M-1グランプリは、プロ・アマチュア問わず、最も面白い漫才師を決める最大の賞レース。
M-1グランプリは、2001年から2010年、及び2015年から2024年と数年休止されていたこともありましたが、漫才師の登竜門として注目を浴びています。
コンビ結成から15年以内の2人以上の漫才師が受賞対象で、出場するだけでもコンビ名や芸名が広がります。
さらに、M-1グランプリで優勝してチャンピオン・王者になれば、賞金の獲得と合わせて新たな仕事の獲得につながる可能性が非常に高いです。
そのため、M-1グランプリは漫才師だけではなく、テレビ局関係者や漫才好きの方々からも注目されている賞レースです。
主催は吉本興業と朝日放送テレビ、お笑いを志している方、お笑い番組が好きな方は動画配信サービスなどで過去のアーカイブも見てみてください。
- M-1グランプリの歴史と魅力
- M-1グランプリ歴代の優勝者一覧
- 2001年M-1グランプリの優勝者:中川家
- 2002年M-1グランプリの優勝者:ますだおかだ
- 2003年M-1グランプリの優勝者:フットボールアワー
- 2004年M-1グランプリの優勝者:アンタッチャブル
- 2005年M-1グランプリの優勝者:ブラックマヨネーズ
- 2006年M-1グランプリの優勝者:チュートリアル
- 2007年M-1グランプリの優勝者:サンドウィッチマン
- 2008年M-1グランプリの優勝者:NON STYLE
- 2009年M-1グランプリの優勝者:パンクブーブー
- 2010年M-1グランプリの優勝者:笑い飯
- 2015年M-1グランプリの優勝者:トレンディエンジェル
- 2016年M-1グランプリの優勝者:銀シャリ
- 2017年M-1グランプリの優勝者:とろサーモン
- 2018年M-1グランプリの優勝者:霜降り明星
- 2019年M-1グランプリの優勝者:ミルクボーイ
- 2020年M-1グランプリの優勝者:マヂカルラブリー
- 2021年M-1グランプリの優勝者:錦鯉
- 2022年M-1グランプリの優勝者:ウエストランド
- 2023年M-1グランプリの優勝者:令和ロマン
- M-1グランプリ2023年のファイナリストまで勝ち上がった注目のお笑いコンビ
- M-1グランプリ2023年の見どころ
- 歴代のM-1グランプリが見れる動画配信プラットフォーム
M-1グランプリの歴史と魅力
M-1グランプリで評価される「漫才」は、日本においては平安時代頃から続く伝統芸能のひとつで、話の掛け合いを通して客を笑わせる芸能です。
演技や役になりきる要素があるコントやショートコントとは異なり、漫才は基本2人1組、3人の場合もあります。
M-1グランプリでは、若手の漫才師が対象で、そのネタや技能、観客へのアプローチをたくさん見れるのが魅力です。
おもしろくないネタもおもしろいネタも、ちょっと分からないネタも混ざっている事がありますが、M-1グランプリに出場するお笑いコンビは厳しい競争を勝ち抜いてきたコンビたちです。
そのため、お笑いの世界を目指す人にとって、M-1グランプリに出場したお笑いコンビのネタは良い学びになります。
奥深いお笑い世界を、イマドキの演出や番組構成で気軽に楽しめるのがM-1グランプリです。
M-1グランプリ歴代の優勝者一覧
以下、M-1グランプリの歴代優勝者をまとめて紹介します。笑いのネタは時代によってウケるもの、ウケないものがあり、鮮度もあります。
何度も聞いているネタはおもしろさが半減し、何度聞いてもおもしろいネタもあります。動画配信サービスで過去のアーカイブを視聴できます。
M-1グランプリ歴代の優勝者一覧
開催年 | 優勝者・チャンピオン | 所属事務所 |
2001年 | 中川家 | 吉本興業 |
2002年 | ますだおかだ | 松竹芸能 |
2003年 | フットボールアワー | 吉本興業 |
2004年 | アンタッチャブル | 人力舎 |
2005年 | ブラックマヨネーズ | 吉本興業 |
2006年 | チュートリアル | 吉本興業 |
2007年 | サンドウィッチマン | フラットファイヴ |
2008年 | NON STYLE | 吉本興業 |
2009年 | パンクブーブー | 吉本興業 |
2010年 | 笑い飯 | 吉本興業 |
2015年 | トレンディエンジェル | 吉本興業 |
2016年 | 銀シャリ | 吉本興業 |
2017年 | とろサーモン | 吉本興業 |
2018年 | 霜降り明星 | 吉本興業 |
2019年 | ミルクボーイ | 吉本興業 |
2020年 | マヂカルラブリー | 吉本興業 |
2021年 | 錦鯉 | SMA |
2022年 | ウエストランド | タイタン |
2023年 | 令和ロマン | 吉本興業 |
2001年M-1グランプリの優勝者:中川家
1992年結成、剛と礼二は実の兄弟で、吉本興業所属。今や知らない人がいないほど有名で、両者ボケもツッコミもでき、モノマネやアドリブにも強く、コントでも漫才でも笑いを取れるほど人気で、「中川家」YouTubeチャンネルもあります。
2002年M-1グランプリの優勝者:ますだおかだ
1993年結成、ネタ作りとボケを担当する増田、ツッコミ担当の岡田の2人組で、松竹芸能所属。時事ネタや毒舌に軽快なツッコミが合わさる漫才が特徴で、バラエティ番組やトーク番組でも活躍中。
2003年M-1グランプリの優勝者:フットボールアワー
1999年結成、ボケ担当の岩尾、ツッコミ担当の後藤の2人組で、吉本興業所属。岩尾のブサイクキャラいじり、勢いのある話題転換で笑いを取るスタイルで、2002年、2006年にはM-1グランプリ2位を獲得している実力派。
2004年M-1グランプリの優勝者:アンタッチャブル
1994年結成、ボケの山崎とツッコミの柴田の2人組で、プロダクション人力舎所属。ツッコミの勢いを凌駕するザキヤマの怒涛のボケと顔のデカさやケツアゴいじりのほか、アドリブにも強く、ザキヤマのキャラが濃すぎるのが特徴。
2005年M-1グランプリの優勝者:ブラックマヨネーズ
1998年結成、ツッコミの小杉とボケの吉田の2人組で、吉本興業所属。トークを元にした漫才と、髪の生え際や顔の皮膚などの外見いじりや「華がない」等の地味さでも笑いがとれる、正統派で実力のある漫才をするコンビ。
2006年M-1グランプリの優勝者:チュートリアル
1998年結成、ボケの徳井、ツッコミの福田の2人組で、吉本興業所属。幼馴染コンビで、変わり者風の徳井に対し、福田がツッコミを入れるスタイルが印象的で、シュールなネタやコントもできるマルチな正統派漫才コンビ。
2007年M-1グランプリの優勝者:サンドウィッチマン
1998年結成、ボケの富澤とツッコミの伊達の2人組で、グレープカンパニー所属。いかつい外見をネタにしつつ、両者ともにボケとツッコミができ、共感しやすいネタが多いのが魅力。
2008年M-1グランプリの優勝者:NON STYLE
2000年結成、ボケの石田とツッコミの井上の2人組で、吉本興業所属。爆笑レッドカーペットの影響を受けたテンポの早い漫才を得意とし、アドリブにも強く、スピード感ある漫才が特徴的。
2009年M-1グランプリの優勝者:パンクブーブー
2001年結成、ボケの佐藤とツッコミの黒瀬の2人組で、吉本興業所属。華のなさ・地味さをネタにでき、老若男女誰でも笑えるネタが多いのが魅力。M-1グランプリ2010年では3位、THE MANZAIなどでも活躍する多才で実力派芸人。
2010年M-1グランプリの優勝者:笑い飯
2000年結成、ボケもツッコミも交互に行う哲夫と西田の2人組で、吉本興業所属。「横山やすし・西川きよし」師匠コンビのように怒涛のボケとツッコミをさばくスタイルが特徴的。2002年から2010年までの9年間連続で決勝進出を果たしている超実力派漫才コンビ。
2015年M-1グランプリの優勝者:トレンディエンジェル
2005年結成、ボケもツッコミもできる斎藤とたかしの2人組で、吉本興業所属。時事ネタや流行を取り入れ、世間の声にも敏感でTHE MANZAI2014でも準優勝している実力派漫才コンビ。
2016年M-1グランプリの優勝者:銀シャリ
2005年結成、ボケのうなぎ、ツッコミの橋本の2人組で、吉本興業所属。青いジャケットを着ているのが特徴で、伝統的な漫才をベースにボケとツッコミを使いこなすスタイルの漫才コンビ。
2017年M-1グランプリの優勝者:とろサーモン
2002年結成、ボケの久保田、ツッコミの村田の2人組、吉本興業所属。頭の回転が早いことでも知られており、コント、漫才、トークをバランスよくこなす漫才コンビ。
2018年M-1グランプリの優勝者:霜降り明星
2013年結成、ボケのせいや、ツッコミの粗品の2人組で、吉本興業所属。せいやはよく動き回る独特なボケを粗品がツッコミでしっかり締めるスタイルで、YouTubeでも知名度が高く、トークも評価されています。
2019年M-1グランプリの優勝者:ミルクボーイ
2007年結成、ボケの駒場、ツッコミの内海の2人組で、吉本興業所属。しゃべくり漫才を中心に、一般の方でも真似しやすいセリフが印象的で、一部ではネットミームにもなっています。M-1グランプリ史上最高得点で優勝しています。
2020年M-1グランプリの優勝者:マヂカルラブリー
2007年結成、ボケの野田、ツッコミの村上の2人組で、吉本興業所属。コントに近い漫才をする特徴があり、野田の一人コントに村上がツッコミを入れるスタイル。
2021年M-1グランプリの優勝者:錦鯉
2012年結成、ボケの長谷川、ツッコミの渡辺の2人組で、ソニー・ミュージックアーティスツ所属。長谷川の夢やなってみたい仕事の話に対して、冷静に渡辺がツッコミを入れるスタイルが特徴で、正統派漫才コンビ。
2022年M-1グランプリの優勝者:ウエストランド
2008年結成、ボケの河本、ツッコミの井口の2人組で、事務所は「タイタン」所属。毒舌漫才と言われるスタイルで、ぼやき漫才や天丼など正統派な漫才から一般的な掛け合いを用いた漫才を駆使する笑いが印象的。
2023年M-1グランプリの優勝者:令和ロマン
2018年結成、ボケの高比良、ツッコミの松井の2人組で、吉本興業所属。2023年の優勝者で、2017年から出場しており毎回上位を維持していた漫才コンビ。一般人でも分かりやすい題材をテーマに笑いを取るのが特徴。
M-1グランプリ2023年のファイナリストまで勝ち上がった注目のお笑いコンビ
M-1グランプリ2023年では、8,540組のエントリーがあり、その激戦を勝ち上がったファイナリストのお笑いコンビを紹介します。
令和ロマン
2023年は不利と言われていたトップバッターの「令和ロマン」が最終的に優勝しており、令和ロマンは獲得点数は648点、2位のヤーレンズは656点、3位のさや香は659点と優勝した「令和ロマン」よりも点数は高くなりました。
最終決戦では上位3組が、審査員1人1票の投票形式の多数決で勝敗が決められる仕組みで、最終決戦では令和ロマンが4票獲得して優勝しました。
ヤーレンズ
2011年結成、ボケ担当の楢原、ツッコミ担当の出井の2人組で、ケイダッシュステージ所属。すでにYouTubeチャンネルもあり、若干ダウナー系のゆるい雰囲気の漫才で笑いを取るのが特徴です。最終決戦では3票獲得。
さや香
2014年結成、ボケの石井、ツッコミの新山の2人組で、吉本興業所属。活動開始から3年しか経っていない2017年にも決勝進出、2022年には決勝戦で2位を獲得。正統派な漫才で、勢いのある明るく元気な雰囲気が特徴的です。
惜しくも最終決戦までに入れなかった4位から10位も決勝戦の結果、獲得点数は620点を超えており、次回M-1グランプリや他の番組などでの活躍が期待されます。
マユリカ
2011年結成、ボケの阪本、ツッコミの中谷の2人組で、吉本興業所属。正統派漫才スタイルで、ピンクのジャケットがツッコミ役の中谷、ボケをツッコミ役に見える阪本が担っています。
真空ジェシカ
2011年結成、ボケの川北、ツッコミのガクの2人組で、プロダクション人力舎所属。2人とも平成生まれで、元々はコントをやっており、コント漫才と呼ばれるスタイルで知られており、ボケのセンスが良いと評価されています。
カベポスター
2014年結成、ボケの永見、ツッコミの浜田の2人組で、吉本興業所属。論理的な正統派漫才で笑いを取るスタイルで、コントもできるマルチな芸人。キングオブコントやR-1グランプリでも好成績を収めています。
モグライダー
2009年結成、ボケのともしげ、ツッコミの芝の2人組で、マセキ芸能社所属。アドリブに強く、ともしげの台本なしのアドリブに対して自然にうまいツッコミを入れることで笑いを取るスタイル。
ダンビラムーチョ
2010年結成、ボケの大原、ツッコミの原田の2人組で、吉本興業所属。ハイペースなボケと軽快なツッコミ、歌ネタを駆使した笑いも取れて、コントもできるマルチな才能のコンビ。2010年初参加で、以降、開催年には全て参加しておりM-1の常連。
シシガシラ
2018年結成、ボケの浜中、ツッコミの脇田の2人組で、吉本興業所属。向かって右の髪の毛のないコナン君のような風貌なのが脇田。髪の毛がないことをいじるネタが多いが、知的で緻密に仕組まれた笑いも取れるコンビ。M-1グランプリではシード権を獲得して1回戦通過。
くらげ
2018年結成、ボケの杉(スーツ)、ツッコミの渡辺(アロハシャツ)の2人組で、東京の吉本興業所属。女心をネタに笑いを取るのが有名で、スピード感のある掛け合いが多めのスタイル。
M-1グランプリ2023年の見どころ
M-1グランプリ2023には、多数の話題性あるコンビが登場しました。準々決勝に進出した「パーフェクトパワーズ」はなかやまきんに君・ケインコスギがコンビを組んだチームで、俳優とフリー芸人の筋肉芸を楽しめました。
また、ナイスアマチュア賞、及び、ナイスキッズ賞を受賞した「カットミドルベイビーズ」は8歳と4歳の兄妹コンビで、その年にして3回戦進出を果たしています。
さらに、騒がしいことで有名なYouTuber「かっつー」と「デカキン」のコンビ「かっつーデカキン」は2回戦進出を果たしており、しっかりと結果を残していました。
熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」と「大阪くまモン隊」の女性がタッグを組んだ「くまモン隊」も2回戦進出を果たし、ジモトスター賞を受賞しています。
他にもベストキッズ賞を獲得した小学生2人組の「ラブリースマイリーベイビー」や5歳2人組の「とうはる」など、かわいらしく若い力の活躍も拝めたグランプリでした。
日頃お笑いに取り組んでいる人だけでなく、プロもアマチュアも活躍できる場のひとつがM-1グランプリで、その詳細はユーネクスト(U-NEXT)などで配信されている動画で確認できます。
歴代のM-1グランプリが見れる動画配信プラットフォーム
歴代のM-1グランプリは、YouTubeでもその一部を視聴可能ですが、ユーネクスト(U-NEXT)などでも過去の決勝戦を視聴できます。最新情報などはM-1グランプリのYouTube公式チャンネルを確認するのがおすすめです。
ユーネクスト(U-NEXT)
月額2,189円(税込)で利用でき、さまざまなお笑い番組やバラエティのほか、M-1グランプリも配信されています。2024年時点では「M-1グランプリ2023」はまだ配信されていませんが、2022年までのアーカイブは視聴できます。
ネットフリックス(Netflix)
Netflixは広告付きスタンダードプランが月額790円(税込)で利用でき、過去のM-1グランプリを一通り視聴できます。画質もフルHD(1080p)なため、スマホやタブレット、一般的なノートPCで視聴する分には何の不都合もありません。
Amazonプライムビデオ
月額600円(税込)で利用できるAmazonプライムの特典「プライムビデオ」でもM-1グランプリの決勝戦を視聴できます。追加料金などはかからずに視聴できるため、おそらく最も安くM-1グランプリの過去の決勝戦をチェックできます。
TVer(ティーバー)
M-1グランプリの最新情報や関連番組、本編である決勝戦のテレビ放送がされてから少しの間はTVerでもM-1グランプリを視聴できます。
一定期間経過すると見られなくなる事が多いため、過去の作品はユーネクスト(U-NEXT)など、サブスク形式の動画配信サービスを利用し、最新作はTVerやYouTubeを利用するのがおすすめです。