NHK連続テレビ小説、通称「朝ドラ」は、2024年現在放送中の「虎に翼」で第110作目を迎えています。
主人公（多くは女性）の半生・生涯を中心に、それをとりまく家族や家庭を描いたホームドラマの体裁がほとんどです。
今まで放送された作品のなかで、見た作品、見なかった作品もあるでしょうし、特に心に残る大好きな作品は人によって変わることでしょう。
また、朝ドラの魅力のひとつはやはりヒロインです。朝ドラは魅力あるヒロイン女優を中心に展開していきます。
朝ドラは、多くの若手俳優にとって登竜門的な存在です。ヒロインをはじめ、出演者たちは朝ドラをきっかけに人気俳優となり、その後様々なドラマや映画で活躍するケースが数多くあります。
朝ドラの舞台となる地域は、ドラマ放送中に観光客が急増するなど、地域活性化に貢献することもあります。
この記事では、歴代朝ドラの人気ランキングTOP10を発表し、作品のヒロイン女優とあらすじを徹底解説します。
さらに歴代朝ドラ作品が見られる動画配信プラットフォームも紹介します。
朝ドラの歴史と魅力
NHK連続テレビ小説、通称「朝ドラ」は、1961（昭和36）年放送の「娘と私」が第1作目です。
以降、放送時間や曜日などを調整しながら60年以上にわたって、時代や社会情勢を反映しながら、主に様々な女性像を描き続けてきました。
朝ドラの魅力は、なんといっても15分という短い時間で、毎日気軽に楽しめることです。
毎日の生活の中で起こる様々な出来事や、ヒロインの成長に共感しながら、自分も一緒に歩んでいるような感覚を味わえます。
また、朝ドラには毎回異なるテーマやストーリーが設定されており、毎回新しい発見や感動を与えてくれます。
ヒロインの生き様を通して、勇気や希望をもらったり、自分自身の人生を見つめ直すきっかけになったりする人も多いのではないでしょうか。
朝ドラは、世代を超えて多くの人々に愛される国民的なドラマと言えるでしょう。
家族で一緒に見たり、友人と感想を語り合ったり、朝ドラは人々の生活に深く根付いています。
朝ドラは、日本のテレビドラマ史において重要な位置を占める作品です。
今後も、時代と共に歩みながら、多くの人々に夢と感動を与え続け、愛され続ける国民的なドラマであり続けることでしょう。
歴代朝ドラ人気ランキングTOP10
歴代朝ドラの人気ランキングTOP10を発表します！ランキング対象は歴代朝ドラ、つまり第1作「娘と私」から第109作「ブギウギ」まで（現在放送中の「虎に翼」は除きます）。
1位：あまちゃん
| 放送期間 | 2013年4月1日～2013年9月28日 |
| 話数 | 全156回 |
| 平均視聴率 | 20.6％ |
| 脚本 | 宮藤官九郎 |
天野アキ（能年玲奈） 天野春子（小泉今日子） 黒川正宗（尾美としのり） 大向大吉（杉本哲太） 足立ヒロシ（小池徹平） 足立ユイ（橋本愛） 種市浩一（福士蒼汰） 若き日の春子（有村架純） 吉田正義（荒川良々） 花巻珠子（伊勢志摩） 磯野心平（皆川猿時） 足立よしえ（八木亜希子） 市長（北見敏之） 桜庭（山谷花純） 坪井（久野みずき） 若き日の大吉（東出昌大） 無頼鮨・大将 梅頭（ピエール瀧）
今野あつし（菅原大吉） 栗原しおり（安藤玉恵） ヒビキ一郎（村杉蝉之介） 若き日の正宗（森岡龍） 入間しおり(GMT埼玉)（松岡茉優） 遠藤真奈(GMT福岡)（大野いと） 宮下アユミ(GMT徳島)（山下リオ） 喜屋武エレン(GMT沖縄)（蔵下穂波） 小野寺薫子(GMT宮城)（優希美青） ベロニカ（斎藤アリーナ） 有馬めぐ（足立梨花） 花巻鈴（小島一華） 花巻琴（吉村美輝） 高幡アリサ（吉田里琴） 池田一平（野間口徹） 助監督（太賀） TOSHIYA（勝地涼） 河島耕作（マギー） 水口琢磨（松田龍平） 荒巻太一（古田新太） 純喫茶「アイドル」店主 甲斐さん（松尾スズキ） 菅原保（吹越満） 小田勉（塩見三省） 長内六郎（でんでん） 足立功（平泉成） 長内かつ枝（木野花） 熊谷美寿々（美保純） 安部小百合（片桐はいり） 今野弥生（渡辺えり） 鈴鹿ひろ美（薬師丸ひろ子） 天野忠兵衛（蟹江敬三） 天野夏（宮本信子）
あまちゃんの時代設定・あらすじ・魅力や見どころ
2008年、東北岩手県・北三陸の小さな漁村へ移住してきた天野アキ（能年玲奈、現在のん）と母・春子。地元のアイドルグループから芸能界を目指す。ある事件をきっかけにアキは上京し、本格的なアイドルを目指します。
しかし2011年、東日本大震災が発生し再び三陸へ戻ります。東京での厳しい現実と向き合いながらも、夢に向かって突き進むアキの姿を描いた作品。夢、家族、友情など、普遍的なテーマを扱っており、多くの人々に共感を与えてくれます。
主人公のアキをはじめ、周囲の人々も個性豊かで魅力的なキャラクターが登場します。 笑いあり涙ありのストーリー展開で、最後まで飽きることなく楽しめます。
テンポの良い「あまちゃん オープニングテーマ」が印象的で、放送終了後もいつまでも耳に残るテーマ曲です。作中の挿入歌「潮騒のメモリー」も話題になりました。また、作中に登場する方言「じぇじぇじぇ」は、全国的に流行し流行語大賞を受賞しました。
あまちゃんのヒロインとキャスト
「あまちゃん」ではヒロインのアキをはじめ、家族や周囲の人々も個性豊かで魅力的なキャラクターが登場します。特にヒロインの家族である母や海女をしている祖母といった女性たちが印象的です。
あまちゃんのヒロイン女優は能年玲奈です。1993年生まれなので、2013年の放送時は20歳だったことになります。2016年に改名し「のん」になっています。
「あまちゃん」で「東京ドラマアウォード2013」をはじめ複数の主演女優賞に輝きました。また、第22回橋田賞で新人賞も受賞しています。
ヒロインの母・春子に小泉今日子、父・正宗に尾美としのり、祖母・夏に宮本信子がキャスティングされました。
また、若き日の母・春子を当時20歳の有村架純が演じ、本当に若い頃の春子のように見えるのが話題になりました。
ほか、小池徹平や薬師丸ひろ子、古田新太らの個性的な演技が光りました。
あまちゃんのロケ地
あまちゃんのロケ地は岩手県久慈市が中心です。小袖海岸や小袖漁港、三陸鉄道の久慈駅ほか数駅が主なロケ地になっています。
あまちゃんの反響
ロケ地となった岩手県久慈市には、放送開始から多くの観光客が押し寄せたといいます。ゴールデンウィークには例年の2倍の人出となり、 あま漁シーズンの7・8月にはロケ地の小袖海岸へ7万以上の観光客が訪れました。三陸鉄道北リアス線にも例年の1.5倍の乗車になったといいます。
岩手経済研究所の試算・推計では、「あまちゃん」による岩手県経済への波及効果は32億8,400万円に上ったとのことです。
ヒロインの能年玲奈は「あまちゃん」でブレイクしたことはいうまでもありませんが、「2013年 ブレイク女優ランキング」では、能年玲奈の1位に続き、有村架純が2位にランクインしています。
2位：カーネーション
| 放送期間 | 2011年10月3日～2012年3月31日 |
| 話数 | 全151回 |
| 平均視聴率 | 19.1％ |
| 脚本 | 渡辺あや |
カーネーションの時代設定・あらすじ・魅力や見どころ
大正から昭和の大阪を舞台に、デザイナーの小原糸子（モデルはファッションデザイナーのコシノヒロコ・ジュンコ・ミチコの母、小篠綾子）の波瀾万丈な人生を描いています。
幼い頃から洋裁に興味を持ち、父に反対されながらも、20歳で自分のショップを開きました。その後、戦争で夫を亡くすなどさまざまな苦難を乗り越え、日本のファッションデザイナーのパイオニアとして認められていく糸子。
さらに、3人の娘を世界的ファッションデザイナーに育て上げました。数々の困難に遭いながらも自分の道を切り開いていく糸子の姿が感動を呼びました。
ドラマでは、大正から昭和初期の大阪の街並みや人々の暮らしが、当時の写真や資料を参考に細やかに再現されています。また洋服のデザインや流行が時代とともに変化していく様子が、糸子の成長とともに描かれています。
カーネーションのヒロインとキャスト
「カーネーション」ではヒロインの糸子を取り巻く家族や友人との絆が深く、温かい人間ドラマが展開されます。
「カーネーション」のヒロイン女優は尾野真千子です。1981年生まれなので、2011年の放送時は30歳だったことになります。14歳の時に地元・奈良の中学校で映画監督の河瀬直美に出会い、スカウトされました。
「カーネーション」で「東京ドラマアウォード2013」主演女優賞などを受賞しました。晩年の糸子は夏木マリが演じました。
ヒロインの父は小林薫。母は麻生佑未。糸子の夫に駿河太郎、優しくて穏やかな性格ですが、時代の波に翻弄される青年を演じました。
ヒロインの娘3姉妹は上から新山千春、川崎亜沙美、安田美沙子がそれぞれ演じました。
カーネーションのロケ地
カーネーションのロケ地は大阪府岸和田市、京都の東映太秦映画村、岡山県倉敷市が主なロケ地になっています。なかでも岸和田市ではだんじり祭りが行われる神社で撮影が行なわれました。
カーネーションの反響
大阪・岸和田市のロケ地となっただんじり祭りは、ドラマ放送後、観光客が大幅に増加するなど、地域経済に大きな貢献をしました。地域経済の活性化に貢献しただけでなく、だんじり祭りの魅力を全国に発信するきっかけとなりました。
大阪・岸和田市だけでなく、ドラマのロケ地となった場所には、多くの観光客が訪れました。地元のお店や宿泊施設の売り上げアップに繋がり、地域経済の活性化に大きく貢献しました。
ドラマに登場する洋服のデザインを模した商品や、ドラマの主題歌CDなど、様々な関連商品が販売され、ヒットしました。
ヒロインの尾野真千子はもともと演技力に一定の評価はありましたが、糸子の成長を繊細に表現する卓越した演技力でさらに確実なものにしました。
一部では「朝ドラ史上最高傑作」との呼び声も高く、朝ドラとして初めて「ギャラクシー賞大賞（第49回・2011年度テレビ部門）」に選ばれました。
3位：カムカムエブリバディ
| 放送期間 | 2021年11月1日～2022年4月8日 |
| 話数 | 全112回 |
| 平均視聴率 | 17.1％ |
| 脚本 | 藤本有紀 |
カムカムエブリバディの時代設定・あらすじ・魅力や見どころ
大正末期から昭和、平成、そして令和への100年にわたり岡山・大阪・京都を舞台に、ラジオの英語講座をきっかけに紡がれる祖母・母・娘3世代にわたる壮大なファミリーストーリー。
戦争、ラジオ放送、英語講座などを題材に、安子、るい、ひなたと、三世代の女性たちが激動の時代を生き抜きながらも、それぞれが自分らしい生き方を見つけていく姿を描いています。
物語の軸となるラジオ英語講座は、時代を超えて人々を繋ぐ重要な役割を果たしています。またジャズや時代劇など、時代ごとの音楽が物語を彩り、聴覚的な楽しみも満載です。
昭和、平成、令和と時代が変わる中で、それぞれのヒロインが抱える悩みや喜びが丁寧に描かれています。
カムカムエブリバディのヒロインとキャスト
「カムカムエブリバディ」では安子、るい、ひなたと、三世代の女性がヒロインとなる朝ドラ史上初めての設定となる試みでした。
「カムカムエブリバディ」のヒロイン女優は上白石萌音、深津絵里、川栄李奈の3人です。上白石萌音と川栄李奈はオーディションで選ばれました。ヒロイン単位で、「安子編」「るい編」「ひなた編」の3編で構成されました。
「カムカムエブリバディ」で上白石萌音は第111回ザテレビジョンドラマアカデミー賞・主演女優賞を受賞しています。
西田尚美、甲本雅裕をはじめ、魅力的なキャストが3代にわたるヒロインを支えました。時代設定の長さや構成から、登場人物の多さも際立っています。なかには浅越ゴエや笑福亭笑瓶、おいでやす小田などお笑い系のタレントのキャストも目立ちました。
カムカムエブリバディのロケ地
カムカムエブリバディのロケ地は滋賀県湖北から湖東、岡山県岡山市、京都市、兵庫県や淡路島など西日本エリアが主なロケ地になっています。
カムカムエブリバディの反響
ドラマに登場した場所への観光客が増加し、地域経済の活性化に貢献しました。特に、岡山、京都のロケ地は、ドラマ放映後、多くの観光客が訪れるようになりました。
ドラマに登場した地元の名産品や、伝統工芸品などが注目を集め、東映太秦映画村では、イベント『「カムカムエヴリバディ」の舞台映画村めぐり』を開催し、ドラマで和菓子監修をした店主によるあんこを使った回転焼きも販売しました。
上白石萌音と川栄李奈は新人ではありませんでしたが、「カムカムエヴリバディ」で俳優としてより注目を集めることとなりました。松村北斗は「第111回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」助演男優賞に選ばれました。
4位：おしん
| 放送期間 | 1983年4月4日～1984年3月31日 |
| 話数 | 全297回 |
| 平均視聴率 | 52.6％ |
| 脚本 | 橋田壽賀子 |
おしんの時代設定・あらすじ・魅力や見どころ
明治時代、山形の貧しい農家に生まれたおしん・本名谷村しんは、幼い頃から厳しい奉公に明け暮れます。その後、結婚、震災、戦争そして様々な困難を乗り越えながら、明治、大正、昭和と80余年にわたる激動の時代を懸命に生き抜く姿を描いた物語です。
山形で暮らす家族の生活を助けるため上京したおしんは、様々な出会いの中で結婚し、一時は幸せな時間を過ごしますが、関東大震災の発生ですべてを失い、夫の故郷・佐賀県へ。
佐賀では居心地の悪さから逃げ出し、まだ小さな息子とふたりで三重県で新生活をはじめます。
その後おしんを追ってきた夫とともに暮らしますが、時代は戦争へ。息子の戦死・夫の自死を乗り越え、おしんは小さな商店からスーパーマーケットを開業し、戦後の時代を生きていきます。
ドラマでは、明治から昭和にかけての激動の時代を背景に、社会の変化や人々の暮らしがリアルに描かれています。
どんな困難にも屈せず、強く生きるおしんの姿は、多くの人々に感動と勇気を与えました。
朝ドラとしては異例の1年間放送で、日本のテレビドラマ史上最高視聴率は今も破られていません。
おしんのヒロインとキャスト
「おしん」のヒロインはオーディションで選ばれた幼少時代の子役が話題になり、青年期、晩年期と3人の女優がおしんを演じました。
「おしん」のヒロイン女優は子役の小林綾子、青年期の田中裕子、晩年の乙羽信子の3人です。幼少時代は奉公に出るおしんが最上川をいかだで下るシーンが有名ですが、全297回放送のうち200回近くは青年期の田中裕子のパートが占めています。
ドラマは海外でも広く放送され、特に田中裕子はアジアやイスラム圏を中心として世界的な有名女優になりました。
おしんの家族では父に伊東四朗、母に泉ピン子、夫には並木史朗、ほか中村雅俊や渡瀬恒彦など実力派俳優たちが、それぞれ個性的な演技でヒロインを支えました。
おしんのロケ地
おしんのロケ地は山形県の酒田市や鶴岡市、最上川、銀山温泉などが有名です。放送から40年を経た今でも各地に記念館や資料館があり見学できます。
おしんの反響
ドラマの放送と同時に、「おしんブーム」が巻き起こり、ドラマのロケ地となった山形県などには、多くの観光客が訪れ、地域経済の活性化に貢献。山形県内観光名所の飲食店のメニューに「大根めし」も登場し話題となりました。
銀山温泉にも宿泊客や見学者が急増しました。「おしん」は海外でも放送され、日本の文化や歴史を世界に知らしめるきっかけとなりました。
ヒロインの田中裕子はこの役に命がけで望み、プレッシャーなどもあり撮影中に倒れおよそ1ヶ月にわたって撮影が中断。
しかし、田中の演技は視聴者の心を捉え、おしんのイメージが付きすぎて他の役がやりにくくなるほどだったといいます。
このようにヒロインの評価やキャストの良さ、さらにストーリーやテーマ、結果的な視聴率などすべてを総合して「朝ドラ史上最高傑作」との評価は「カーネーション」と二分しています。
5位：ちゅらさん
| 放送期間 | 2001年4月2日～2001年9月29日 |
| 話数 | 全156回 |
| 平均視聴率 | 22.2％ |
| 脚本 | 岡田惠和 |
ちゅらさんの時代設定・あらすじ・魅力や見どころ
沖縄の離島で生まれ育った古波蔵恵理（こはぐらえり）が、本土での生活を通して成長していく姿を描いた物語。恵理は、明るく前向きな性格で、周囲の人々を笑顔にする存在です。
小学生のときに結婚の約束をしていた上村文也と再会するために高校卒業後に上京しました。しかし、都会での生活は甘くなく、様々な困難に直面します。
それでも恵理は、持ち前の明るさと優しさで、周囲の人々と絆を深め、自分らしい生き方を見つけていきます。
看護師になる夢をかなえた恵理は、夢に描いていた通り小学生のときに結婚の約束をしていた上村文也と結婚、子育てに奮闘します。
沖縄の美しい海や自然が、ドラマの背景を彩り、視聴者を癒します。また沖縄の方言が物語を彩り、視聴者に沖縄の文化を感じさせます。
ちゅらさんのヒロインとキャスト
「ちゅらさん」のヒロインはオーディションで選ばれ、とりまくキャストも沖縄出身やゆかりのある芸能人、拠点として活動している役者などが多数起用されました。
「ちゅらさん」のヒロイン女優は国仲涼子です。朝ドラとしてははじめて沖縄出身者の起用となりました。1979年生まれの国仲涼子は、放送時22歳だったことになります。「第30回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」で主演女優賞を受賞しました。
恵理の家族では父に堺正章、母に田中好子、兄はガレッジセールのゴリ、祖母は平良とみが演じました。
その他、東京での友人に管野美穂など恵理を取り巻く人々、特に家族や友人たちは、それぞれ個性豊かで魅力的なキャラクターです。
ちゅらさんのロケ地
ちゅらさんのロケ地は沖縄県の那覇市や石垣市、小浜島です。上京編では都内や神奈川、病院は東京医科歯科大学が使われました。
ちゅらさんの反響
ドラマの放送後、沖縄を訪れる観光客が増加し、地域経済の活性化に貢献しました。ドラマに登場した沖縄の食材や工芸品などが注目され、販売が伸びました。
ドラマに出てきた「ゴーヤーマン」という沖縄特産野菜のゴーヤーをモチーフにしたキャラクターグッズが発売され人気を集めました。
ヒロインの国仲涼子がちゅらさんで注目されたほか、ガレッジセールのゴリも「第30回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」新人俳優賞を受賞、また弟役の山田孝之も注目を集めました。
6位：ひまわり
| 放送期間 | 1996年4月1日～1996年10月5日 |
| 話数 | 全162回 |
| 平均視聴率 | 25.5％ |
| 脚本 | 井上由美子 |
ひまわりの時代設定・あらすじ・魅力や見どころ
バブル崩壊後の東京を舞台に、明るく前向きなヒロイン・南田のぞみが、様々な困難を乗り越えながら、弁護士になるまでの道のりを描く物語。
のぞみは、バブル崩壊の影響でリストラされ、人生の転機を迎えます。しかし、持ち前の明るさと根性で司法試験に合格し、弁護士として活躍していく姿が感動的に描かれています。
バブル経済の崩壊や、女性の社会進出など、当時の社会問題をリアルに描き出しています。
のぞみを支える家族の温かい絆が、物語に深みを与え、リストラされた絶望から立ち上がり、弁護士という夢に向かって突き進むのぞみの成長が、視聴者に勇気を与えます。
仕事を通して自分を見つめ直し、人生の価値を見つけるというテーマが描かれています。
ひまわりのヒロインとキャスト
「ひまわり」のヒロイン松嶋菜々子の出世作となったドラマです。他の主要キャストも秀逸で、ドラマ全体を盛り上げました。のちに有名になっていく俳優も多く出演しています。
「ひまわり」のヒロイン女優は松嶋菜々子です。この朝ドラではじめて主演を演じました。明るく前向きな性格でありながら、どこか抜けているところもあるヒロイン松嶋菜々子の個性的な演技とキャラクターは、視聴者の心を掴みます。
のぞみの家族では父に寺泉憲、母に夏木マリ、飼い犬リキのナレーションは萩本欽一が務めました。その他に上川隆也や奥田英二など実力派俳優が並びます。
ひまわりのロケ地
ひまわりのロケ地は谷中銀座商店街など東京台東区が中心です。司法研修生となった福島編では福島県二本松市です。
ひまわりの反響
ドラマに登場する商品や、のぞみが着用する衣装などが人気となり、関連商品の販売が伸びました。東京・谷中銀座商店街は観光客が増加しました。ドラマの影響で、司法試験受験者が増加したという統計もあります。
ヒロインの松嶋菜々子が俳優として注目されメジャー女優にステップアップしました。また、上川隆也などの俳優がひまわりをきっかけにしてブレイクにつながりました。
7位：なつぞら
| 放送期間 | 2019年4月1日～9月28日 |
| 話数 | 全156回 |
| 平均視聴率 | 21.0％ |
| 脚本 | 大森寿美男 |
なつぞらの時代設定・あらすじ・魅力や見どころ
昭和の激動の時代を背景に、戦争で両親を失いながらも北海道の広大な自然の中で育ったヒロイン奥原なつが、アニメーションの世界に飛び込み、夢を叶えていく姿を描いた物語です。
戦争、そして高度経済成長期と、激動の時代を生き抜きながら、なつは持ち前の明るさと才能で、日本のアニメーション業界草創期を支えていく存在になっていきます。
子供の頃からアニメーションが好きだったなつが、プロのアニメーターとして成長していく姿となつのアニメーションへの熱い想いが、視聴者の心を打ちます。
アニメーションという普遍的なテーマと、美しい北海道の風景が、視聴者の心を癒やしました。
なつぞらのヒロインとキャスト
「なつぞら」のヒロイン・なつは人懐っこく明るい性格です。さらになつを取り巻く人々、特に家族や仲間たちは、それぞれ個性豊かで魅力的なキャラクターです。
朝ドラ100作目の節目ということで、過去作の出演者によるサプライズ的なスポット出演が展開されました。
「なつぞら」のヒロイン女優は広瀬すずです。1998年生まれの広瀬すずは、2019年のドラマ放送時21歳だったことになります。
ヒロインの天真爛漫さや一生懸命さを演じた透明感は北海道の自然や生き物たちともマッチしていました。数々のドラマや映画に出演している人気女優の広瀬すずにとっても「なつぞら」は代表作です。
ヒロインは戦災孤児で、家族の代わりとなる牧場の登場人物を演じた松島菜々子や草刈正雄が光りました。特に祖父のような立場になった草刈正雄の演技には改めて注目が集まりました。
朝ドラ100作目のサプライズ的なスポットキャスティングでは、「おしん」の小林綾子と田中裕子、「純ちゃんの応援歌」の山口智子など歴代ヒロイン15人が次々に出演しました。
なつぞらのロケ地
なつぞらのロケ地は北海道の十勝エリアが中心です。帯広市、清水町、新得町、士幌町、陸別町、池田町、中札内村の7つの市町村で撮影が行われました。
なつぞらの反響
ドラマの放送後、ロケ地となった北海道を訪れる観光客が増加し、地域経済の活性化に貢献しました。
ドラマを通じてアニメ業界への注目が高まり、アニメ関連商品の販売が伸びました。特に十勝エリアへの観光客数は増加し、経済効果は約95億円になると試算されています。
朝ドラ「なつぞら」は、ヒロインの広瀬すずが女優として注目され、メジャー女優にステップアップしたドラマです。
また、ヒロインの妹を演じた当時17歳の清原果耶も、ミステリアスな演技で注目されました。清原はのちに朝ドラ「おかえりモネ」で主役を演じることになります。
8位：純ちゃんの応援歌
| 放送期間 | 1988年10月3日～1989年4月1日 |
| 話数 | 全151回 |
| 平均視聴率 | 38.6％ |
| 脚本 | 布勢博一 |
純ちゃんの応援歌の時代設定・あらすじ・魅力や見どころ
昭和最後の朝ドラとなった「純ちゃんの応援歌」は、和歌山や兵庫を舞台に、野球を愛する主人公・小野純子が、結婚、出産、そして高校野球球児のための旅館運営など、様々な経験を通して成長していく姿を描いた作品です。
純子は、明るく前向きな性格で、周囲の人々を笑顔にする存在。しかし、人生には様々な困難が待ち受けており、純子はそれらを乗り越えようと奮闘します。
野球を題材にしたドラマでありながら、純子と家族の絆や地域の人々の温かさを描いたヒューマンドラマとしても楽しめます。
｢高校球児の母｣と呼ばれる純子の生き方は、私たちに勇気を与え、人生を力強く生きる大切さを教えてくれます。
純ちゃんの応援歌のヒロインとキャスト
「純ちゃんの応援歌」のヒロイン・純子は前向きで明るい性格です。純子の家族との絆が、物語の軸となり地域の人々との交流を通して成長していく姿が描かれています。
「純ちゃんの応援歌」のヒロイン女優は山口智子です。本作がドラマ初出演作となりました。
東レキャンペーンガールでデビューしていましたが、23歳で「純ちゃんの応援歌」のヒロインオーディションに合格し、そのあと数々のドラマや映画に出演。今や人気女優の山口智子にとっても「純ちゃんの応援歌」は代表作のひとつです。
ヒロインの家族には実力派俳優が並び、夫には髙嶋政宏、戦争孤児で純子の弟になる役は唐沢寿明が演じました。他にも白川由美など昭和を代表する俳優が出演しています。
純ちゃんの応援歌のロケ地
純ちゃんの応援歌のロケ地は和歌山の日高川町寒川エリアです。和歌山中部の山林地帯にあり、日本の原風景が広がっています。
純ちゃんの応援歌の反響
ドラマのロケ地となった和歌山県には、多くの観光客が訪れ、地域経済の活性化に貢献しました。
ドラマの影響で、野球への関心が高まり、野球関連商品の販売が伸びました。兵庫県西宮市の甲子園の近くでは高校野球シーズンの旅館やホテルが注目されました。
このドラマでデビューしたヒロインの山口智子が、そのあとキャリアを積み上げ、次々にドラマや映画に出演を果たします。
また、ヒロインの弟（血はつながっていない）を演じた唐沢寿明とは、この朝ドラの共演をきっかけに結婚しています。高嶋政宏も俳優として一躍知名度をあげた作品と言ってもいいでしょう。
9位：ブギウギ
| 放送期間 | 2023年10月2日～2024年3月30日 |
| 話数 | 全126回 |
| 平均視聴率 | 15.9％ |
| 脚本 | 足立 紳、櫻井 剛 |
ブギウギの時代設定・あらすじ・魅力や見どころ
「ブギウギ」は、戦後、歌謡界に旋風を巻き起こした伝説の歌手、笠置シヅ子をモデルにしたドラマです。
大阪の下町で生まれ育ったヒロイン鈴子は、歌への才能を開花させ、戦後の日本を明るく照らすスター歌手へと成長していきます。
しかし、華やかな舞台の裏には、数々の困難や葛藤が待ち受けており、鈴子はそれらを乗り越えようと奮闘します。
大阪の歌劇団から上京した鈴子は、戦時中に自由に歌えなくなったり、境遇の違う相手との恋愛や結婚に反対されたりしながらも自らの信じる道を進みます。
最愛の弟の戦死や母の死、さらには生まれたばかりの娘を残しての夫の死など、数々の困難に立ち向かいますが、そこにはいつも歌と踊りがありました。
家族、戦争、歌と踊り、人情などをテーマに激動の昭和を生き抜いた鈴子の一代記です。
東京ブギウギをはじめ戦後の日本を元気づけた歌と踊りのシーンが華やかで視聴者を魅了します。歌謡曲全盛期の華やかな世界を、美しい映像と音楽で再現しています。
歌詞に込められたメッセージや音楽の持つ力が、物語に深みを与え、戦後から高度経済成長期にかけての日本の変化をドラマを通して感じることができます。
ブギウギのヒロインとキャスト
「ブギウギ」のヒロイン・鈴子は下町人情あふれる明るい性格です。歌手として成長していく鈴子の姿は、感動を与えます。鈴子を囲む人々、特に家族や仲間たちは、それぞれ個性豊かで魅力的なキャラクターです。
「ブギウギ」のヒロイン女優は趣里です。ヒロインオーディションで選ばれ、本作がドラマ初主演作となりました。俳優の水谷豊と元キャンディーズ・伊藤蘭の一人娘です。
1990年生まれの趣里は、本作の放送時は33歳です。本作で「第32回橋田賞」新人賞、「第119回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」の主演女優賞を受賞しました。
ヒロインの家族には柳葉敏郎や水川あさみ、新人の黒崎煌代などが出演、夫役は水上恒司、歌手の茨田りつ子役に菊地凛子、作曲家には元SMAPの草なぎ剛が起用され、それぞれ個性的な演技が光りました。
ブギウギのロケ地
ブギウギのロケ地は主に大阪市や滋賀県、香川県です。滋賀県は有名な寺院や神社が舞台になっています。
ブギウギの反響
ドラマのロケ地となった場所には観光客が訪れ、地域経済の活性化に貢献しました。大阪市の銭湯や滋賀県の旧豊郷小学校、百済寺や油日神社にはドラマを見た観光客が訪れています。
ヒロインの趣里は演技だけでなく歌と踊りもできることが証明されました。また、伊原六花や黒田有など関西出身の俳優が多く出演しており、鈴子の後輩役のひとり、伊原六花はもともと高校生ダンサーでしたがこの役で俳優として注目されました。
お笑いタレントの黒田有は、吉本興業がモデルと思われる村山興業の東京支社長役として出演し、独特の演技でこちらも俳優として注目されました。
また、元SMAPの草なぎ剛は飄々とした中に、芯の強さが伺える絶妙な演技力を発揮しました。夫役の水上恒司は結核によって命を落としていくという迫真の演技を見せました。
10位：さくら
| 放送期間 | 2002年4月1日～2002年9月28日 |
| 話数 | 全156回 |
| 平均視聴率 | 23.3％ |
| 脚本 | 田渕久美子 |
さくらの時代設定・あらすじ・魅力や見どころ
「さくら」は、ハワイ生まれの日系4世のエリザベス・さくら・松下が、日本の岐阜県飛騨高山で英語教師として働きながら、自身のルーツを探し、成長していく物語です。
時代設定は2002年から2003年。フィアンセとの結婚を前に、日本の飛騨高山で1年間の教師体験にやってきたさくらは、学校での様々な問題や恋愛関係に巻き込まれながら、異文化の中で様々な経験をし、周囲の人々と触れ合う中で自分自身を見つめ直し、温かい人間関係を築いていきます。
ハワイから日本へやってきたさくらが、日本の文化に戸惑いながらも、少しずつ慣れていく姿が面白く、ハワイと日本の文化の違いが鮮やかに描かれ、異文化交流の面白さや難しさを考えさせられます。
英語教師としての経験を通して、若者らしい悩みや葛藤を乗り越えながら成長していくさくらの姿が、視聴者に共感を与えます。
さくらのヒロインとキャスト
「さくら」のヒロイン・さくらの明るく前向きな姿が、多くの人々に勇気を与えます。異文化の中で成長していくさくらを取り巻く家族の絆や恋愛模様が、物語に温かさを与えます。
「さくら」のヒロイン女優は高野志穂です。ヒロインオーディションで選ばれ、本作がドラマ初主演作となりました。幼少時代から父親の仕事でシンガポールやマンチェスター、ロンドンなどで育った帰国子女でバイリンガルです。
1979年生まれの高野志穂は、本作の放送時は23歳です。本作で「第34回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」新人俳優賞を受賞しました。
ヒロインの家族には寺泉憲や太田裕美、祖父でナレーションには大滝秀治、フィアンセにセイン・カミュ、同僚の教師役に小澤征悦、また飛騨古川町のさくらの下宿先の娘には当時15歳の長澤まさみが出演しています。
さくらのロケ地
さくらのロケ地は東京都内の他、岐阜県が中心です。特に岐阜県は高山市や古川町、郡上八幡など広域にわたっています。
さくらの反響
ドラマの放送後、ロケ地となった飛騨高山などを訪れる観光客が増加し、地域経済の活性化に貢献しました。特に古川町の古い町並みや飛騨古川の冬の風物詩「三寺まいり」で巡拝する観光客が増加したといいます。
さらに1995年に世界遺産登録されていた「白川郷・五箇山の合掌造り集落」と併せて周辺を巡る観光コースはドラマ放送から20年以上経った現在も人気があります。ドラマの影響で、英語学習への関心が高まったと言われています。
ヒロインの高野志穂はもともとバイリンガルということもあり、はまり役と言われました。それだけでなく、ベリーショートのヘアスタイルが似合い、ヒロインのイメージにぴったりなさっぱりした演技にも評価があります。同僚教師役の小澤征悦はこのドラマがきっかけで俳優として注目されました。
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