第三世代

革命への理念を持たず、ただ目先のスリルだけを追い求める第三世代のテロリストたち。彼らは企業と警察に利用され、その煽動に乗って誘拐事件を起こすことに。売上が伸びないコンピューター会社は、テロが起きれば警察が防犯目的で大量に購入すると策謀し…。

「第三世代」は、理念を失ったテロリストたちの狂気とデカダンスが交錯する物語です。ニュー・ジャーマン・シネマの鬼才、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの野心作で、観念的な台詞や耳障りな騒音が視聴者に焦燥感を与えます。しかし、その中にも煽情的な世界が広がり、視聴者を徐々にその世界に引き込んでいきます。この作品は、テロリストの狂気とデカダンスを描きつつ、視聴者に深い感情を呼び起こす力があります。