江戸は下谷の練塀小路、御数奇家坊主河内山宗俊邸の馴染みの顔触れ、札つきの悪党連たち。ある日、直次郎が国許の母・おもんがやってくることになり、何とかしてくれと、兄弟分に泣きつく。あきれながらも何か名案はないかと知恵をしぼるのだが…。

「大江戸評判記 美男の顔役」は、江戸時代の札つきの悪党たちの生活感情を豊かに描いた作品です。喜怒哀楽と人情の美しさが自由奔放に描かれています。大川橋蔵、山形勲、渥美清など錚々たる役者陣が出演しています。物語は、目付衆に出世したという便りを真に受けた直次郎の母が江戸にやってくるところから始まります。その便りに悪党たちは大騒ぎとなり、一筋縄ではいかない騒動が巻き起こります。