19歳の短大生・咲希は、未来のことなど考えず、うまくいかないことからは目を背け、趣味のカメラをぶらさげて、毎日を楽しく過ごしていた。20歳を前に、大人になる自信が持てずにいた彼女は、カメラの前で不安な心の内を包み隠さず告白していく。

「19歳」は、19歳の女性の自己語りと自己分析を通じて、彼女の実像を描き出すドラマです。映画やCMなど幅広い映像制作を手掛ける道本咲希監督が、自身の19歳の学生時代に自主主演した私小説的な作品です。その独特な視点と描写力が評価され、ぴあフィルムフェスティバル2018で審査員特別賞を受賞しました。観る者に自己反省と自己理解のきっかけを提供する、深いメッセージ性を持った作品です。