鏡の中にある如く

作家である父親のダビッド、17歳の息子・ミーナス、娘のカリンと、彼女の夫であり医師のマーチンは別荘で暮らしていた。カリンは精神分裂を患っており、ダビッドはそれをマーチンから聞かされる。ダビッドはカリンの病状を作家として日記に綴るのだが…。

「鏡の中にある如く」は、イングマール・ベルイマンが脚本と監督を務めた作品で、「神の不在3部作」の1作目です。信仰と欲望という対極を冷静に見つめ、人間の極限を描いたドラマとなっています。精神的な助けを求めている子供に対する親のあるべき姿をアンチテーゼとして描き出すという深いテーマを持つ作品です。視覚的な美しさとともに、人間の内面を深く掘り下げた内容は、観る者に多くの考察を促します。