昭和60年の東京。集合住宅の一室で起きた放火殺人で作家の君塚公平が死亡し、幼馴染みの池松律子が逮捕される。検事の津田口は律子の関係者たちに接触し、彼女の数奇な人生を知る。律子と公平が幼少期を過ごした青森に事件を解く鍵があるとにらむが…。

「向こうの果て」は、放火殺人の容疑者となった女性と、彼女を巡る6人の男たちの物語を描いたミステリードラマです。原案は劇団ゴツプロ！の連動企画で、ドラマ、舞台、小説が一体となった作品です。映像化は『ミッドナイトスワン』の内田英治監督が手掛け、ドラマ初主演の松本まりかが男たちを破滅へと導く主人公を見事に演じています。この作品は、人間の欲望と狂気、そして愛と破滅が交錯する、深淵な世界を描き出しています。