ドラッグ中毒者のための更生施設、ハマー・ナナの家。戸部やとも子たち6人の女性たちは、ここで絵を描くことで更生を目指していた。クリスマスの発表会で、彼女たちは芸術家の苦悩を描いた戯曲「ドモ又の死」を演じることになり、稽古を始める。

「ドモ又の死」は、有島武郎の戯曲を劇中劇として取り入れた異色のガールズ・ムービーです。物語は、ドラッグの禁断症状により日常と舞台が交錯するという、夢と現実の境界が曖昧になる世界を描いています。原作を知っているとより深く共感できる作品で、漫画家の萩尾望都が更生施設の院長先生役で出演しています。現実と幻想が交差する中で、登場人物たちの心情や葛藤が鮮やかに描かれています。