劇団の研究生・三田静香は、芝居のために先輩俳優と一夜を共にするなど、芝居に打ち込む日々を送っていた。そんなある日、看板女優・羽鳥翔のスキャンダルの身代わりとなった彼女は、その代償として舞台「Wの悲劇」のヒロインの座を手に入れるのだが…。

「Wの悲劇」は、薬師丸ひろ子がアイドルから女優へと転身し、ブルーリボン主演女優賞を獲得した代表作です。夏樹静子の原作を基に、劇中劇として描かれています。主人公は女優であり、その役柄を通じて「顔ぶたないで。私女優なんだから」という名台詞が生まれ、後に多くのパロディーを生むきっかけとなりました。見事な女優映画として昇華されたこの作品は、邦画の名作として多くの人々に親しまれています。