ニューギニア戦に投入された独立工兵第36連隊の兵士・奥崎謙三は、後々になって、終戦後23日も経ってから現地で2人の兵士が射殺される事件があったことを知る。義憤に駆られた奥崎は、当時の5人の上官を訪ねて事件の真相を問いただすが、誰の口も重かった。

「ゆきゆきて、神軍」は、希代のアナーキストである奥崎謙三が終戦直後の疑惑に迫る衝撃のドキュメンタリーです。世界的なドキュメンタリー監督マイケル・ムーアも絶賛したこの作品は、奥崎謙三が面談相手に有無を言わさず殴りかかる猪突猛進な様子を描いています。彼の行動は時にお茶を濁すような相手に対しても容赦なく、その姿は観る者に強烈な印象を残します。