人間の條件 第6部 曠野の彷徨

梶は20人近い敗残兵を率いて斥候を行っていた。そこでソ連軍の討伐隊と遭遇。梶は何とか逃れるが、丹下は単独で投降する。その後、一隊は老人と女性だけの避難民の集落に着いた。梶は「日本人よりソ連兵の方がましだ」とののしられ、言葉を失う。

「人間の條件 第6部 曠野の彷徨」は、ヒューマニズム巨編の完結編で、総上映時間は9時間半に及びます。この作品では、戦争が戦うだけではないことを描き出しています。戦闘前後の様子、巻き込まれた周囲の人間の姿、事後の扱われ方や末路などが切実に描かれ、観る者に深い感銘を与えます。俳優陣の圧倒的な演技が、戦争の陰惨さを際立たせ、人間の悲劇と尊厳を描き出しています。