映画「秒速5センチメートル」を見れる動画配信サービス・あらすじ・キャスト・レビュー

作品ページ
作品ページ

U-NEXT

映画「秒速5センチメートル」は、2007年に公開された新海誠監督の劇場アニメーションを実写映画化した作品です。

主演は、2022年に公開された新海監督作「すずめの戸締まり」で閉じ師の青年・草太を演じた松村北斗。共演は高畑充希。

公開から18年たってもなお、愛され続ける普及の名作アニメーションが実写化されました。

小学生から中学生、大人になっても色あせない、大切な人との巡り合わせを丁寧に描いた物語です。

制作国日本
作品カテゴリー映画
公開日2025年10月21日
作品ジャンルラブストーリー・ラブコメディ
公式サイト公式サイトへ移動する

※2025年10月15日現在の配信状況を記載しています。詳細は各サービスの公式サイトをご確認ください。

映画「秒速5センチメートル」を見れる動画配信サービス

現在配信中のサービスはありません。

動画を無料で見るには?

Dailymotionなど映画やドラマなどのフル動画を無料で見られるサイトもありますが、違法なサイトを利用するとマルウェアの感染や著作権侵害などのリスクがあるので注意してください。

動画を無料で見たい場合は、公式の動画配信サービスを利用するのがおすすめです。

多くの動画配信サービスでは、初回は無料のお試し期間が設けられているので、無料期間を利用して映画やドラマを見られます。

放送中の番組はTVerで無料で見れる!

民放局が共同で運営する「TVer」なら登録不要・無料で動画を見られます。

期間限定配信になりますが、各局で放送中の一部のドラマやアニメ、バラエティ番組などが見逃し配信されており、基本的には1~3話までと、最新話が1週間限定で配信されているので、最新話を見逃してもTVerでサクッと見ることが可能です。

映画「秒速5センチメートル」のあらすじ・キャスト・レビュー

1991年の春。貴樹と明里は東京の小学校で出会った。

互いの孤独にそっと手を差し伸べるように、二人は少しずつ心を通わせていった。

卒業と同時に明里が引っ越してからも、二人は文通を重ね、相手の言葉に触れるたび、たしかにつながっていると感じられた。

中学一年の冬。吹雪の夜に栃木・岩舟で再会した貴樹と明里は、雪の中に立つ一本の桜の木の下で、最後の約束を交わした。

「2009年3月26日、またここで会おう」

時は流れて2008年。東京で働く貴樹は、人と深く関わらないようにして日々を送っていた。

30歳を目前に、自分の一部が遠い時間に取り残されたままだと気づきはじめる貴樹。そんな時にふと胸に浮かぶのは、色褪せない風景と、約束の日の予感。

明里もまた、あの頃の想い出とともに、静かに日常を送っていた。

  • キャスト
  • スタッフ

遠野貴樹[松村北斗] 篠原明里[高畑充希] 澄田花苗[森七菜] 高校生 遠野貴樹[青木柚] 水野理紗[木竜麻生] 幼少期 遠野貴樹[上田悠斗] 幼少期 篠原明里[白山乃愛] 輿水美鳥[宮﨑あおい] 小川龍一[吉岡秀隆]  

原作[新海誠] 監督[奥山由之] 脚本[鈴木史子] プロデューサー[玉井宏昌]  

編集部レビュー

「君の名は。」「天気の子」「すずめの戸締り」などの新海誠監督による初期作の同名劇場アニメーションを実写映画化した作品です。

新海誠監督作品初の実写映像化になります。
小学生の時に出会い、小学校卒業と同時に遠くに離ればなれになった少年と少女の18年間にわたる人生を描いています。

新海誠監督の初期作のアニメ版はとても切ないけど素敵な作品でした。
アニメのオリジナル版は上映時間63分という中編でしたが、今作は実写化ということもあり上映時間は121分。

倍ほど長くなっていますが、非常に上手くエピソードなど肉付けされていました。
アニメより肉厚になっている分、ドラマ的にも演出的にも厚みが増していました。
増やされたエピソードの挿入の仕方も、無理やり入れ込んだ感じもなく、とても自然な感じに入り込んでいて違和感が全くなかった。

原作アニメの足りなかった部分を、非常に上手く補っている感じがしました。

全体の構成もアニメ版とは結構違っているところが多かったです。
無理やり構成や見せ方を変えた感じがなく、実写化にあたって肉付けされたエピソードに必要であるシーンや構成の見せ方で、とても自然な見せ方でした。

アニメ同様、ふたりの初恋の思い出が、切なく描かれています。
実写化になり、人が演じることににより、よりその切なさが伝わるシーンが多くなっていたと思います。
きっとどの世代にも響くとても素敵な作品になっています。
ちゃんと新海誠の世界観もリスペクトして、それを実写の映像に落とし込んでいましたね。
観終わった後、とても余韻に浸って印象に残る作品になっていますね。

東京から栃木に向かう電車が、雪で遅延して約束の時間より4時間も遅れる岩舟駅までのくだりは、アニメ版ほど引っ張ってないような気はしましたが、実写版でもとても印象的なシーンでした。

クライマックスに向かうためには、必ず必要になるとても重要なくだりのエピソードになっていますね。
きっとずっと不安で雪の降る寒い中、夜中まで一人でまっていた明里(あかり)。
貴樹(たかき)と出会えた時に思わず溢れてしまう涙は、安堵さと喜びと怖さや不安な気持ちから解放されたから出た涙というのがとても理解できる演技だったし、演出でした。
とても気持ちが伝わるいいシーンでした。
ここは多くの日が泣きのポイントになると思います。

ストーリーや舞台設定はアニメオリジナル版とだいたい同じではありますが、アニメ版にはないエピソードもたくさん持ち込んであります。

アニメ版では、物語の進行はモノローグで進めていました。
実写版でもモノローグはありますが、かなり少なめになっています。
セリフと表情、エピソードでの進行が中心になるので、よりそれぞれのシーンがドラマチックになっています。
文学的な世界観もあるし、詩的なところもある。
その感じがとても心地よいです。

映像もとても美しいです。
アニメ版と同じ風景の映像があったり、カット割や構図もアニメ版と同じなところもがいくつかあるところなど、とても原作にリスペクトも感じられます。
初恋の感情の描き方も、もどかしさの雰囲気もしっかり表現出来ているし、キューンと胸を締め付けられる切なさもちゃんと表現出来ている。

物語的には特にに大きな事件や印象的ななにかが起こるわけでもないですが、とても切ない気持ちになってしまいます。
ひとりの人を長い間思い続ける切なさや、人を好きになる苦しみ、それだけでなく喜びも描かれています。

最後のカット、終わり方はアニメ版と同じ終わり方でしたが、実写版ではドラマが肉厚だった分より切なく、でもこれからまた新たな人生が始まるという、前向きな気持ちにもになれる雰囲気もありました。

それと、音楽がとてもいいです。
全てのシーンに見事にマッチしていて、心地よさを感じ美しいサントラでした。
アニメ版の主題歌だった山崎まさよしの楽曲「One more time, One more chance」が、ここぞいうところで流れるのもいいですね。
ここも泣きのポイントかもしれません。

今作は全編ロケ撮影だそうです。
全編デジタル撮影した後に、16mmフィルムレコーディングという手法で撮られたようです。
その手法で撮られているので、デジタルの画像っぽい雰囲気は少なく、フィルムで撮影した絵の質感がありました。
実際のフィルム撮影ではありませんが、ノスタルジックさも含め雰囲気がばっちり出ていました。

【レビューを書いた人】
映画大好きroninです。
年間、劇場など新作を350本前後、その他配信などで約700本以上の映画を観ています。
ラジオドラマを数本、映画のシナリオや企画も執筆しています。
たまに映画のトークイベントやラジオにも出演。
映画検定2級。
アメブロで映画のブログやってます!
https://ameblo.jp/roninfilms/