手紙は憶えている

妻の死も忘れるほど物忘れが進んだ老人・ゼヴ。ある日、彼は友人のマックスから手紙を託される。ゼヴとマックスはアウシュヴィッツ収容所の生存者で、家族をナチス兵に殺されていた。今も生存しているというその兵士に復讐すべく、ゼヴは一人で旅立つが…。

「手紙は憶えている」は、アトム・エゴヤン監督の巧みな手腕が光るサスペンス映画です。主演は「人生はビギナーズ」で知られるクリストファー・プラマー。新人脚本家ベンジャミン・オーガストが独創的なストーリーを展開し、観る者を予想外のラストで驚愕させます。エゴヤン監督の緻密な演出とプラマーの魅力的な演技が絶妙に絡み合い、観る者を深い物語の世界へと引き込みます。この作品は、サスペンス映画の新たな可能性を提示する一作となっています。