チャイニーズ・ブッキーを殺した男

L.A.の場末にあるストリップクラブ、クレイジー・ホースのオーナー・コズモ。長年の借金をやっと払い終えたコズモは、踊り子たちを連れて盛大に町へと繰り出す。しかし、秘密クラブのポーカー賭博で、コズモはマフィアの仕掛けた罠に嵌められてしまう。

「チャイニーズ・ブッキーを殺した男」は、ストリップクラブに夢を懸けた男の物語を描いた異色のフィルムノワールです。ジョン・カサヴェテス監督が新たな方向性を模索した意欲作で、男女の愛の葛藤や人間の在り方を描いています。滅びゆく男に自己を重ねつつ、彼の苦悩と葛藤、悲哀を鮮烈に綴る作品で、観る者を深く引き込む力があります。妖しくも魅惑的な世界観が展開され、観る者をその世界に引き込みます。