2025-12

映画「三日月とネコ」はウオズミアミの同名漫画を原作とする日本のヒューマンドラマ映画です。熊本の震災をきっかけに出会った大人三人が共同生活をするという内容です。それぞれのキャラクターが優しく温かみのある映画となっています。安達祐実や倉科カナ、渡邊圭祐など実力派俳優が出演しているのも注目です。

映画「子どもたちはもう遊ばない」は、中東の最前線で起きている出来事やそこで生きる人々を撮影したドキュメンタリーです。未だにイスラエル情勢は悪化し続けているなか、マフマルバフ監督がイスラエルの街をスマートフォンで撮影。旅行記のような映像に若者たちのリアルな姿と声がおさめられた作品です。

ドラマ「支配種」はチュ・ジフンとハン・ヒョジュが出演する韓国映画です。時は2025年、退役軍人ウ・チョンが過去のテロの首謀者を探します。テロとバイオテクノロジー企業の関係や、人工培養肉によって動物を犠牲にしない世界を目指すCEO、その他ハッキング集団、元大統領、総理などが絡み合い、伏線が多く複雑な展開を楽しめるサスペンス映画です。

映画「死に損なった男」は日本で製作された映画です。駅のホームから飛び降りようとして失敗した主人公が、隣駅で死んだおじさんの例にとり憑かれるところから物語が始まります。幽霊との不思議なやり取りから、人生が少しだけ変わっていく様子が描かれていきます。主人公を空気階段の水川かたまりが演じていて、自然体な演技が見どころです。

ドラマ「死ぬほど愛して」は「金田一少年の事件簿」で有名な漫画家・天樹征丸の漫画を原作としたラブサスペンスドラマです。主演は8年ぶりに俳優復帰した成宮寛貴が演じます。その妻役は瀧本美織です。二人の純愛を軸にしながら強靭な殺意も溢れた内容で、本格派のサスペンスを楽しむことができます。主演二人の表現力によってドラマの魅力がより大きなものになっている点にも注目です。

映画「私が俺の人生!?」は日本が製作したオリジナル脚本の映画です。主人公の女性が、隣に住む夫婦の男性と衝突したのをきっかけに、身体が入れ替わってしまいます。主演は剛力彩芽、入れ替わる相手は尾上寛之であり、それぞれ違う性別の登場人物を演じています。入れ替わりの定番を楽しみながら、前向きになれる作品です。

映画「橋ものがたり「約束」」は藤沢周平の短編集「橋ものがたり」のなかの「約束」という作品を映像化した映画です。主演は歌舞伎界のホープ片岡千之助が務めます。本作は江戸時代を舞台とした男女のラブストーリーですが、その思いは江戸時代だけでなく現代でも共通するものです。故に共感しやすく、没入感のある作品といえます。

映画「狂熱のふたり～豪華本「マルメロ草紙」はこうして生まれた～」は、作家の橋本治と画家の岡田嘉夫の2人が挑んだ「マルメロ草紙」の制作過程を記録した映画です。文字よりもアールデコの優美さに貫かれた美しい本を目指した2人。アイデアを出し合いながら制作をしたさまざまな技術者たちの秘蔵映像が満載です。

ドラマ「錦糸町パラダイス～渋谷から一本～」は俳優の柄本時生と今井隆文が初プロデュースしたテレビドラマです。柄本時生の他に賀来賢人や落合モトキ、岡田将生など豪華なキャストで制作されています。登場人物それぞれの心の動きを丁寧に表現した繊細な作品です。人生で本当に大切なことについて考えさせてくれます。

映画「金子差入店」は監督が古川豪、主演が丸山隆平のヒューマンサスペンス映画です。刑務所や拘置所への差入を代行する「差入店」にスポットライトを当てつつ、家族の絆を描き出しています。あまり知られていない差入店という存在の必要性やセカンドチャンスの在り方など、世の中に対しての問題提起も感じられる深い作品です。

映画「銀幕の友」はチャン・ダーレイ監督の手掛けた短編映画です。ベルリン国際映画祭短編コンペティション部門に正式出品された作品です。1990年代の中国の地方都市を舞台に、つつましやかな人々の暮らしが描かれます。近年話題作に出演の続いている若手人気俳優ワン・イーボーと「チィファの手紙」のジョウ・シュンが主演しました。

映画「苦悩のリスト」は、タリバンが再侵攻からアーティストや映画関係者を救おうとする活動に密着したドキュメンタリーです。モフセン・マフマルバフ監督たちは、命の危機にさらされたアーティストや映画関係者の救援に立ち上がります。迫られる時間と救援の選別。残酷な現実と緊迫した様子を記録した作品です。