アメリカの女性が購入した中国製のハロウィン飾り。そこには政治犯として捕らえられた男の手紙が入っていた。“恐怖の城”といわれた馬三家労働教養所内で書かれたその手紙の内容は世界に広まり、やがて労働教養所は閉鎖。だが物語はそこで終わらなかった…。

「馬三家からの手紙」は、中国の強制労働施設の実態を描いたドキュメンタリーです。8千kmの距離を越えて届いた一通のSOS手紙が、世界を揺るがす出来事となります。この手紙の裏側に隠された真実が、収容された当事者本人の証言を通じて明かされます。当局の圧力に苦しみながら制作された本作からは、弾圧の生々しい様子と緊迫感が伝わってきます。観る者に深い問題提起を投げかける作品です。