緑色の髪の少年

警察に保護された坊主頭の少年・ピーターは、精神科医に自らの出生を語り始める。彼はロンドンで両親とはぐれ、遠縁のアメリカ人に引き取られてやってきた戦災孤児だった。新たな暮らしの中で明るさを取り戻しかけたピーターだったが、ある日事態は一転する。

「緑色の髪の少年」は、戦争のトラウマから一夜にして髪が緑色に変わってしまった少年の運命を描いた感動的なドラマです。この作品は反戦映画の傑作として知られ、スタッフとキャストの強い想いが結集しています。ジョセフ・ロージー監督の気骨が見える作品で、少年の姿は監督の分身とも言えます。観る者の心を洗うような力強さを持つ作品です。緑色の髪が象徴するものは、観る者それぞれに異なる感想を呼び起こします。