人気シリーズ小説『恋愛禁止』がドラマ化。恋愛の果てに一線を越えた人物たちが繰り広げる、“恋愛ホラー”サスペンスです!
瑞帆への愛ゆえにストーカー行為に走る投資家・郷田肇を演じる渡邊圭祐(わたなべ けいすけ)さんにインタビュー。現場のエピソードや作品の見どころを伺いました。
ドラマ『恋愛禁止』作品紹介
伊原六花が演じる主人公・木村瑞帆は、不動産会社で働く女性。地元の静岡を離れ東京で働いていた。そんな彼女の前に現れる3人の男性ー
1人は、ある時期彼女の世界の中心だった元恋人。彼女が多感な時期に心の支えになったことで交際に発展。しかし交際していくうちに、束縛が強くなっていき、暴力をふるうまでに・・・。彼女は元恋人から逃げるために東京に出てきたが、居場所を突き止められてしまう。
1人は、知人の紹介で知り合い、悩んでいる瑞帆に寄り添い、交際に発展した恋人。そしてもう1人は、純粋さの果てに歪な愛を向けてきた事件の目撃者。ある出来事から瑞帆の存在を知り、それ以来遠くから彼女を観察し、見守り続けている。
彼らは瑞帆に何をもたらすのかー瑞帆を中心とした愛が巻き起こす物語の結末とは?そして謎の事件の真相は?
(※ドラマ『恋愛禁止』公式サイトより引用)
2025年7月3日~毎週木曜よる11時59分放送(読売テレビ・日本テレビ系)
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「運命の人だ!」と思える郷田のピュアさは、素敵な部分でもある

ー瑞帆(演・伊原六花)との距離の詰め方がわからず、いつの間にかストーカー行為に走る個人投資家・郷田肇を演じた渡邊さん。改めて、郷田はどういった役柄でしたか?
渡邊圭祐(以下、渡邊):今回郷田を演じるうえで、僕の中でのキーワードは“ピュア”でした。
瑞帆のことを愛しているのに、アプローチ方法を間違えてストーキング行為に走ってしまう。根底にあるのはピュアな愛情や原動力で、ただ選択をするのが下手くそなだけなんです。なので、郷田が悪人っぽく見えないようにしよう、というのはすごく気を付けていました。
ー役作りで力を入れた点を教えてください。
渡邊:彼のピュアさを表現するために、感情の起伏を激しく演じました。大人ってある程度感情を抑制できるけど、郷田は子供のように感情に波があるんです。だから、急に叫んだり..。そういった部分で郷田のパーソナリティを表現できればいいなと思いました。
物語にミステリーの要素もあるので、「これはどっちなんだ?」というような、意味深な表情をしたり。楽しみながら演じていました。いろんな顔を持っていて掴みどころがないのが郷田らしさだと思います。

ーそんな郷田の性格を、渡邊さんご自身はどう思いますか?
渡邊:郷田のピュアさや熱意は、すごく素敵な部分だと思います。なんかずっとピュアについて語っちゃってますけど(笑)。
郷田のようなピュアさって、みんなが持てるようで持てないものだと思うんです。やっぱり大人になると、素敵な人に出会っても“彼氏とかいるのかな?”とか考えちゃうじゃないですか。
でも郷田はそういうフィルターをすっ飛ばして、「運命の人だ、守ってあげなきゃ!」って直感で感じるんです。
それってすごく素敵なことだし、ある意味では尊敬できる部分だなと思います。
ー確かに、大人はピュアな心を失いがちですね。
渡邊:実際にそのピュアさを言葉にするシーンもあって。「愛するということは尊いことです。何も恥ずかしいことじゃありませんよ」と言うんです。そんな少し恥ずかしくなるようなセリフをすっと言うもんだから(笑)、郷田はやっぱりすげえなって。
お互いボケてツッコみ合う、仲のいい現場。ドラマは一挙手一投足に注目・考察して楽しんでほしい

ー印象に残っているシーンを教えてください。
渡邊:一話の最初のシーンです。小久保寿人さん演じる倉島隆が、瑞帆に迫ってくる場面。
本読みの際も小久保さんの演技を見たはずなんですが、本番ではまた違う雰囲気で演じていらっしゃったのがすごく印象的でした。
ー映画『女神降臨』(2025)で共演した綱啓永さんにインタビュー※した際、渡邊さんが現場の会話を回していたと伺いました。今回の現場はいかがでしたか?
綱さんインタビューはこちら↓
渡邊:現場はすごくいい雰囲気で、ほんわかしていました。
津坂慎也役の(佐藤)大樹くんと伊原(六花)さんはとても仲が良くて。伊原さんは関西出身の方ですし大樹くんも愛嬌のある子なので、お互いボケるしツッコむし。
だから僕は今回、盛り上げるために何もしていないです(笑)。
ー楽しそうな現場ですね(笑)。次に、『恋愛禁止』の魅力を教えてください。
渡邊:やっぱり何より、展開が予想できないところがこの作品の魅力です。
物語は瑞帆の目線で進んでいくので、ぜひ視聴者の方も瑞帆と一緒に疑心暗鬼になりながら一挙手一投足に注目して考察をしてもらえたら、よりドラマを楽しんでいただけるのではないかと思います!
憧れは『ビーチボーイズ』。人として尊敬されるかっこいい人間でありたい

ーここからは渡邊さんご自身についても伺いたいと思います。最近ハマっていることはありますか?
渡邊:ちょうど3日前くらいにNetflixの『YOU ー君がすべてー』(2018)※というドラマを観始めたんですが、すごく面白くて。主人公が女性と出会って「運命だ!」となり、ストーキングを始める話なんですけど、郷田とちょっと似ているなって。
“あぁ~これもっと前に観てたら役づくりの参考にできたな”と思ったんですけど、もう手遅れです(笑)。

ー26歳の時のインタビューで、俳優のお仕事がとても楽しいとおっしゃっていましたね。現時点での、今後の目標は?
渡邊:思うことはいろいろありますが…。何周か回って、“そんな悩みは捨てて、楽しければそれでいい!”っていう感じです。高校生ぐらいのマインドです(笑)。
ただ、人としてかっこよくありたいなって。
ーちなみに、どんな人が人としてかっこいいと思いますか?
渡邊:そうですね。
僕、同性にかっこいいと思われる人が一番かっこいいと思うんです。『ビーチボーイズ』(1997)※に出てくるお二人(反町隆史さん、竹野内豊さん)のような。
人として尊敬される、かっこいい人間でありたいです。
ーなるほど、素敵な目標ですね。ありがとうございました。

渡邊圭祐(わたなべ けいすけ)プロフィール
1993年11月21日生まれ、宮城県出身。「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日系/2018〜2019)でドラマデビュー。主な出演作は、映画「わたしの幸せな結婚」(2023)、「三日月とネコ」(2024)、「八犬伝」(2024)、大河ドラマ「光る君へ」(NHK/2024)、「財閥復讐〜兄嫁になった元嫁へ〜」(テレビ東京系/2025)、「まどか26歳、研修医やってます!」(TBS系/2025)。趣味はロックフェス・読書・映画鑑賞。
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渡邊圭祐さん出演作はこちら
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撮影:髙橋耀太
ヘアメイク/小林正憲(SHIMA)
スタイリスト/九(Yolken)