ノー・アザー・ランド 故郷は他にない
- 基本情報
- あらすじ
制作年: 2024年 / 制作国:
カテゴリ:映画 / ジャンル: ドキュメンタリー
【スタッフ】
監督[バゼル・エイドラ/ハムダーン・バラール/ユーバール・アブラハム/ラケル・ゾール]
イスラエルによる破壊と占領が今まさに進行している、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区<マサーフェル・ヤッタ>。その現状をカメラに収め世界に訴えることで故郷を守ろうとするパレスチナ人青年バゼル・エイドラと、彼に協力しようとその地にやってきたイスラエル人青年ユーバール・アブラハムによる決死の活動を、2023年10月までに渡って記録。住民たちが目の前で家を壊され強制的に追放される不条理な現実を、緊迫の映像であぶりだす。しかし惨状の中でも、同じ年齢の青年2人が共に過ごし対話を重ねることで、政治的背景や立場を越えた”命がけの友情”が生まれる奇跡的な瞬間を、本作は映し出していく。自由を願い強大な力に立ち向かうその姿は、「どうしたら人は分かり合えるのか?」という問いへの一筋の希望を、私たちに与えてくれるに違いない。監督は、彼らを含むパレスチナ・イスラエル両国の若き映像作家兼活動家の4人。ベルリン映画祭2冠をはじめすでに29の賞を獲得し、本年度アカデミー賞最有力の呼び声高い必見のドキュメンタリーだ。
※作品情報の一部はU-NEXTから引用しております。
引用元:https://video.unext.jp/
公式動画
レビュー 1件
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「ぼくの村」という視点で淡々と綴られるからこそ、ヨルダン川西岸の小さな村で起こる現実が生々しく伝わってくる。大義や政治を語るのではなく、ただ自分たちの家が壊されていく日常を記録するからこそ、普遍的なテーマが浮かび上がる。悲惨な出来事を描きながらも、過剰な演出はなく、冷静な視線が貫かれているのもいい。スマホを使った発信やメディアの力の描写も、現代的な視点を感じさせた。