東京から地元に戻り、祖母が住んでいた古民家に暮らし始めたアリスさんと、幼馴染の年下男子・晴海くん。
囲炉裏端でのグルメとほんのりした年の差恋愛がテーマの、心温まるドラマ『アリスさんちの囲炉裏端』が1月から始まります。
今回は、このドラマで主演を務める馬場ふみかさん、そして年下男子役を演じる佐藤瑠雅(さとうりゅうが)さんにドラマの見どころや年の差恋愛についてお伺いしました。
ドラマ『アリスさんちの囲炉裏端(いろりばた)』作品紹介
10年ぶりに東京から地元に帰ってきて、囲炉裏のある古民家にひとりで暮らすアリスさん。
久しぶりの再会にドキドキしていた幼馴染の男子高校生・晴海くん。年の差がある幼馴染のふたりをつなぐのは、アリスさんが住む古民家の囲炉裏端。おいしいご飯を楽しみ、相手の笑顔にふと目を奪われる。アリスさんと囲む囲炉裏は昔と同じようにあったかくて――。
大人気コミックスが待望の実写ドラマ化。囲炉裏がつなぐピュアな年の差恋愛と、癒しと美味しさがたっぷり詰まったグルメドラマ。
2025年1月7日よりBS-TBS、CBCテレビ、RKB毎日放送、HBC北海道放送、テレビ神奈川、KBS京都にて順次放送。映像配信サービスLeminoにて同日朝10時より先行見放題独占配信。
●ドラマ『アリスさんちの囲炉裏端』公式X @alice_no_irori
●ドラマ『アリスさんちの囲炉裏端』公式Instagram @alice_no_irori
年齢差や仕事のキャリア。刺激を受け合いながらのドラマ撮影
―今回は、大人気コミックスの実写化。さらに囲炉裏がつなぐ年の差恋愛の要素もあるドラマですよね。
馬場ふみかさん(以下、馬場):私は都会から田舎に帰ってきたアリス役。佐藤瑠雅(りゅうが)くん演じる17歳の高校生・晴海くんは、幼馴染という設定ではありつつも、普段の2人の関係性には年の差を感じないような瞬間もたくさんあります。年下男子ってどうなの?という部分は、ぜひドラマを見ていただけたらと思います。
キャラクターの誰もが癒しや温かさを持っているので、温かい気持ちになりながら撮影しました。
―実年齢でも馬場さんは29歳、佐藤さんは23歳。まさに“年の差”の関係ですね。
馬場:佐藤くんの第一印象は、「若いな」でした。キラッとした少年らしさを感じたんですが、いざ現場で撮影していくと、しっかりしていて、いろいろなことを考えてお芝居している。最初に感じた若さの奥に、ちゃんと大人の男性が隠れているなと思いました。
ただまあ、すごく生意気で(笑)!いちいち私にちょっかいを出してくるんです。
とはいえ、初対面でご一緒するとき、緊張したり、どうやってコミュニケーションを取っていかなきゃと思う中、すごくラフに話しかけてくれるから、それはすごくありがたかったです。
佐藤瑠雅さん:僕は、馬場さんは、「お姉さんだ!」というのと同時に、「かっこいい人だな!」というのが第一印象でした。
馬場さんの演技には、すごく引き付けられました。馬場さんにしか出せないような色のお芝居をされるので、そこはすごく見習いたいです。馬場さんが泣くシーンで、僕もつられて泣いちゃう、なんてこともありましたし。
あと、馬場さんはモデルもやられているので、衣装合わせがとにかく早いんです。僕が準備を終えると、馬場さんはそれを待っている、みたいな(笑)。
キャリアもある方なので、いいところをいっぱい盗みたいと思いながら現場に臨んでいました。現場をすごく引っ張ってくださるので、馬場さんのおかげで、僕は気を楽にして自由に高校生っぽいお芝居ができたんじゃないかなと思っています。
僕の中では、馬場さんはまさに「アネゴ」的存在です(笑)。
―お互い、相手役のどんなところに魅力を感じましたか?
馬場:そうだなあ、私は、アリスさんにドギマギしていることが多い晴海くんが可愛くて。その一方で、力仕事を率先してやってくれる姿が頼もしくてしっかりしていて、そこも素敵に感じました。大人と子どもの狭間にいる感じ。大人になりたいけれど大人じゃない、かといって子どもでもない感じがよかったです。
佐藤:原作を読んだときに感じていたアリスさんのキャラクターがあって、自分なりに解釈して現場に入ったんですが、馬場さんは想像の上をいくアリスさんを演じられていました。まさに馬場さんにしか演じられないアリスさんだったので、ただ圧倒されました。
もっとふんわりしたイメージかなと思っていたのですが、馬場さんのアリスさんは、いろいろと辛いこともくぐりぬけて大人な女性像だったので、本当にすごかったです。
鹿や猿、イノシシの気配も感じる、自然あふれる里山でのロケ
―撮影のために1ヶ月間滞在した京都府綾部市は、自然が豊かで素敵なところですね。
馬場:撮影したお宅は山を登ったところにあったのですが、現場に向かう途中に、鹿が車の前をサッと横切ることもありましたし、夜になると鹿の鳴き声が聞こえてきたりして…。
佐藤:猿もいたし、イノシシが通った後のにおいも感じました。こういう経験は都会では味わえないですよね。
馬場:撮影しながらカマキリを探したりね!そんな夏休みの少年みたいな感じで撮影していました。
―囲炉裏端で食べる料理も、すごく美味しそうです!
馬場:佐藤くん、めっちゃ食べてたよね(笑)。
佐藤:めちゃくちゃ食べました!
馬場:1話の厚切りベーコンを炭火で焼いてパンに挟むサンドイッチ、美味しかったよね!
大きくて顎が外れそうになっちゃって(笑)。
やっぱり、コンロのつまみを回せばすぐに火が着く生活とは違って、囲炉裏は火をつけることからスタートなんです。それができて初めて、やっと料理を作り始められるありがたみを、すごく感じました。
―普段、囲炉裏で料理することなんてないですもんね。
馬場:1話目で、アリスの家に高校生の晴海くんが遊びに来て、サンドイッチを作るために囲炉裏の火を起こすシーンがあるんです。
セリフ言いながらどんどん薪をくべて、火吹き棒で空気を送り込みながら火を起こすんですが、私めちゃくちゃ緊張してしまって。セリフを言いながら火を起こすまでを長いワンカットで撮影したので、うまくいったときには「やったー!」って思いました。
囲炉裏料理を出してくれるお店も好きなんですが、そこで食べられるのは定番囲炉裏料理の鍋のようなもの。今回のドラマの中での囲炉裏料理は、想像していたものとは少し違ったので、それが面白かったし、楽しかったし、美味しかったですね。
―佐藤さんは、撮影で印象深かったエピソードはありますか。
佐藤:僕は走るシーンです。すごく走りました…。
トラックを追いかけるシーンもあるんですけど、現役高校生らしい走りをしなくては行けなかったので、23歳の僕としてはきつかっ…いえ、楽しかったです(笑)。
あと、おじいちゃん役の加藤雅也さんとのシーンも思い出深いかな。
僕にとって雅也さんは、今までいろいろな作品に出演されているのを見てきたすごい俳優さんなので、共演となると、かなり緊張したのですが、ずっと家族として過ごしてきた雰囲気を出そうと一生懸命考えて撮影に臨みました。
馬場「年下の男の子は無邪気さが魅力」佐藤「年上のお姉さん、ウェルカムです」
―演じられた役と、ご自身と似た部分や違う部分はどんな点でしたか?
馬場:アリスさんと私との違いは、料理するというところですね(笑)。私、普段あまり料理しないんです。
アリスさんは生活を楽しんでいる感じがあって、私と違うからこそ、演じていて魅力的に感じました。
アリスさんと似ている点は、人との関わり方が不器用というところかな。一見朗らかでみんなと話題を合わせることはできるものの、実はなかなか本音を言えないところがある。アリスさんの気持ちがすごくわかりました。
佐藤:僕が晴海くんと似ているのは、小さい頃ひいおばあちゃんっ子で、自然豊かな土地(岩手)で育ったこと。さすがに囲炉裏はなかったですが、自然の中、1人で走り回って遊んでいたのは小さい頃の記憶にあるので、きっと晴海くんも自分と同じような環境だったんだろうなって考えながらお芝居できました。
あとは、空手をやっていること。現場のスタッフさんからも「初めて佐藤くんがかっこよく見えたよ」っていじられました(笑)。
晴海くんと違うのは、学校での過ごし方。晴海くんはどちらかというと静かで大人っぽい印象ですが、僕はみんなでワー!キャー!って叫んで楽しく過ごしていました。
―今回、歳の差の恋愛もテーマのひとつですが、お2人は年の差のある異性はどんな印象でしょうか。
馬場:あまり年が離れていると実感わかないですが、でも年下の男の子は全然大丈夫です。無邪気なところが魅力かなと。
佐藤:僕は、年上のお姉さんとの恋愛は全然ウェルカムです。
もともと中高生時代に、先輩と交流することが多かったので、年上の人のほうが気が合うんです。
―ちなみに、アリスさんは都会で心が疲れて田舎に帰ってきた女性とも思えるのですが、馬場さん、佐藤さんの、心が疲れたときのリフレッシュ法もお聞きしたいです。
馬場:好きなものを食べる!あとは友達と美味しいお酒を飲むこと。これに限るかなと思います。あとは、時間が許せば、東京を離れて国内旅行に行くことも。
佐藤:僕も友達と遊ぶというのは同じですね。僕があまり家を出ないインドア派なので、遊ぶにしても、家に招いたり、逆に友達の家に遊びに行ったり。あとは“寝る”ですね(笑)。
家から出ないで、ちょろっとベランダに出るくらいの感じが、一番心が整います。
―気晴らしに料理をすることも…?
馬場:料理したくない、わけではないんですけれど、う~ん、たまにはやってもいいな、くらい…?
佐藤:僕は料理はするほうです。自分のために作るよりは、人のために作るほうが好きなんですが、ドラマのアリスさんのように、料理を作ってもらうっていうのも嬉しいです。
ハラハラする瞬間が多い時代。ぜひこのドラマで癒されてほしい
―今後、俳優として挑戦したい役などはありますか?
馬場:明確に“この役”というのはないです。10代、20代前半、20代後半と経験してきて、年齢によって役柄のライフステージが変わっていくなと感じているんです。
20代前半は学生や新人の役が多かったのですが、20代後半に入ると精神的に自立していたり、結婚していたりという役柄も増えてきました。きっと30代になったら、また少し変わってくるかなと思うので、それはすごく楽しみですね。
佐藤:僕は今のところ、晴海のような普通の男の子というか、優しくてほんわりした役をいただくことが多いので、そういった僕に求められている役をこなしながら、振り切った役もやってみたいなという思いがあります。
―最後に、このドラマの見どころを教えていただけますか。
馬場:一番は、毎話毎話の美味しい囲炉裏料理を見て楽しんでいただきたいです。囲炉裏を囲んで、アリスさんの元に集まってくるさまざまな登場人物たちの人間模様もすごく素敵に描かれていますので、そこはやっぱり見どころかなと思います。癒されるドラマになっていますので、疲れた日にぜひ見ていただきたいです。
佐藤:僕も出来上がったドラマを見せてもらったのですが、すごくゆっくり時間が流れていて、心を落ち着かせながら見られるいい作品になっていると思います。ハラハラさせられるようなドラマが多めの時代に、あったらいいなという癒し系ドラマのひとつだと思いますので、いろいろな方に見ていただきたいですね。
馬場ふみか(ばばふみか)プロフィール
1995年6月21日生まれ、新潟県出身。2014年に映画『パズル』で女優デビュー。インナーブランド『misora』クリエイティブディレクター。
第44回ヨコハマ映画祭にて『恋は光」の演技が評価され最優秀新人賞を受賞。『仮面ライダードライブ』(テレビ朝日)で敵女幹部・メディックを演じて話題となり、映画『黒い暴動』で初主演。『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』3rd Season、2018年映画『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』に新人フライトナース雪村双葉役で出演しさらなる注目を集め、2018年『深夜のダメ恋図鑑』(2018年・テレビ朝日系)で地上波連ドラ初主演。趣味は音楽鑑賞・カラオケ・ショッピング。特技はバレエ・ピアノ。
●馬場ふみか X @Baba_Fumika
●馬場ふみか Instagram @fumika_baba
佐藤瑠雅(さとうりゅうが)プロフィール
2001年4月17日生まれ、千葉県出身。2021年にメンズダンス&ボーカルグループオーディション番組で追加メンバーとして合格。『仮面ライダーギーツ』(2022年・テレビ朝日系)桜井景和役、『彼のいる生活』(2024年・日本テレビ系)でW主演。特技は人前で歌を歌うこと、サッカー、空手、ギター、ボイパ、人と仲良くなること、テレビゲーム、インターネット関係、温泉、食べること、人間観察
●佐藤瑠雅 X @sato_ryuga_offi
●佐藤瑠雅 Instagram @official_sato_ryuga
●佐藤瑠雅 TikTok @sato_ryuga_official
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佐藤瑠雅さん出演作はこちら
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馬場ふみかさん
ヘアメイク/北原果(KiKi.inc)
スタイリスト/石田綾
佐藤瑠雅さん
ヘアメイク/森香織
スタイリスト/津野真吾(impiger)
ジャケット¥65,780(セットアップ価格)パンツ¥65,780(セットアップ価格)/共にAyne doppio
その他スタイリスト私物
※全て税込価格
※着用したジャケットとパンツは、セットではありません。
※ジャケット、パンツそれぞれの値段は御座いません。
取材・文:小澤彩
撮影:髙橋耀太