雪の北海道芦別市で古物商“星降る文化堂”を営む元病院長・鈴木光男が92歳で他界した。葬式に参列するため、鈴木家の面々が芦別に戻ってくる。そんななか、現れた謎の女・清水信子によって、樺太で旧ソ連軍の侵攻を体験した光男の過去が焙り出されていく。

「野のなななのか」は、北海道芦別市を舞台に描かれた人間ドラマです。大林宣彦監督が市民と共に自主製作したこの作品は、92歳で亡くなった老人の葬式に集まった家族の前に突如現れた謎の女性を通じて、老人の人生が次第に明らかになるというストーリーです。老人が樺太でソ連軍の侵攻を体験した過去が描かれ、その人生の軌跡が描き出されます。品川徹、常盤貴子をはじめとする豪華キャストが共演し、深い人間ドラマを紡ぎ出しています。