高名な芸術家で、美術大学で教壇に立つ柳田は、大きな災害による原発事故以降、放射性物質を使ったオブジェの制作を始める。だが、その体には死の影が忍び寄っていた。一方、柳田に自分の作ったオブジェを破壊された美大生の桜は、その日から彼を追い始め…。

「正しく生きる」は、現代社会の漠然とした不安を背景に、「正しく生きる」とは何かを問いかける作品です。物語は、とある大きな災害をきっかけに展開します。さまざまな事情を抱え、愛を求めて疾走する人々の姿が描かれており、その中でも岸部一徳演じる大学教授の無差別テロを画策する姿は衝撃的です。人々が直面する困難や選択、そして愛について深く考えさせられる作品となっています。