常節中学校の教師である甘利田幸男は、実はこよなく給食を愛する男だった。しかしそのことは誰にも気づかれないようにしていた。なぜなら生徒に知られてしまうと、教師としての威厳が無くなってしまうと危惧しているからだ。そんな「給食絶対主義者」の教師、甘利田は、ある日生徒の一人である神野ゴウからどちらが給食をおいしく食べるかという挑戦状を受け取る。神野は給食を愛するゆえに変革を求めているのだった。給食に対する愛は負けていないと自負する甘利田と神野。給食をめぐるライバル関係はやがて給食を愛する「同志」へと変化していく。

「おいしい給食」は、1980年代の学校を舞台に、給食マニアの教師と彼を取り巻く生徒や大人たちの人生模様を描いた作品です。笑って泣ける学園グルメエンターテイメントとして、毎回懐かしの給食が登場し、食欲をそそる給食バトルが繰り広げられます。教師と生徒たちの絆や成長、さまざまな人間ドラマが給食を通じて紡がれていきます。