喜劇 愛妻物語

結婚して10年になる脚本家の柳田豪太は妻のチカ、娘のアキとの3人で暮らしている。豪太には現在まともな仕事が来ず、その上、妻のチカとは最近セックスレスであった。夏のうだる暑さの日、豪太はチカとどうしてもセックスをしたくて、家事を手伝い、チカの機嫌をとろうとするが、そんな目論見はもちろんバレていて、パートで疲れているからと拒否されてしまうのだった。チカは毎日スマホばかりをいじる豪太にとっくに愛想を尽かしていた。そんなある日、豪太のスマホに知り合いの代々木から仕事の話がやって来る。それは“四国にいるうどんを打つ女子高生”の話であり、直接豪太に四国へ行って女子高校生を取材してもらいたいというものだった。

「喜劇 愛妻物語」は、売れない脚本家の駄目夫と鬼嫁の珍道中を描いたロードコメディです。『百円の恋』の脚本家・足立紳の自伝的小説を基に映画化されました。倦怠期を迎えた夫婦のどうしようもない真実をユーモラスに描き出しています。険悪な夫婦の姿は格好悪いものの、どこか憎めず痛快な作品となっています。