雪深い南部盛岡の地で、樋口定久に念流を学んだ仏子四郎五郎は、東北の雄藩・仙台伊達家の指南役・神尾主馬を見事に討ちすえた。柳生流の報復を避けるために仙台を去った四郎五郎は、会津磐梯山中で豊臣家と共に滅んだ真田幸村の六女・磯姫と出会う。

「剣豪天狗まつり」は、流派が入り乱れ、剣戟が繰り広げられる作品です。主人公の仏子四郎五郎の前に立ちはだかるのは、柳生流の剣士たち。他流試合が禁じられている中で、柳生流の意地と性根が見せる御前試合は、まさに“まつり”と呼ぶにふさわしい、さまざまな武器と技が乱れ飛ぶ壮絶な戦いです。柳生流の剣士たちが強行する御前試合で繰り広げられる、激しい剣戟の応酬は見ものです。