2046

1967年の香港。アパートの一室で男が小説を書いている。彼はジャーナリストから小説家に転身した男。いま書いているのは『2046』というタイトルの2046年を舞台にした近未来小説。小説の登場人物たちは、＜2046＞行きの謎の列車に乗り込む。それは美しいアンドロイドが客室乗務員を務める不思議な列車。人々は＜2046＞に行けば、“失われた愛”を取り戻せると信じていた。ただし、それが真実かどうかを知る者はいない。なぜならば、そこへ行った人間は誰も戻ってこなかったから、ただ一人の男を除いて。そして、その男はいま、この列車の中にいた…。

"2046"は、1967年の香港で小説家に転身した男が書いている近未来小説のタイトル。物語は2046年を舞台に、美しいアンドロイドが客室乗務員を務める謎の列車「2046」に人々が乗り込む。彼らは「2046」に行けば失われた愛を取り戻せると信じているが、そこへ行った人間は誰も戻ってこない。ただ一人、その列車の中にいた男が例外だ。観る者の心を揺さぶるこの作品は、映画史を新たな時代へ導く。