「掟上今日子の備忘録」は、西尾維新のミステリー小説で、美女探偵・掟上今日子が主人公。彼女は「忘却探偵」と呼ばれ、寝てしまうと記憶が1日ごとにリセットされる特異体質を持つ。しかし、その体には忘れてはいけない大事なことが常にマジックで書かれており、どんな事件も1日で解決する。彼女に惚れてしまったのが、毎回何かの犯人に間違われては探偵のお世話になる「史上最も運が悪い男」隠館厄介。彼は、今日子と仲良くなっても、次の日には完全に忘れられてしまう。この二人の間に恋は芽生えるのか、そして彼女は毎回起こる不思議な事件を1日で解決するのか、その謎解きの面白さと忘却の儚さが描かれている。