70歳を過ぎたクレールは、意識や記憶が曖昧になってきたことで「今日が私の最期の日」と確信。長年集めてきたからくり人形や仕掛け時計などのコレクションをガレージセールで処分することに。これを知った娘・マリーは、20年ぶりに実家に帰ってくるが…。

「アンティークの祝祭」は、死を覚悟した女性のアンティーク・コレクションを通じて、彼女の波乱万丈な人生を描いた作品です。主演は“フランスの至宝”と称されるカトリーヌ・ドヌーヴと、彼女の実娘であるキアラ・マストロヤンニ。二人は母娘役で共演し、自らの終焉を察した主人公の劇的な人生を、繊細かつしなやかな視点で描き出しています。人生の終わりを迎える女性の心情と、彼女が集めたアンティークの数々が織りなす物語は、観る者の心を深く揺さぶります。