映画「ジオラマボーイ・パノラマガール」は1989年に刊行されたコミックから実写映画化された作品で、その当時と現代が融合されたような不思議なノスタルジーを感じます。
将来への不安や葛藤を抱えながらも、友達や家族とともに大人へと成長していく、王道ストーリーでありながら岡崎京子さんの独特な世界観も入り混じる描写が見どころです。
| 制作国 | 日本 |
| 作品カテゴリー | 映画 |
| 公開日 | 2020年 |
| 作品ジャンル | ラブストーリー,ラブコメディ |
| 公式サイト |
映画「ジオラマボーイ・パノラマガール」のあらすじ・キャスト
ある日、東京に住む平凡な高校生・渋谷ハルコは、路上で倒れている神奈川ケンイチと出会い、一目ぼれする。
「世紀の恋愛」だと言って大はしゃぎするハルコであった。
ケンイチは真面目な学生だったにも関わらず、受験を目前に衝動的に学校をやめてしまっていてそれどころではなかったり、さらに勢いでナンパした危険な香りのする女の子・マユミに夢中になっていったりで、2人の恋愛は遅々として進展しない。
平行線になってしまった2人の恋愛は、どこへ向かうのか。2人の頭を悩ますのは、恋愛はもちろん、友達や家族や、自分のこと。思春期の恋と成長を描いた作品。
- キャスト
- スタッフ
渋谷ハルコ[山田杏奈] 神奈川ケンイチ[鈴木仁] カエデ[滝澤エリカ] マル[若杉凩] 渋谷ナツ[平田空] タオラ[持田唯颯] リョーヘイ[きいた] キンヤ[遊屋慎太郎] 渋谷アキヒコ[斉藤陽一郎] 山形先生[黒田大輔] 神奈川サカエ[成海璃子] マユミ[森田望智] 渋谷フユミ[大塚寧々]
【監督】
瀬田なつき
【原作】
岡崎京子
【音楽】
山口元輝
【脚本】
瀬田なつき
【製作】
千葉伸大 新井重人 本田拓夫 押田興将 有馬一昭
映画「ジオラマボーイ・パノラマガール」のレビュー
このレビューはネタバレを含みますこのレビューはネタバレを含みます
不思議な映画だった。とっ散らかっているのに、それをまったく感じさせない。重すぎず軽すぎず、独特の浮遊感が心地よくて、こういう雰囲気がたまらなく好き。ハルコとケンイチの自由さと純粋さが際立っていて、どこか生きづらそうな感じが良い。セリフや演出、キャラクター造形が羽のように軽やかで、スケボーといった小道具も世界観を豊かにしていた。

