激動の1930年代、満州に渡った天皇の料理番･山形直太朗が考案した究極の美味112品による［大日本帝国食菜全席］。歴史の闇に消えたレシピの謎を追い、メニューの完全再現に挑むのは、絶対味覚=“麒麟の舌”を持つ料理人･佐々木充。彼はこれまで、愛を知らずに生きてきた。もう一人の“麒麟の舌”を持つ男の生涯を知るまでは…。かつて世界を料理で変えようとした料理人が、自らの命をかけてレシピに隠した秘密とは?

「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」は、絶対味覚“麒麟の舌”を持つ料理人、佐々木充が主人公。彼は顧客の「人生最後に食べたい料理」を再現し、高額の報酬を得るが、料理への情熱を忘れかけていた。そんな彼が、1930年代満州で天皇の料理番・山形直太朗が考案した112品の「大日本帝国食菜全席」のレシピを再現するために立ち上がる。歴史の闇に消えたレシピの謎を追い、自らの命をかけてレシピに隠された秘密を解き明かす物語。