくる…まるで脳の中身が揺さぶられているかのような二時間でした。石畳の街、深い森…パリのロケはこの作品世界をさらに深くて暗いものにしています。よくこんな場所をみつけてきたな、と思うほど…。ツアーでは見られないあの街の風景も併せて味わうことをお勧めします。
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