映画「インフィニティ・プール」は鬼才ブランドン・クローネンバーグ監督による長編第3作目のスリラー映画です。独特の不気味な世界観が印象的で、かなり過激なグロテスク表現が出てきます。
クローンという倫理に関わる深いテーマも相まって見終わった後は放心状態になってしまうような重さがあります。スリラー好きにはたまらない映画。
| 制作国 | アメリカ |
| 作品カテゴリー | 映画 |
| 公開日 | 2024年4月5日 |
| 作品ジャンル | ホラー・パニック |
| 公式サイト | 公式サイトへ移動する |
映画「インフィニティ・プール」のあらすじ・キャスト
スランプ中の作家ジェームズは妻エムと高級リゾートを訪れる。
そこで出会ったガビに誘われ敷地外へ出た際、彼は死亡事故を起こしてしまうが、この国には富裕層が罪を犯した場合、自身のクローンを身代わり死刑にできる法律があった。
ジェームズもその制度を利用し罪を免れるが、それを機にガビとその仲間たちの倒錯的で暴力的な快楽の世界に足を踏み入れる。そして、罪悪感なき犯罪と歪んだ欲望が渦巻く中で、徐々に彼は自己を見失っていく。
- キャスト
- スタッフ
ジェームズ・フォスター[アレクサンダー・スカルスガルド] ガビ・バウアー[ミア・ゴス] エム・フォスター[クレオパトラ・コールマン] アルバン・バウアー[ジャリル・レスペール] スレッシュ[トーマス・クレッチマン]
監督[ブランドン・クローネンバーグ]
映画「インフィニティ・プール」のレビュー
見ている人が少なそうな傑作
胸糞
B級好きにおすすめ
たとえ故意ではなくても罪を犯したら即死刑宣告。でもお金さえ払えばクローンを作って、自分の代わりにクローンが刑を受ける。という、かなりぶっ飛んだ設定の、SFといえばSFなんですがかなり哲学的な問いを内包したサスペンスホラーと言えるかと。独特の設定、語り口。それほどグロイ描写があるわけではないですが、じわじわと内面に迫ってくる違和感、恐怖感、一体この人たちは何をやってるんだという理解のしがたさなど、きっとダメな人には全くダメな映画だと思いますが、あくまでこれは思索するための哲学映画だと受け止められる人にはどこまでも深掘りできて興味の尽きない映画だと思います。さすがクローネンバーグの息子だと思います。お父さんよりもエンタメ度は少なく、尖った映画を作る人だなと思います。今後も楽しみです。

