喜劇・怪談旅行

紀勢本線の港町・太地駅の駅長として赴任してきた大和田信平。以前、信平の上司だった坂口庄作は、信平の住まいとしてお化けが出るといわれるあばら家を紹介する。妻・うめ子を亡くしている信平が、ふと出来心で隣の尼寺の風呂場をのぞくと...。

「喜劇・怪談旅行」は、フランキー堺主演の「旅行」シリーズ第10弾で、美女の幽霊が出現するというストーリーが展開されます。喜劇映画の名手・瀬川昌治監督の手により、てんやわんやの大騒動とお色気が絶妙に絡み合った作品となっています。さらに、森田健作が「友達よ泣くんじゃない」を歌うシーンは、観る者に懐かしさを感じさせます。この作品は、笑いと驚き、そして少しのセンチメンタルさを織り交ぜた、見ごたえのある一本です。