友よ、静かに瞑れ

旧友・坂口が下山建設の社長に刃物で斬りかかり逮捕されたことを知り、多満里へやってきた新藤剛。坂口の冤罪を信じる新藤は、坂口の経営するホテル・フリーインに滞在し、事件の真相を探るのだが、ことごとく拒まれる。町はすでに下山に支配されていた。

「友よ、静かに瞑れ」は、冤罪の友人を救う男の姿を描いたハードボイルドドラマです。藤竜也と原田芳雄の共演により、深みのある人間ドラマが展開されます。北方謙三の同名小説を基に、崔洋一監督が映画化しました。原作の舞台は東北の寒村でしたが、映画では沖縄に移され、沖縄の米軍基地問題に対する崔監督のこだわりが反映されています。男たちの冷徹な抒情とともに、社会問題を巧みに描き出しています。