ジャック&ローズのバラード

1980年代、アメリカのとある離島。思春期を迎える16歳の娘・ローズは、ヒッピーの父・ジャックと自給自足の生活をしている。娘の未来を心配したジャックは、新しい恋人とその息子たちと同居することに。だがローズは、急に始まった新たな生活に不満を覚え…。

「ジャック&ローズのバラード」は、思春期の娘とヒッピーのシングルファーザーという特異な父娘の関係性と、その危うい感情を描いた作品です。カミーラ・ベルが演じる娘の、父を愛するが故の感情の爆発は危うさとかわいらしさを併せ持ち、観る者を引きつけます。父と娘が互いへ向ける想いと愛情の深さが、繊細に描写されていくさまは感動的で、その人間ドラマの中に深い共感を覚えることでしょう。