近畿地方のある場所について

なかなか怖かった…。
何度か鳥肌がたちました。
かなり全体的に不気味さがあり、グッと集中して観ることが出来ます。
白石晃士監督は、個人的に当たり外れがあるのですが、今作はとても面白かったです。
ちなみに、「地獄少女」「サユリ」「ノロイ」大好きです。
それに怖いだけでなく、若干の笑いどころもあったりするのも良かったです。
怖い霊の映像が、投稿ビデオみたいなクオリティでそれがまたリアリティを感じてしまうんです。
フィクションだとわかりながら、「もしかして本当かもしれない」って思ってしまうんですよね。
霊のビジュアルもかなり不気味で、ちょっとゾワゾワしてしまいました。
また、気持ち悪いところもあります。
胸糞が悪くなるところもあります。
色々な点で、しっかりホラー映画していました。
今作は、かなり白石晃士監督の「ノロイ」っぽいのがいいですね。
原作者である背筋が白石晃士監督の「ノロイ」から影響を受けたと言っておられるので、その影響をかなり反映しているのだと思います。
なのでかなりの「ノロイ」寄りにはなっているんでしょうね。
今作は「ノロイ」よりは、メジャーな作りになっています。
「ノロイ」をメジャー映画にしたって感じでしょうか。
「ノロイ」の時よりだいぶ予算も多くなっているでしょうからね。
それでも、今作の作りや作風はカルト的な感じなので、その世界観も良かったかもしれません。
序盤は白石監督らしい、モキュメンタリーホラーで展開します。
これが怖いんです。
得体の知れない怖さがあり、ゾクゾクします。
VTRや動画投稿風の映像が怖い。
見てはいけないものを見てしまった感があります。
とても気味が悪いので、なんかそこにいる居心地も悪くなったりで、精神的にもザワザワしてしまう怖さがあります。
あと、昔話のアニメも、とても圧迫感があり気味が悪いです…。
それから音楽がとても雰囲気を出していました。
あの太鼓の音。
お経みたいな声…。
ずっと無理やり圧迫されているような感じがあります。
この音楽の効果は絶大でした。
でも、後半というよりラストにホラー度はちょっと失速してしまいます。
そこは賛否あるかもしれないところですね。
詰めが甘く物足りないと思うか、ここで一気に盛り上がった…と、賛否両論ありそうなラストでした。
まあ、ラストはあんな感じにしたくなるんでしょうけどね。
ただ、展開的には予想外なものでした。
ちょっと驚いてしまいました。
それと、ちょっと色々とわからないところがるのもたしかです。
呪いの発動条件とかがわかりません。
どうして近畿地方なんかとか…。
ほか、?って思うところがいくつかあったんですが、そのわからないところも怖さの要因なんでしょうかね。
人は正体がわからないもの、理解できないものに恐怖を感じますからね。
たしかにわからないところも含めて、不気味さがずっとありました。
入場特典で、書き下ろし短編小説のQRコード付きお札みたいなカード貰えたのですが、怖くてアクセスしませんでした(笑)。
白石晃士監督作品としては、2016年の「貞子vs伽椰子」は、約10億円。
2018年の「不能犯」は、約7億7,000万円。
2019年の「地獄少女」は、約1,000万円。
2022年の「愛してる!」は、約700万円。
2023年の「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」は不明。
2024年の「サユリ」は、約4億4,000万円というような興行収入なのですが、今作は話題になるほどのヒットを飛ばしました。
約14億円(2025年9月初旬現在)を稼ぎ出しています。
2025年の夏休みの同時期に公開された「事故物件ゾク 恐い間取り」が約10億円なので、今作はそれを上回るヒットになっています。
たしかに、怖いですからね。
【書いた人】
映画大好きroninです。
年間、劇場など新作を350本前後、その他配信などで約700本以上の映画を観ています。
ラジオドラマを数本、映画のシナリオや企画も執筆しています。
たまに映画のトークイベントやラジオにも出演。
映画検定2級。
アメブロで映画のブログやってます!
https://ameblo.jp/roninfilms/
制作国 | 日本 |
|---|---|
作品カテゴリー | 映画 |
公開日 | 2025年8月8日 |
作品ジャンル | ホラー・パニック |
公式サイト | 公式サイトへ移動する |
あらすじ
行方不明になったオカルト雑誌の編集者。彼が消息を絶つ直前まで調べていたのは、幼女失踪、中学生の集団ヒステリー、心霊スポットでの動画配信騒動など、過去の未解決事件と怪現象。
彼はなぜ消息を絶ったのか?いまどこにいるのか?
同僚の編集部員は、女性記者とともに彼の行方を探すうちに、恐るべき事実に気がついた。
すべての謎は「近畿地方のある場所」へとつながっていたのだった…
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レビュー 6件
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~5
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50%
〜3
33%
〜2
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〜1
17%
2025.8.25
落書きちゃん/10代/無回答
0
モヤモヤ よくわからない B級好きにおすすめ
怖いから怖いのが嫌いな人は、見ないほうがいいと思います
たくさん出てくる資料映像のクオリティが高すぎて本当に怖かったです。質感も内容もリアルすぎてその瞬間の怖さでいったら過去1だったかもしれません。ラストはやりすぎ感あるけどホラーだしあのくらい大げさでも私は全然許容範囲!
あまり期待しないで観たが予想通りそこそこだった。日本のこういうホラーはやはり怖くなくてつまらない。赤楚衛二が好きだから観たが、中学生が喜びそうな映画だった。
2025.8.20
なつほ/50代/無回答
0
不思議と不気味が交差し、鑑賞後は何とも言えない空気に包まれました。
バラバラのようで繋がりがあるのも、作品の魅力になっていると思います。
2025.8.19
あついなつ/40代/女性
0
静かな風景が、逆に不気味さを引き立てていて、じわじわと怖さが染み込んでくるような作品でした。派手な演出は少ないですが、日常のすぐ隣にある何かを感じさせる描写がとてもリアルで、見終わった後もしばらく頭から離れませんでした。
2025.8.12
ナッシー/30代/女性
0
以前から小説が気になっていたけれど、読めずじまいだったので、映画化に伴い早速鑑賞してきました。もちろん怖いところもあって楽しめたけれど、やっぱり原作小説を読んだほうが、もっと楽しめそうだなって感じました。
キャスト
【出演】
瀬野千紘[菅野美穂] 小沢悠生[赤楚衛二]
【スタッフ】
監督[白石晃士] 原作[背筋] 脚本[大石哲也] 白石晃士 脚本協力[背筋] 製作[桑原勇蔵] 山田邦雄 松本拓也 遠藤徹哉 弓矢政法 高橋紀行 加藤幸二郎 冨田賢太郎 野村英章 五十嵐淳之 桑原佳子 製作統括[佐藤貴博]
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