アメリカン・ハードコア以降のパンクロックの中で、インディペンデント・シーンでひときわ絶大な人気を誇ったバンド・ジョウブレイカー。ある出来事でファンから「パンクの精神に反している」とすさまじいバッシングを受け、96年に突如解散した。

「ジョウブレイカー/ドント・ブレイク・ダウン」は、90年代アメリカン・パンクの最重要バンド、ジョウブレイカーの知られざる軌跡を描いた作品です。バンドの解散までの顛末をストレートに映し出し、商業的な成功を求めた場合に生じるゆがみを浮き彫りにします。それは同時に、バンドとは何か、創作とは何か、表現とは何かという根源的な問いを投げかけるものです。音楽と人間性の葛藤を描き出した本作は、音楽ファンはもちろん、人間ドラマを求める視聴者にも響く内容となっています。