害獣駆除会社で働く青年・ユクのもとに、高額報酬の依頼が舞い込む。それは山間の村で“白鹿様”と称えられる珍しい鹿を秘密裏に撃つことだった。害のない動物を殺すことにかすかな疑問を抱えつつも病床の母のために、ユクは村に向かうのだが…。

「アルビノの木」は、害獣駆除に従事する若者を主人公に、自然と人間の関係を描いたネイチャードラマです。金子雅和監督の手により、人間の都合で“害獣”とされる生き物の存在が描かれます。雄大で美しい自然描写を通じて、自然にとっての害獣とは誰なのかを問いかけます。人間と自然の共存をテーマに、視覚的にも感動的な作品となっています。