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かつて映画監督だったレオノールも72歳になり今では電気代も払えずにいた。彼女の二人の息子のうち兄ロンワルドはずっと以前に事故で亡くなっており、残された弟ルディも仕事で遠くに行くことになった。そのせいでレオノールは精神的にも落ち込んでいた。そんなある日、新聞に掲載されていた脚本コンクールを目にした彼女は、現状を抜け出すために映画脚本の執筆に取り組み始める。その内容は「殺された兄の仇を弟が討つアクション映画」で、昔に書いたものの未完で終わっていた作品でもあった。脚本のアイデアを考えながら歩いていると、運悪く近所のカップルが投げたテレビが降ってきてぶつかってしまう。その結果、レオノールはヒプナゴジアに陥り現実と物語の世界を行き来するようになってしまった。その物語の世界とは、先ほどまで執筆していた仇討ちアクション映画の世界だった。レオノールは自分で書いた脚本の世界に入り込んでしまったのだ。レオノールは物語の世界で、兄の仇を討とうとする主人公と出会い共に旅をする。現実世界では、意識を失って入院しているレオノールをルディが看病をしていた。物語の世界では、レオノールは息子を亡くした女性と出会う。そこでレオノールは言った「私もロンワルドを撮影中の事故で亡くしてしまった」と。この未完の物語は亡くなったロンワルドへの贖罪の物語でもあった。ルディは今まで母親に対して冷たく応対していたことを悔い、レオノールを脚本の世界から引き戻そうとするが、レオノールは病室からもいなくなってしまう。ルディは現実の世界でレオノールを見つけようと奮闘する。かたやレオノールは物語の世界で未完脚本の結末を見つけようと奮闘する。過去に中途半端で終わってしまった自作品への納得のいく結末を……
【出演】
レオノール(シェイラ・フランシスコ) ルディ(ボン・カブレラ) ロンワルド(ロッキー・サルンビデス) 死んだロンワルド(アンソニー・ファルコン) バレンティン(アラン・バウティスタ) イサベラ(レア・モリナ)
【スタッフ】
監督・脚本(マルティカ・ラミレス・エスコバル) プロデューサー(Mario Cornejo Monster Jimenez) 撮影(Carlos Mauricio) 美術(Eero Francisco) 編集(Lawrence S. Ang) 音響(Corinne De San Jose) アソシエイト・ディレクター(Mikee dela Cruz)
「レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)」の感想・レビュー評価
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2024.10.03視聴済み
元監督のおばあちゃんが、再度、脚本作りをはじめたところ、事故で昏睡状態。そこから現実と脳内での映画撮影がはじまっていく。画質はおばあちゃんが現役だった頃のザラっとした感じ。展開もゆるやかで、どこか彼女自身の願望も混じっているんだろうか。もっとハチャメチャ展開でアップテンポなんだろうと予想していたから、肩透かしを食らう。エンディングのダンスは愛らしかった。
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