プライズ～秘密と嘘がくれたもの～

1970年代のアルゼンチン。ある母娘は、人々の目から隠れるようにして海辺のボロ屋で暮らしていた。7歳のセシリアは、なぜそんな暮らしをしているのかわからない。ある日、学校の作文の授業で、軍に入隊した親戚が死亡したことを素直に書き綴る。

「プライズ～秘密と嘘がくれたもの～」は、軍事政権下のアルゼンチンを舞台に、一人の少女の行動を通じて人々の不安と恐怖を描いた作品です。パウラ・マルコヴィッチ監督が自身の実体験を基に映画化しました。大人の事情が理解できない少女が引き起こした事件は、当時のアルゼンチンの社会情勢を鮮明に浮き彫りにしています。少女の純粋さと大人たちの秘密が交錯する中で、観る者に深い感動と共感を呼び起こす作品となっています。